鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳
−後立山連峰の盟主−
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25日(土)午前5時眠くて 八ヶ岳PAで仮眠休憩 八ヶ岳のシルエットが美しい |
8:50柏原新道から扇沢駐車場と針ノ木岳と針ノ木大雪渓を望む |
12時種池山荘到着 4時間35分かかり体力的に 冷池山荘をあきらめて幕営 |
5:40種池山荘と爺ヶ岳南峰 生ビール日和の晴天 一杯900円なり |
5:20出発5:45爺ヶ岳南峰を目指す小屋どまりのみなさんの後をついて行く |
6:15北アルプスの槍ヶ岳 富士山・南ア・中央アルプス・八ヶ岳は雲海に浮かぶ |
6:17爺ヶ岳南峰頂上 立山連峰の絶景 真ん中上に立山、右に剣岳 |
6:45南峰・北峰のある双耳峰の鹿島槍ヶ岳にもようやく日が当たってきた |
冷池山荘キャンプ場から 左に爺ヶ岳南峰、後に針ノ木岳も見える抜群の展望 |
8:30鹿島槍ヶ岳前衛布引山 見上げるほど高く辛い登り 追い抜かれてばかりいた |
9:13布引山頂上で休憩 鹿島槍ヶ岳南峰と北峰(右) 野菜ジュースで生き返る!! |
10:50山頂から後立山連峰 五竜岳、最奥に白馬岳も望めるがこの写真では無理? |
| NHKで放送していた『日本の名峰』の中にこの鹿島槍ヶ岳が取り上げられていて、実はそれを見て行ってみようと思っただけで特にここに決めた他の理由はない。この土日に行かなければもう夏は終わりだという思いもあった。鹿島槍ヶ岳は後立山連峰の盟主とされている。 8月25日(土) きのう24日(金)もものすごくいい天気で、かつ年休だったので行くこともできたが、組合の会合があってすっぽかして行くだけの勇気はなく、いろんな配布物をもらってきた。まあこれも今年の自分の仕事の一つだからと思えば納得もいく。国の頓珍漢な愚策のおかげで組合の存在意義がなんだか強まったような気がしないでもない。そういえば東京の何処かの区では夏休みも一週間早く切り上げてもう二学期の始業式なのだという。冬休みの長い雪国でもあるまいし、かつ冬休みが長くなるわけでもなく、これはやはり頭の悪い大人が考えそうなことではある。 1時半に起床、2時10分には家をでた。いつもは日帰りでせいぜいザックは4、5キロくらいだと思うが、今日は風呂場の体重計を利用して計ったら17キロ前後ある。テント用具一式で持ちすぎかなとは思うもののさすがに今から確認する時間もなく、行けば何とかなるとちょっと無理して出発。暗い中を走り続けたらやはり眠くなり、八ヶ岳PAで5分休憩、のはずが20分くらい寝てしまった。もう帰ろうかなと弱気になった。 7時過ぎに扇沢に着くと既に無料駐車場は満杯で有料駐車場の係員が大活躍していた。其処にとめるわけではないのでUターンして登山口まで戻るけれどそこも満杯。でもロックシェッドをくぐる手前のスペースはまだ開いていて其処に車を止めた。爺ヶ岳登山口まではロックシェッドを数百メートルくぐって行く。今日は夏の終盤の土日、アルペンルートの観光客はもちろん、登山には絶好の日和でみんなの出足は早い。 地図では種池山荘まで4時間の登りとあるが、担いだこともない重い荷物を背負っての自分の脚力ではその時間で着くわけもない。天候は申し分ない。扇沢駐車場がどんどん下に小さくなっていく。針ノ木大雪渓がはっきりと見え針ノ木岳が真上にそびえている。針ノ木岳に続くスバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳の稜線が青い空を背景に緑にまぶしく輝いている。12時、種池山荘に到着。4時間40分かかった。この先、爺ヶ岳を見上げると、確かに今日は美しくそびえてはいるが、もう体力的にあの山を越えていくのは無理みたいな気がしてきてここで一泊することにした。幕営料一泊500円。テント場は展望はよくないが整地されていて風も来ないし、設営の下手なシロウトには落ち着けるところだけれど虫が多い。余った時間は昼間から生ビールを飲んでいい気持ちになり、明日はもう下ってもいいと思いさえしてくる。晴れているので放射冷却が起こり夜になると昼間と一転して寒くなった。二度も寒さで起きてしまい全部持ってきたものを着込む。3回目に目覚めたらすでに明るくなっていた。 8月26日(日) 「朝4時にここをでて4時50分には爺ヶ岳頂上にいました」、と隣にテントを張っていた女性が昨日自慢げに話していた。自分も、と思ったが、疲れて目覚められず、5時起床、慌てて食事をしてなんとか5時20分に出発。晴れた山の朝は気持ちがいい。これからどんどん晴れるはずだ。でも今日はきのう冷池山荘まで行かなかったため4時間以上も余計に歩かなければならない。地図上の計算では全部で8時間10分の歩きだ。休憩したりしてまずは10時間以上かかるはずだからなるべく早く出発したいところだ。小屋泊まりの団体さんが登っていたのでその後について行くことにした。雲海の上に富士山が見える。さらに南アルプス、八ヶ岳、中央アルプスが見える(たぶん頭を出している山々がそうだろうと推測)。北アルプスのランドマーク槍ヶ岳ももちろんばっちりだ。赤い種池山荘の後ろに立山連峰の立山と剣岳、そしてこれから向かう鹿島槍ヶ岳。この大展望は鹿島槍ヶ岳までほとんどずっと続き、疲れることは多々あっても決してあきることはない。爺ヶ岳南峰6時15分。団体さんは中峰を登っていったがこちらは中峰をパスして冷池山荘を目指した。7時40分冷池山荘に到着し10分休憩。地図では2時間10分とあるから2時間20分で着いたのはいいペースだろう。 鹿島槍ヶ岳を目指すにはまず布引山を登らなければならない。樹林がなく頂上までのコースを仰ぎ見ると圧倒される。つらい登りだった。9時12分頂上。地図では1時間20分。実際歩いたら1時間22分。軽装なので普通のタイムで登れそうだ。頂上で飲む野菜ジュースはおいしい。パンも少し食べておく。何しろ飴とかチョコとかの副食を何も持っていないのでパンを食べるしかない。布引山で20分くらい休憩して9時35分頃出発。 鹿島槍ヶ岳頂上10時26分。地図では50分の道のりだからまたまたいいペース。何せ運動をしてないから長時間からだを動かす自信がなかった。なあんだ、普通に歩けるよ、と思って少しほっとした。頂上まで重い思いをして持ってきたとっておきのりんごを丸かじり。グレープフルーツジュースも一気飲みしてまさに極楽。北に後立山連峰はまだまだ続き、五竜岳が大きい。さらに遠くの白馬岳まではっきりと見える。結局、自分の疲れと、冷池山荘キャンプ場に戻るなら話は別だが種池まで戻ることも考えると、北峰には行かなかった。同じテント場から来た人もみなこれから種池山荘まで戻らなければならないせいか、「無理して行かない」と言っていた。 帰りの下りはさすがに疲れてペースは落ちた。冷池山荘で水を買う。1リットル150円。更に其処から種池山荘まで地図では2時間20分、実際は3時間20分かかった。途中で同じテント泊の定年退職された方と話し込んだりしたし、朝、爺ヶ岳中峰に登らなかったので帰りに登ってみたりしたこともその理由だろう。もう人があまりいなくなる時間帯で霧も出てきて夕方ひっそりとしてくると猿の天下だ。サルの群れと一緒に爺ヶ岳中峰を目指す。やはりサルは軽快だ。人がとても通れない谷でも身軽に跳んでいく。日光の猿みたいに生意気でなくて登山者みんなから慕われる存在。爺ヶ岳中峰はまるで猿山状態だった。更に雷鳥もなんと雛が七羽もいる。疲れてはいたが自然の豊かさを実感できて満足だ。途中でものすごいスピードで駆け抜けていった女性は扇沢から鹿島槍ヶ岳まで日帰り登山なのだという。いくら荷物が少ないとはいえ、自分にはとても無理な話。今日だって早く種池に着けばテントを撤収して扇沢まで下れるかな、とがんばった時間帯もあったが、無理だとわかって早々とあきらめた。誰も歩いていない爺ヶ岳の登山道を下って何とか種池山荘に4時到着。運動不足の体にはとても長い道のりだった。テント場に連泊の場合は2泊目から300円。なんか得したような気がする。 27日(月)新しく隣にテントを張った女性はご主人と子供を残して名古屋から一人で来たと言っていたが、天候に恵まれず「一泊して温泉に入って帰ります」、と言って朝6時頃にテントを撤収して下っていった。この前、組合で出かけたときも平日なのになんで買い物に女性のお客さんがこんなに多いのだろう思ったが、それと同じように女性登山者も多い。それにしても山を歩いている人は本当に元気がいい。もっとも元気でなければ山登りするわけがない。昨日一緒に話しながら鹿島槍からもどってきた方も、定年退職のせいで時間と金をもてあましてるのか、しょっちゅういろいろな山に登っていて、日ごろから鍛えられているようだった。テントをしまうのに手間取り、女性の出発した20分後の6時20分に下山開始。9時30分扇沢の登山口に3時間10分かけて到着(地図上のタイムでは2時間45分)。疲れているからこんなものだろう。途中で中学生の団体に遭遇したが、挨拶が大変で一刻も早く通り過ぎようとペースアップ。後ろの人も同じ思いだったはずだ。 10時に登山口を出発。順調に走って3時過ぎに帰宅。計画が本当に実現して自分でもちょっと驚きだが、北アルプスには年一回いければ十分だろう。仕事にも少しはこの頑張りを反映したいものだ!(と一応書いておこう)。 |