越上山・顔振峠

惜しまるる 時散りてこそ 世の中は 人も人なり 花も花なれ (渋沢平九郎)

越上山(おがみやま)への途中で日高市・鶴ヶ島市方面の展望


顔振峠見晴台で記念撮影
右上のずっと後は堂平山?

顔振峠からの展望
右上に武甲山が見える

越上山の近くの諏訪神社
かつては頂上にあったようだ

越上山頂上への最後の登り
岩の稜線となる

越上山頂上にて撮影
樹林に囲まれて展望なし

一本杉峠 間違って左に行くと行き止まりになる
    越上山は「おがみやま」と読む。黒山から顔振峠をへて越上山まで周遊した。顔振峠はむかし義経弁慶の一行が東北に逃げ延びるときにここを通って絶景を振り返ったと言われている。
    3月22日(土)最近仕事でくたびれはてて引きこもり寸前。毎度のことながら我が家の相棒は土日出勤でいないし、子供も遠慮するとのこと。ならば、オレ一人で家と職場のストレスを一掃してみせるといきがって比較的近場に行ってみることにした。近場といえば東京、埼玉、千葉、茨城くらいだろう。まだ行ったこともなく、計画に悩まずに行けるところで、イージーに登れるところは・・・越上山に決定。5時20分に家をでたら西に沈んでいく月が大きかった。
    16号、常磐道の車は多い。外環道路を走っていると、関越は所沢から15キロ渋滞の情報、更に10分もしないうちに渋滞17キロとなっていた。何とか関越道にのると車がいっぱいで川口付近で既にのろのろ運転。みんな出かけたいんだなあ、日ごろの成果主義・自己責任社会をわすれたいんだろうなあ、とまるで自分のことのように同情することしきり。遠出をする人たちは休日を楽しむのもたいへんだ。途中の鶴ヶ島インタでこっちは降りてしまって渋滞を避けることが出来たが、一般道も結構混んでいた。黒山も越生梅林の近くで混んでるかなあなどと思っていたら誰もいなかった。みんなどこへ行ったのだろうか。
    このまえ顔振峠から降りてきた道を今度はそのまま登っていく。誰とも会わず、峠に着くとまだ茶店はどこも開いていない。前登らなかった見晴台に登ってみた。毛呂町や日高市方面の展望が開け、遠くに水上方面の雪山が見えるが、写真にとってもうまく写らないだろう。晩秋や冬のくっきりした展望はこの時期は望めないが、それでも数多くの奥武蔵の山々の展望を堪能できるところだ。峠では富士山も見えたのに、ここでは見えない。一人で休憩し、おにぎりを食べた。
    峠から諏訪神社へ行く道を間違って道標のない道に迷い込み、進むほどに険しくなりとうとう道がなくなってしまった。こんな険しいわけがないと引き返すと小さな道標、それに従って進むと立派なハイキング道に出た。勝手に判断して指示もないのに道に入り込むのは止めたほうがいいと、反省。諏訪神社に裏から到着。
    越上山はファミリーコースだが、最後は岩稜歩きがあって雰囲気が一変する。危なっかしい岩を乗り越えるとようやく頂上。海抜566m展望なし。あるHPによると、この山は地元の人は「けつ山」と呼ぶらしいが、その形が似ているからだろう。後から来た人に写真を撮ってもらったりしてのんびり休憩した。
    車道のグリーンラインを突っ切り一本杉峠を目指す。一本杉峠でまたまた支持のない方向に足を踏み入れ、行き止まりとなる。何度反省しても懲りない性格なのだろうか。仕方なくもとの車道に戻りそのまま下ってきた。途中でうえから降りてくる登山道があったので地図を開いてみてようやく自分のミスを発見した。じつは地図を誤ってみていて一本杉峠は分岐点ではなかったことが判明。いろんなわき道があってむやみに入っていくと迷うことになる。地図もすぐ見ればよいのに思い込みがあってそれも間違いの元だった。
    写真も一生懸命撮ったのに諏訪神社付近でいつも現れない変なマークがでているのに気付き、調べると高感度撮影に設定されていた。おかげでその前に撮った写真はすべてなんとなく眠い写真で、シャキッとしていない。もっともこんな小さな写真で見るならあまり関係ないだろう。機種も間違えていて愛用のファインピックスF710でなくて予備に買ったF810だった。ほとんど同型なので気がつかなかったが発色は710のほうが優れていると思う。どたばたでかけたのでいろんなミスはあるものだ。スギ花粉のせいなのか風邪を引いたのかわからないが、くしゃみ・鼻水ばかりでるのが辛かったけれども、仕事のミスに比べればずっと気楽といえる。この一年間は慣れない仕事であまり気楽な一年とはいえなかったからなあ・・・感無量です。
    表紙の写真は位置と形からたぶん越上山だろうと思われる。間違っているかもしれない。

★明治維新のとき、渋沢栄一の義弟、渋沢平九郎は幕府軍として飯能の戦いに敗北し単身顔振峠に落ちのびてきた、と平九郎茶屋の説明にある。上の歌はその辞世で、黒山に平九郎自刃の地の碑が建っている。