茶臼岳

県営駐車場 黒磯方面 南月山
茶臼岳
那須連峰の主峰茶臼岳はまだ子供が小さかったときに来たことがあるが、そのときはロープウェイでのぼり、さらに途中まで歩いて登ってあきらめた思い出がある。あのころは子供も小さかったし、ずいぶん遠くまで来たなあなどと思っていたものだが、いまでは高速を一走りでつける手ごろなところだということがわかった。
9月14日(日)予定を大幅に遅れて4字20分に出発し、東北道那須インタを6時半に通過、7時には駐車場に到着した。晴れてはいるが雲が多く、風も強い。車で登ってくるときも周りの木々が強風で揺れていてこんなときに登れるのかと思う。それでも駐車場は7割ほど埋まっていたが、スペースはまだゆとりがあった。風が冷たく、多くの人は手袋をしているが、そんなもの持ってこなかったのでそのまま登るしかない。実は手袋なるものをもともと持っていないのです。それに、フィルムカメラも忘れた。登る前からしてこんな心構えでは先が思いやられる。
登るにつれてますます風は強くなる。峠の茶屋から峰の茶屋に至る登山道は風の通り道で有名で、年がら年中風が吹いているというだけでなく、ものすごい風が吹くことがあってかつて茶屋が飛ばされたこともあるほどの強風の名所(?)である。今日も冷たい向かい風が吹き降ろし、周りの登山者達が「きゃ〜」とか「わ〜」とか奇声を発しながら風で防止を飛ばされないように頭を抑えていた。
こっちも人ごとではなく、風を避けるために岩陰で休憩しながら、水を飲む。何度かそんなことをしながら中腹までたどり着いたが、風はますます強い。それに手袋なしで手が冷たくなってポケットに入れながら歩くが、どうもあるきづらい。こんな思いまでして登ることないな、などと軟弱な考えが頭をよぎる。峰の茶屋にあと少しだが、小休止。近くを歩いていた4人の家族連れ(おそらく、両親と小学生か中学生)が、しばし立ち止まって、「今日は帰ろう」などと相談している姿が目に入る。結局そのファミリーはそこからもとの道を戻っていくことになった。他にも何人か戻っていく人があり、ついに自分もそのお仲間に加わって戻ることに・・・。もうつらい思いはしなくていいと思うと気が軽くなった。それでも登っていく人がいたが、手袋もないしまあいいか、と思い、さっさと駐車場まで降りてしまった。
そうと決まれば長居は無用だ。いつまでも登れないことを後悔しているより、次回頑張ろうと思って駐車場を出てみると入れない車が列を成している。今日は日曜日、観光にやってくる人は多く、駐車場は満杯で、道路は渋滞。今頃来てもスペースはないどころか、駐車場にまでもたどり着けないだろうと思われた。もちろん、今から下山していく車はほとんど皆無なのでのぼりの渋滞を目にしながらあっという間に那須インタにはいる。那須インタを出る車は高速道内でも渋滞していて、たとえ目的地についても遊ぶ時間はないだろう。朝は早出が勝負の分かれ目で、どれだけ早く出られるかでその日の成否が決まるといっていい。ましてや休日の登山はなおさらだ。
東北道をどんどん飛ばして4時にはもう帰宅してのんびりお茶を飲んでいた。紅葉の季節にでもまた来てみることにしよう。茶臼岳ってほんとうに茶臼を伏せたような形をしているんだなあ。