白砂山

八間山分岐点から白砂山を望む



朝7時半・野反峠からの野反湖

白砂山あらわる
堂岩山頂上より

白砂山を背景に
八間山分岐にて

振り返って眺める堂岩山

白砂山頂上
12時10分頃

白砂山から先に登山道はない

ハンノ木沢で休憩
ゴールまで20分

眼下に野反湖
疲労と充実の時

      9月17日(土) いくら日帰りといっても白砂山は千葉からは遠い。関越道渋川伊香保インタから更に一般道を80キロ以上走ることになる。天気予報は晴れだ。昨日の夜、NHKの金曜時代劇「秘太刀・馬の骨」を見てしまって準備不足で就寝。当日は3時半に目がさめ、やはり出かけてみようと決意した。うまくいかなければ野反湖見物で帰ってこようと思いながら3時50分出発。
      関越道渋川伊香保インタから中之条、草津方面をめざして一般道を走る。道標はしっかりしているし、見落とさないように気をつけていればそのうちつくだろう。幸いにもJRの路線沿いに走ることが多く、長野原草津口駅を過ぎてすぐ右折すればあとはほとんど一本道。7時20分、ついに野反峠に到着。晴れてすっきりとしたすがすがしい朝だ。アクセスが悪いせいだろうか、訪れる人もすくなく静かでのんびりできるところのように思える。更に数キロ走って白砂山登山口。駐車場は私営らしく、登山客は一番奥に止めてくれ、と走ってきた店のご主人に説明を受けた。
      ハンノ木沢を渡り、地蔵峠を過ぎ、ようやく野反湖見晴台。といっても木々や笹が茂っていて何も見えない。本当にここが展望台なのかなあ、と疑問に思いつつ休憩。あとから登ってきた男女6〜7人組のパーティもここで一緒に休憩していたが、どうも話の内容から判断すると学校の先生方らしい。女性の声も大きくて姉御の雰囲気。この場所から2分下ったところには水場があるらしい。道標にも水場としっかり書いてある。でも下る気力はない。
      堂岩山頂上に着くとはるかむこうに白砂山の雄大な姿が目に飛び込んでくる。とにかく、堂岩山に登らなければこの白砂山には出会えないから、初めて目にするともうすでに「ヤッター!」という気持ちになってしまった。くだりの八間山分岐にでるとさえぎるもののない雄大な展望を得ることができ、しばし見とれながら休憩だ。そこで休んで写真を撮っていた人が「私はもう登ってきましたよ。6時に駐車場をでました。」と言った。こっちは8時に出発したので約2時間の差だ。駐車場で車中泊だったらしい。やや霞んできたもののまだまだ展望はよい。どうかこのままの展望でいてくれと思いながら尾根道をたどる。
      この尾根道はいくつかのピークを超えていくのだが、登ったり降りたりしながら振り返ると堂岩山がかなり遠くになってしまった。頂上だと思っていたのにまた下ると思うと疲れが倍加する。いいかげんにしてくれと思いながらよたよたと歩き続ける。いつもあまりゆっくりと休憩時間をとらないのが自分の割るいく癖で、きょうも何とか頂上に着くだろうと思いながら歩いてきて、さすがに最後に頂上だと思っていたらまだ先があったことを知って迷うことなく休憩。そこでおにぎりを食べて水を飲んだ。もう半分、昼食時間の雰囲気。あと5分も歩けば本当の頂上、とはいえ頂上を見ながらの昼食もまた気分がいい。しばらくして先ほどの集団の声が近づいてきたので、自分のほうが先に頂上に着きたいというたわいない意地をはって、いそいそと頂上に向かって歩き出す。
      ついに頂上。ヤッホ〜。2139.7m。なにはともあれ野菜ジュースとオレンジじゅーすのパックを取り出し一騎のみだ。残りのおにぎりをほおばり、冷たい水を飲んで生き返った。一分差で先ほどの人たちが到着。こっちは一人なので話す相手もなく、そのパーティの会話が聞こえてくる。どうも若いときは山岳部で活躍していたらしく、いろんな失敗談などを大きな声で話している。しばらくするとどんどn霧が湧いてきて一面真っ白になってしまった。群馬県側からあがってくる霧は白砂山頂上付近までくると消えてしまい、長野・新潟方面の山はまったく影響がない。2時間、いやせめて1時間早く登っていたらまた違う展望も楽しめたかもしれない。白砂山から佐武流山までは登山道がなく、プロの登山家なら笹を掻き分けて進んでいくようなところだが、遭難の危険ありと頂上に書いてあった。
      帰り道、白砂山頂上は霧に隠れてしまうことも多かったものの堂岩山や八間山分岐から眺められた雄大な白砂山に満足して注意深く戻ってきた。自分より十分以上遅く頂上を出発した人に抜かれて更にどんどん話されてしまうので体力の限界を感じてしまった。ハンノ木沢で大休止。写真をとって遊んでいたが誰も通過しない。ほとんどの人はもう下山してるだろう。そこから最後ののぼりがつらくて野反湖が見えたときにようやく笑顔になった。ちょうど夕日が沈んでいく時刻で墨絵のようなシーンが感動的だ。今度来るときは絶対6時に登り始めようと誓って野反湖を後にした。帰宅9時半。
      かつての秘境は舗装道が通じた今でも秘境の雰囲気がある。草津に温泉に入りに行くよりは野反湖周辺で散歩してお弁当のほうがずっと楽しそうに思えるのだが、これは個人の価値観の問題か。長野、新潟・群馬県境の白砂山。野反湖は群馬側の六合村(くにむら)にある。アクセスは悪いけれどもそれを補って余りあるほどの落ち着いて静かな自然を楽しむことができる。

     PS 本日ユーカリに「チャーリーとチョコレート工場」の映画を家族で見に行った。みんなには面白かったようだけれど、疲れている私は眠くて途中でスクリーンに目の焦点が合わなくなり、後半の話の筋がイマイチわからない状態になった。昨日の疲れが抜けていないのだなあと、しみじみ山登りの体力消耗を感じた次第。行きのドライブ4時間、帰りにまた4時間、山歩きが計9時間、しめて約17時間、必死になっていたと考えればどんな名作映画だって眠くなって当然ですよね。