甲斐駒ケ岳
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駒津嶺への途中から 望む仙丈ケ岳 |
鳳凰三山地蔵岳オベリスクが見える |
高峰北岳を望む 駒津峰途中より |
駒津嶺頂上から望む 甲斐駒ケ岳の迫力 |
甲斐駒ケ岳は花崗岩のため白く見える |
花崗岩の白砂は歩きにくく頂上は遠い |
甲斐駒ケ岳頂上 10時50分 |
帰りに眺める駒津峰(中央)と六方石(右) |
| 8月3日(木) 甲斐駒ケ岳は標高から言えば仙丈ケ岳よりも低いとはいえ登るのはそれ以上に難しいとSK氏は言う。なんだか昨日の疲れが抜けないまま出発。若者二人はまったく疲れていない様子でうらやましい。しばらく沢沿いを歩いていけば仙水小屋に着く。小屋の前に水が引かれていてその水はものすごく冷たい。おいしいので何度も飲んでしまった。きれいな清水が豊富だというのはほんとうにうらやましい。おいしい水が飲み放題、というのも深い山の中だからこそだ。 仙水小屋を過ぎると大きな岩石が転がる荒涼とした斜面を突っ切ってようやく仙水峠だ。其処から見上げると甲斐駒ケ岳と摩利支天が豪快に聳え立っている。いったい昨日の今日で登れるのか半信半疑だが昨日手に入れた棒も杖代わりで役にたってくれていることだし、ゆっくり行けばなんとかなるだろう。右足、左足を交互に出していけばそのうち着く、とSK氏。まずは駒津峰を登る。 駒津峰の登りはきつい。ガイドブックによれば標高差500mで頂上まで下りはない。皆から遅れてなんとか頂上についてみると甲斐駒ケ岳の豪快な雄姿が目に飛び込んでくる。雲がわいたり消えたりでますます山の奥深さを感じさせる。昨日登った仙丈ケ岳も鮮やかに朝日を浴びている。 駒津峰から甲斐駒までは岩峰の上り下りも多く、もっている杖が邪魔になることも多い。でも捨てる勇気がなく慎重に超えていくしかない。途中であまりの空腹にアンパンを丸かじりしてようやく腰を上げた。樹林帯を越えるといよいよ最後の花崗岩の白砂の上を登っていくのだが滑りやすい。みんなはずっと前のほうを行く。下から見上げているとなかなか進まない。はるか遠くに頂上が真っ青な空の中を突き刺しているようだ。みんな、もう着いていていいなあ、と思いつつようやく頂上。3人は日陰ですでに昼寝をしていた。 持ってきたりんごをかじる。なんておいしいんだ。SK氏からもらったミカンも抜群においしい。こんなおいしいものを食べたことない、と言ったら言いすぎだろうか。それほど果物と登山は相性がいい。こっちがそんなことをして寝転がっていたら青空はどんドンなくなって一面雲になってしまった。SK氏がついたころは青空の中にオベリスクや遠く富士山もみえていたようだ。撮影よりはりんごやミカンというのも人間の欲望だろう。花より団子、とはこのことだ、と自分を納得させた。今度来るときは、(と言っても今度来るチャンスがあるかどうかわからないが)、摩利支天や双子山にも行けるように歩いてみたい。結局、登りと同じコースを下って再び仙水小屋で冷たい水をがぶ飲み。後から降りてきたパーティは4時の最終バスを気にしていて『間に合う、大丈夫』と言いながら勇んで下っていったが、ザックを持ってもらっていた前を歩く女性は一言も発せず、疲れた脚をひきずるようにしてストックに頼って必死に下っていった。このコースはちょっとしたハイキングではなくてやはり登山だろう。みんな下って行ってしまったあとで一人小屋の前で途方にくれて休憩。再び冷たい水をがぶ飲みしてようやく下る気力がわいてきた。 最後にこの登山でわかったことを幾つか書いておこう。。 @自分は体力不足。かつ練習不足。デスクワークから急に登山はきつかった。二日連続の日程に耐え るだけの体力は必要だろう。 ASK氏は根っからの山男。こんな人だったのかとはじめてわかった。7月末には北海道の大雪山黒岳 からお鉢平、さらに白雲山方面に縦走してきた山オタクで、白雲山以後の話には知らないことも多くただうなずくしかない。 B夏は水を大量に消費する。水筒2つ用意し忘れて水の心配をすることが多かった。自分ひとりのときはいつも二つ以上持っていくのに今回どういうわけかほかの準備に気をとられて一つしか用意しなかったのは失敗だった。りんごで助けられた気がする。 Cテントは2年ほど前に買ったのに使うチャンスもなく死蔵されていたが、今回同行することによって始めて使うことが出来た。シュラフ、、エアマットなども同様。テントの張り方や手続き、その他この歳での初体験も多くテント泊経験をさせてもらって多額の投資もペイしたような気がする。 南アルプスの北岳、間ノ岳、農鳥岳を縦走してから既に20年の歳月が経った。ずいぶん長い年月がたってしまったけれど、あのころ経験したからこそ今回もやってこれたのだと思う。総じて天候に恵まれ、二つの高峰に登頂できたので、疲れは心地よいものとなった。 8月4日(木)甲府からJRかいじ108号で新宿へ。3時帰宅。 |