三石山

     三石山観音寺は車道が頂上まで続いていて車でもいけるのだが、亀山湖畔の草川原公園の駐車場に車を置いて歩いて登ることにする。亀山湖と亀山ダムがないときにはこの辺は本当に辺鄙で、そして自然に満ちたのどかな山村だったが、ダムと湖ができたあとでは環境は激変したらしい。
     草川原公園には亀山湖で釣りを楽しむ釣り人の車がすでに何台か停まっていた。道には間違えようのない大きな看板が三石山観音寺の入口を示している。そこから登っていくといまだにのどかさを残している山村風景が広がり、遠くの山々も眺められる。かれこれ一時間も参道の山道を登っていくと三石山観音寺入口に着く。山門をくぐり、本堂に向かうと本堂脇にマラソンでオリンピック金メダルの高橋尚子選手の靴の石製のレプリカが飾られている。それほどのご利益がこの寺にはあるらしい。かつての本堂は巨大な三つの石の下に作られていて、確かに三石山とはよく言ったものである。
     奥の院は本堂裏から登る。ハンカチを結びつけると願いがかなうらしい、がその背後にゴルフ場が見える。千葉はゴルフ場だらけ。よくもこんなにそんなものを作ったものだ。カントリークラブがカントリーを破壊しているとは何たる皮肉。開発第一のこの国では住んでいる猿も生きていくのに大変だろう、などと思いながら、ちょっと興ざめして降りてきた。
     下山途中で本当に猿にであった。この辺は、清和県民の森や高宕山に近く、同じ山系だからこの前見られなかった猿がこの三石山に現れても不思議はない。舗装道で遊んでいたがこちらの姿を見ると急いで山に駆け上がっていった。上を見ると5.6匹の猿が崖の上のほうを歩いていたが、人にもらい物をしようという乱暴なずうずうしい日光の猿とは違うようなので、我が家の相棒はほっとしたらしい。実は彼女は昔、修学旅行で猿に弁当を取られた思い出があり、いわば猿恐怖症となっている。まあ、一番すきのありそうな奴がカモになったのだと思うが、その意味では猿も馬鹿ではなく、人を見る目があったというべきだろうな。2003年3月30日、この日、転勤前の職場の最後の日、思い出は猿とともに去りぬ。(うまいだじゃれではありませんが)。

    
亀山大橋と亀山湖       三石山観音の山門

        
三石山観音寺        三石山観音奥の院        三石山巨石
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