三国山・大源太山
河内沢ノ頭

9:30  三国山からの縦走路から大源太山(河内沢ノ頭)を望む
左奥に平標山が見える  中央のピークは三角山だろう


7:20 三国峠の御坂三社神社
三国山を望む

8:00 日光キスゲ咲く三国山登山道からの苗場スキー場 

8:07 登山道から望む三国山
ここだけ登っても十分良い思い出

8:30 三国山頂上の道標と鐘
南側に大展望が広がる

10:15 三角山からの大源太山
平標山ルートから途中で分かれる

10:40 振り返る三角山
左に三国山が見える

11:07大源太山(河内沢ノ頭)頂上
左に平標山、右は仙ノ倉山

11:35 頂上展望 左から仙ノ倉山、恵比寿大黒の頭、万太郎山

大源太山は同じ地域に同名の山が二つもあり混乱しがちだが、ひとつは大源太キャニオンから登る上越のマッターホルンといわれる大源太山、もうひとつは平標山・三国峠間にある河内沢ノ頭とも呼ばれる大源田山だ。

7月19日(月)三連休最後はみどりの日。相棒は仕事、子供たちもそれぞれの予定があるらしく、みんなばらばら。結局一人で出かけることにした。2時半に目覚めてしまってまた寝ようと思うものの寝つけなくなり、そのまま準備をしながら1時間を過ごし3時半に出発。夏の朝は明けるのがはやい。4時ころにはなんとなく明るくなってきてこんなことなら2時半に出てもよかったと思う。

    三国トンネル前に着くと誰もいない。数台の車があるからすでに登り始めた人もいるはずだ。のんびり歩いて40分くらいで三国峠に着く。かつてまだトンネルのないころは、三国峠は上州から越後に抜ける三国街道最大の難所だった。今でこそトンネル付近まで車で登ってこられるが、かつてはずっと下からみんな苦労して上ってきてこの峠を越えて行った。三国峠に御坂三社神社(通称・三国権現)があるのは旅人が道中の安全をここで祈願したのであろう。神社前にこの峠を越えて行った人々の名前が刻まれている。古くは坂上田村麻呂や上杉謙信がこの峠を越えたし、与謝野晶子もここに来て、彼女が水を飲んだ場所は今では晶子清水と呼ばれている。

     三国山へは神社を回りこんで登っていく。登るほど展望は開けてくる。日光キスゲも花盛りで途中で帰っても十分満足できるようなところだ、と思いながら休憩ばかりでなかなか進まない。後ろから来たご夫妻に尋ねたら、大源太山まで行くとのこと。ワタク氏もそのつもりですなどと答えてしまったが、言ったおかげで覚悟はきまった。頂上付近は200段以上の階段でつかれきった。ご夫妻の数分後に頂上着。南側に展望が開け、赤城山、榛名山、武尊山、遠くに見えるのは皇海山だろう。

    ご夫妻よりも先に出発。一度宣言した以上、大源太山まで行かずにはいられない。この尾根道は地図上では三角山までの行き帰りの時間が同じなので、おそらく平らに近い道だと思ったのが大間違い。大体こんな誤解をするのはど素人の証拠で、山道なんだからアップダウンは当然あるはずだとなぜ思わなかったのか、自分でも不思議だ。何度も振り返り、また帰りにはこの山を登り返さなければならないと思うと、気力がなえてしまいそうだ。三角山頂上でもう下界に降りたくなってきた。しばらくするとさっきのご夫妻が到着。お互い写真を撮りあう。平標山と仙ノ倉山が雄大に構えている。平標山へのコースとは少しそれるが大源太山までもう一息だ。「ツアー登山の人たちは歩くのが早いわねえ。私だったらとてもついていけない。ツアーでなくてよかった」という感想を聞き、ワタク氏も同感です、と答えておいた。つかれきって三角山に長居しすぎたが、ご夫妻が出発して5分後くらいにワタク氏も大源太山に向かう。

     大源太山まで40分。何とか頂上に着くとトンボがいっぱいだ。何でこんなに飛んでいるのかと思うくらいの数で自然の豊かさを思い知らされた。平標山・仙ノ倉山・恵比寿大黒ノ頭から谷川岳への稜線が一望のもとだ。途中の高い山は万太郎山だろう。トンボの数と展望のよさ、暑さのせいか登山者の少なさでもお勧めだ。あれが何山だと言い合ってあとから来た人も一緒になってみんなで一時盛り上がった。昼食。おにぎり。

     帰りはこちらが先に出発。後からついた人は山慣れしているらしく、ものすごいスピードで追い抜いていった、三角山に戻ったときにはその人の影はなかった。同じコースを行ったはずで、こちらもがんばろうと思って、再び三国山方面に出発。ひとやま、ふたやま、と超えていけばそのうちつくだろうと自分に何度も言い聞かせる。山岳警備隊のヘリコプターが登山道上空を巡回している。この暑い中、途中で熱中症でダウンする人がいないとも限らない。ヘリならこのアップダウンコースも一瞬で通り過ぎてしまう。大して歩いていないのに疲れだけはいつも一流だが、ダウンするほどでもなさそうだ。

     三国山頂上に戻らず巻き道を行く。2本準備した水筒もあと少しで空っぽになるから大事に水を飲まなければならない。三国山からのくだりはもう与太郎君状態で、なんとか神社に下って最後の水を飲む。夏は水筒が3本くらい必要だ。昨日パックジュースを3つ買っておいたのに誰かのおかげで今朝は1つしか残っていなかった。結局1パックしかジュースを持っていけなかったが、あれがあと2パックあればどんなに極楽だったろうと思いながら最後の三国トンネルへの坂を下る。

     3時、登山口着。渋滞につぐ渋滞と、馬鹿なカーナビのおかげで家まで6時間以上を要してぐったりだ。でも、この3連休が充実していたと思われるのは今日があったからこそだ。つらいからこそ楽しい、という面も山歩きには当然あるはずだ。もっとも人生はラクなほうが楽しいと思うけれど・・・。