妙義山お中道

道の駅妙義から見た白雲山

紅葉する岩場を階段で越える

第四石門 

    
  相馬岳方面を望む      大砲岩(中央)    轟岩から望む駐車場
 

     上毛カルタの「も」の読み札は「もみじにはえる みょうぎさん」という。これを小学校の頃から知っているのに実際妙義山に行ったことはなかった。この前、妙義山大の字に登ったがそのときは紅葉の季節というわけではなく、上毛カルタの表現を味わうまでにはいかなかった。今日はまさに紅葉狩りに絶好のの季節と天気だ。
     この季節、晴れともなれば多くの人が紅葉狩りに繰り出し、16号、常磐、外環、関越、上信越道すべて混雑。全然進まないわけではないが追い越すこともできない状態だ。外環大泉JCに入るところだけがやや渋滞してとまり気味だったけれど、それ以外は何とか走っている。もう少し出遅れていたらたぶんとまってしまうことも多かったに違いない。
     8時。妙義山の道の駅妙義は登山客は入れず、今日はチェックがきびしい。やや下に登山者専用の駐車場があり、そこに直進したのは正解で、道の駅妙義に入ろうとした人は追い返されていた。下からの距離はたいしたことなく、準備運動として登れば楽しいものだ。このとき登山者用駐車場は数台しかいなくてがら空き状態だった。
     妙義神社を左折し、お中道と言われるファミリーコースを取る。人気コースで多くの人が歩いている。第二見晴らしまではこの前来たが、そのあと、本読みの僧、あづまや、を通り過ぎる。岩場を階段で乗り越える時は、階段が狭く、人の渋滞あり。交互に昇り降りしなければならないところで少し時間がかかる。しかし、天気がよく、紅葉が見事でまさに上毛カルタの世界だ。途中、大集団のハイカーとすれ違い皆陽気で楽しそうだが、別の表現で言えばうるさすぎる。大集団になると恥じも外聞もなくなるからだろうか。あるいは定年退職し、もう年をとって結局行き着くところは恥じも外聞もなくなるということなのだろうか。たぶん両方だと推測。途中で出会ったサルもこの人出に驚きだろう。
     大砲岩の登り降りに使う鎖は一つしかなく、順番待ちの人が多すぎて大砲岩はあきらめた。見晴らしの良いところで大砲岩を眺めるだけで満足する。上を眺めると表妙義を縦走する人が見えるが、お中道とは違ってあそこはベテランの道だ。でも気持ちがさぞいいことだろう。こんな芋を洗うようなところに比べれば孤高の道で見ているだけで気高ささえ感じてしまう。いつかは右往左往する下界を見下ろしながら自分もあるってみたいものだ。
     第四石門にでるとあまりの人出に目を疑う。こんなに多くの人が妙義山の紅葉狩りに来るとはそれほど人気の場所だったのか。第四石門で写真を撮ろうと三脚をすえて構えている人も多いがなかなか人並みが途切れない。シャッターを押せず、じっと待っている人を見ると、写真は我慢の芸術なのかと思う。何しろ撮影しようとするとすぐ人が現れるし、多くの人がカメラの前を横切るので、その人も内心はいらいらしているに違いない。
     一気に下って次は石門めぐりだ・・・と思ったが今日のこの状態では無理な話。鎖で少し登ったらもう渋滞で動けず、時間の無駄なので引き返した。最後にとどろき岩に行ってみた。ここはそれほど込んでいるともいえず、しばらく展望を楽しみ、中ノ岳駐車場を見下ろすとまるで車がミニチュア模型のようだ。この前はがらがらだったが今日は満杯。群馬県の生まれなのに紅葉の名所、妙義山の魅力をはじめて知った気がする。もみじにはえる みょうぎさん―――は本当だった。