大山

相模嶺(さがむね)の 小峰見隠し 忘れ来る 妹が名呼びて 我(あ)を音(ね)し泣くな(3362)


「ようこそ大山へ」
ゲートを通過し参道へ

頂上の阿夫利神社本社
雪降る中、ようやく到着

見晴台から望む大山
雪のためかすんでいる

雨降山大山寺
修験道の道場だった

阿夫利神社下社と大山
アフリは雨降に由来

山頂の御神木(ブナ)
雨を降らせるという
  
      東名を走るときはいつも、バランスのとれたきれいな山だなあと思う。かつて行ったことのある神奈川の名峰大山。ただしこの前は軟弱にもケーブルカーを使い、見晴台に行っておやつを食べてきただけだったので今回は頂上を巡って来ようという計画だ。
      朝、4時10分頃家を出る。海老名サービスエリアで休憩をして6時20分に市営駐車場到着。がらがらだ。売店も全部閉まっていてその間の大山への参道をしばらく登っていく。ほんの数人歩いている。追分の駅についてもケーブルカーはまだ動いていないから今歩いている人たちはケーブルカーを使わずに登ろうという人ばかりだ。気がつかないうちに駅を通り越して女坂を登っていた。
      女坂の七不思議を読みながらのんびり、というかだらだら登っていると後から来た女性2人に抜かれる。雨降山大山寺で休憩中に初老の方に抜かれ、さらに男女のペアに抜かれ、ようやく下社に着く。空が青く雪の大山と下社のコントラストが美しく見える。今日は晴天のはず。ケーブルカーなら此処まで。頂上を目指すなら下社の裏からさらに登らなければならない。いよいよ登山道だ。
      なんだか雪が降ったらしい。一度凍った雪が樹上からおちてくだけて割れたという感じの、雪というよりは氷のかけら、におおわれた登山道を登る。更に二組の男女のペアに抜かれ、大きな石でできた追分の碑のある所に出ると、すでに青空と太陽は消えていて雪が舞っている。我慢しきれずとうとう軽アイゼンのお世話になった。自分のは山の店で安売りで買った4本爪のいわばおもちゃのようなアイゼン。でもこんな雪ならこれでも十分だろう。雪もさっきの氷の破片のような雪と違って‘本当の’雪が積もっていた。9時40分、頂上の本社に着くと本格的な雪。数人の人が休憩していたけれどさすがにお店は空いていない。「頂上まであと10分・頂上売店あり」のあの看板は偽りだったのか。少し残念だけれど仕方ない。数枚の写真を近くの人に撮影してもらった。
      本当なら頂上で大展望を楽しむはずだったが今日は白一色で何も見えない。日向薬師方面から登ってきたという人に見晴台方面の状況を聞くと、大丈夫、歩けますよ、というのでパンを食べながら見晴台方面に降り始めた。どんどん下っていくうちに積もった雪がだんだん薄くなっていくのがわかる。5〜6人の人とすれ違って見晴台着11時。雪よりも風が冷たくて困った。夏の帽子しか持ってないのでよけい冷たさを感じるのかもしれない。見晴台の東屋はただ柱と屋根があるだけのところで壁は無く風は素通りだ。それでも頑張って記念撮影。地元から登ってきたご夫妻と撮影をしあう。雪になると此処まで登ってきて景色を楽しんで帰るのだという。近くてうらやましいお話。
      下社までのんびり下る。店の人の客引きを断り、ケーブルカーも無視して、意地になって男坂を下った。急な階段で岩場みたいなところもあるし、雪でぬれていて滑りやすく今日一番怖いのは此処だったと思う。追分駅を過ぎると後からケーブル客が団体で降りてきてだらだら下る自分を追い抜いていった。
      途中、参道の売店で酒饅頭を買う。大声をだしてもだれも店の人が出てこないのでしばらく待っていた。商売しようという気がないところなんだろうか?今日は寒いし客も少ないので商売二の次なのかもしれない。お土産を馬鹿にしているワリにはけっこう自分でも買っていて日本のお土産文化にどっぷり浸っている自分に気づいて唖然。文化の影響は恐ろしいというべきか。自分が食べたかったり、ほしかったりする物を手に入れるのは精神的にはいいことなのだろう。旅の思い出をよくするために日本人の編み出した知恵なのかも?しれない。
      伊勢原市街に下りたらもちろん雪など全くなし。やはり大山は高い山だということを実感した。標高1247mで三浦富士が183mだから比べものにならない。雪が降って当然だ。今回、見晴台と頂上からの展望は全くなかったが、でも雪の中を歩いて気持ちよかったし、雪景色も見られたのでまんざら悪い感じもしない。雪でも安全に楽しく行くならこの大山です。帰宅2時30分。早い帰宅だったので家の犬と一緒に5枚ほど記念撮影。他に記念撮影を一緒にしてくれる人がいないもので・・・。


ワン一郎と一緒に