鹿岳
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四ツ又山 ―下仁田富士ー
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7:15 下仁田駅付近からの鹿岳一ノ岳と二ノ岳 |
8:52 四ツ又山登山道から望む鹿岳一ノ岳 |
10:25 石像のある四ツ又山頂上で鹿岳を望む |
同10:25 北方に切り立つ表妙義を望む |
12:45 鹿岳二ノ岳頂上にて大展望を独り占め |
13:25 一ノ岳頂上 展望は二ノ岳のほうが良 |
13:30 一ノ岳頂上から 二ノ岳を望む |
14:40 大塩沢川沿いの 橋にようやく戻る |
| ついに2006年の年末がやってきた。11月3日の神奈川大山以来、約一ヵ月半の間、休日には映画【武士の一分】や【硫黄島からの手紙】などの話題作を見に行ったものの平日は仕事に追われる毎日(?)。もっともたいして重要な仕事をしていないのでそんなに大げさに「仕事に追われる」などと軽々しく言うのも恥ずかしいけれど、とにかく今年も終わりだと思うとほっとする。今年度末の思い出にちょっと難コースを味わってみようかなと思って西上州の四ツ又山と鹿岳(かなたけ)に登ってみた。手持ちのガイドブックには「健脚者ならば二山を日帰りで縦走するのもそれほど困難ではない」と書いてある。健脚者ではないけれども何とか二つを登れたら・・・と思って前日眠い眼をこすって計画を作成した。 早朝4時出発の計画で実際は4時半過ぎ。冬の朝はまだ真っ暗だけれど下仁田付近までの道はわかっている。セブンイレブンで「キャベツ入りのメンチカツパン」を買う。実はたいてい出かけるときはこれを買っている。年末のお出かけ日和のせいで車は結構多いが、30分から一時間遅れで車は順調に下仁田インタまで走った。インタを出てこの前の感覚で車を走らせていると南牧方面は工事中により通行止めで迂回路を利用しなければならなくなった。こんなときにカーナビでもあれば心強いのだがそんな文化的な車ライフは当分先かなとも思ってため息をつきながら指示方向に周りなんとか南牧村への道に合流し一安心。朝早いので南牧村方面に向う車は殆ど走っていない。途中、小沢橋から塩沢をへて四ツ又山登山口のある大久保に向う。 8時前に四つ又山登山口に到着。其処を通り越して狭い道を更に登っていくと鹿岳登山口がある。駐車場もあるはずなのだけれどなんだか私有地のような気がしてどこに止めていいのかわからず行ったり来たりして迷いに迷った。あまり迷惑のかかるところに駐車するのも気が引けるし、時間もどんどんたってしまうので途中の橋のところのあいていたスペースに止めてしまった。下山してきたら車が谷に落ちていたということもないだろうし・・・。 やや四ツ又山登山口に戻っていざ出陣だ。気づけば四ツ又山登山口路上にに車が止めてあり3人の高年パーティが前を歩いている。3人とも定年後と推定、なんとなく一人の寂しさを救われたような気がして一定の距離を開けて付いていく。聞けば四ツ又山で引き返すらしい。休憩中に追い抜くことになり、更に上っていくと道が分かれていてどっちに行くべきかわからず、上のほうに向う道を歩いていくと道がなくなってしまった。あとからの人に道が違うようです、とアドバイスしたのに、その中の一人は独自に第三の道(?)を目指して上り始めた。あとの二人は登山道を登っていき、ワタクシもそのあとを追うように登っていったのだが、第三の人は独自のルートにこだわって一向に引き下がろうとしない。一度、こっちが安全ですよ、と声をかけたものの振り向いてもくれないのでそのままこっちも登りつづけて大天狗の鞍部に着く。そこから四ツ又山まで左の坂を登っていくとさっきの2人が残りの一人を心配しながら待っていた。コースに戻るようにと言ったのですがそのまま登りつづけていましたよ、と言ったもののもともと自分がコースを間違って上り始めたのが原因であるような気がしてその場を立ち去りがたく、「おーい、聞こえますか〜?」などと呼びかけたりして一緒になって見つける羽目になった。滑落していたら責任の一端は自分にもあるだろうかなどと不安になる。「この前も一人で迷子になったんだよ。個人行動はだめだと言ってるのに。」と不満をもらすのを聞きながら戻って探そうかとも思う。しばらくすると別の登山者が登ってきて、まだ下のほうで登っていたということを聞き、さらにその姿が下のほうに見え初めてほっとしてようやく登山を再開できた。 四ツ又山頂上10時20分。予定は9時のはずだったが、もともと遅れているのにさらにいろんなことがあったのだから仕方ない。鹿岳の展望が抜群にいい。北には表妙義の山々、その向こうにうっすらと榛名山が見える。藤岡方面の市街地も一望だ。少し後に登ってきた人は千葉の市川から来たと言っていた。電車とバスを乗り継いできたのでどんなに早く出てもこの時間になってしまうようだ。その人は鹿岳も登ると言って去っていった。こっちもそこまで行ってみようと思ってまずはマメガタ峠に向う。 ここからは急な下りが続きロープも多いけれど落ち着いて下れば何とかなる。途中、木につかまろうとしたら上に向いているだけの太目の枯れ枝にすぎずバランスを崩した。あれっと思って、更に次の木につかまろうとしたらそれも枯れ枝で体重を支えられずますます左に傾き谷に落ちるかもという不安が一瞬に頭をよぎった。幸い、バランスを崩しながらも思い切って鞍部まで駆け下りてなんとか事なきを得たけれど、冷や汗ものだ。やっぱりマメガタ峠で帰ろうかな、などと弱気になる。たった一人だけ元気な人があとから下ってきて追い抜いていき、マメガタ峠にこちらが着いたときはもう姿は見えなかった。 峠から鹿岳の鞍部を目指す。比較的安全な尾根道をずっと登っていくのだけれど、疲れているし時々右は絶壁で慎重さも必要だ。どんどん鹿岳の姿が大きくなってくる。ついに鹿岳一ノ岳直下に到着、其処からながーいローブを頼りに最後の難所を乗り越えると一ノ岳と二ノ岳の分岐に出た。もう体力も心配だし、主峰の二ノ岳だけ登って帰ろうと思って二ノ岳に向った。 実は二ノ岳は一ノ岳よりもずっと登り辛い。岩や木の根を便りの登っていくとはしごが現れる。其処を慎重に登って更に鎖場だ。鎖場のちょうど半分くらいのところで先ほど追い抜いていった人とすれ違った。すでに一ノ岳は登ってしまいもう帰るらしい。この場所も鎖がなければ危なくて自分は登れないだろう。足場の岩が全体にそとに傾いていて怖い。 「あと三百歩くらいですよ。」と励まされて登りつづけるとついに頂上!笑顔になった。誰もいないけれど周りはさえぎるもののない抜群の展望。四ツ又山や一ノ岳はここから見れば低い山の一つに過ぎない。四ツ又山から見えなかった荒船山のトモ岩も見える。一ノ岳頂上に登っている人の声が聞こえてくる。そのうちに二ノ岳にも来るだろうと思っていたのにいつまでたっても登ってこない。お昼のおにぎりも食べてしまったし、記念撮影も済ませたし、後は安全に帰るだけだ。計画では木々岩峠を目指して下るはずだったけれども難ルートだし(わたくしにとっては)、つかれきった身としてはあきらめたほうがいいだろうと思い、さらに時間もずいぶん使ってしまって計画よりずいぶん遅れている。というわけで慎重にまたもと来た道を下る。鎖場も下りのほうが怖いけれど帰りなので気楽だし、鎖から手をはなさなければ大丈夫だ。結局、誰とも会わず分岐点に戻る。さっきの一ノ岳にいた人たちはそのまま下山ルートを下ったようだ。 自分もそこから高原に向けて下ろうと思ったがせっかく来たのに、というせこい根性が頭をもたげ、やっぱり一ノ岳を登ってから帰ろうと思って登りはじめた。ロープや鎖はないのでしばらく慎重に登れば頂上に着く。展望は二ノ岳のほうがずっといい。でも登ったという経験が出来たことに満足し、水を飲んだだけで再び分岐点に戻った。 高原への下りはまずは鎖場を下っていく。それからロープ。下りも楽じゃない。木の葉の落ちた木の中を下って更に緑の葉が茂る針葉樹林を下る。やはり森の中は心が落ち着くよ、などと思いながら下り続け分岐から50分くらいでようやく車道に出た。そこから10分くらい歩くと車があるはず、と思いながら歩き、最後に車が見えたときは「川に落ちてなくてよかった!待っていてくれた!」とちょっと感動ものだったことを伝えておこう。 帰り、勝手に出てきてしまった罪滅ぼしの意味もこめて500円で下仁田ネギをお土産に買った。【ねぎとこんにゃくしもにためいさん】 これは上毛カルタの「ね」の読み札です。柏インタからの17号がかなり渋滞し6時半帰宅。 一生懸命歩いたし、ロープや鎖場も多くて腕や手の力も結構つかったため、日ごろの運動不足を解消して余りある運動をすることになった。おかげで今、これを書いている体の調子は抜群にいい感じだ。多少のスリルは肉体の健康だけでなく精神的な健康にもすごく効果があると思う。一人で行けば更に効果(怖さ?)が倍増すること請け合いでますます健康になれるはずだ。 |