筑波山

筑波嶺の 峰より落つる 男女川  恋ぞつもりて 淵となりぬる (百人一首)

10:50 筑波山御幸ヶ原 左に加波山、右は女体山の稜線
男体山から戻るとあまりの人波に驚く


6:40 霧の平沢官衙遺跡
今日は晴れるだろうか不安

7:20 霧の筑波山
青空が見える 晴天に違いない

7:40 一の鳥居 ここまで1時間
歩く人はいないが車が通り抜ける

8:10 筑波山神社 疲れているので頂上まで2時間を覚悟すべし

10:07 御幸ヶ原 晴天
この時はそれほどの混雑はない

10:28 男体山から見た女体山
この後御幸ヶ原でラーメン700円

11:15 御幸ヶ原からの男体山
手前はロープウェイ駅と茶店

11:30 女体山頂上
あまりに人が多く進めず即退散

12:08 弁慶茶屋跡
今では絶好の休憩ポイント
     困ったときの筑波山。今後の一週間は曇りや雨ということなので晴天はこの日だけだから絶対レジャーでお出かけの人々が多く混み合うはずだが、あまり深く考えずに5時に出かけてみた。例によってコンビニやガソリンスタンドにより、実際走り始めたのは5時半だったと思う。

     11日(月)は体育の日。土日とあわせれば三連休のはずなのに変な都合により土曜出勤のため二連休にしかならない。すでに前に休みを使ってしまっているのでそうなったとはいえ、後から借金を返済する気分でとてももうけたとは思えないような仕打ち。まあ、天気がいいのはこの日だけらしく、遠くのいろいろな場所も考えたがやはり近場で安全なところに行こうと思う。近場と言えば筑波山だ。

    平沢官が遺跡まで早朝は1時間10分くらいで着くことを知った。誰もいなくて霧に覆われている。案内所もまだあいていない。一の鳥居まで1時間、さらにそこから筑波山神社まで30分。ここまで来るのにもう疲れてしまってこれからまた登るのかと思うとため息もでるが、天気はいいし森の中を歩いていくのは気持ちがいい。まだケー^ブルカーは動いていなくてハイカーはみな歩いて登る人たちだ。神社から歩いていく人に比べれば、ワタク氏はもっとずっとしたから歩いてきたのだという自負があるものの、どんどん抜かれていくのが現実。途中でケーブルカーも動き始めた。あれに乗っていればラクだったのに。

    約二時間かけて御幸ヶ原、11時20分に男体山頂上。遺跡から歩いて3時間40分だから立派な登山と言えるだろう。どこから登るかでその山の辛さも変る。展望を楽しむもののやや霞んでいるからか、はたまた人が多すぎてゆっくりと見られないせいなのか、遺跡を上から眺めることは出来なかった。

     再び御幸ヶ原に降りて昼食にラーメンを食べた。食事はコンビニで買って持っていたのだが、無性にラーメンが食べたくなり、その欲求に逆らえなくなったため茶店に飛び込んで注文、1杯700円なり。その後、女体山に向かったがあまりの人の多さに驚き、女体山頂も動けず、おたおたしていたらまったく同じザックを背負っている人に初めて出会った。こんな安物を持っている人もいるのだなあなどと妙に感心。ワタク氏のものはところどころ痛んできているのでもうそろそろブランド物に変えようかなどと思っているところだ。頂上の端まで行くのをあきらめ降りることを決断。真ん中さえも行けなかった。今日は人が多すぎるよ、などと思いながらつつじヶ丘コースを下る。そこも人が多くて下るに下れず時間がかかる。なにしろ、頂上まで数百メートルの長さの人の列が出来ていて、みんな頂上を目指して登ってくるのだ。頂上自体が人にあふれていてあまり動きがないので後から来る人たちが渋滞してしまうのだ。おかげで珍しい岩を見学するゆとりなどはなく、ただ下るだけとなった。

     かつて弁慶茶屋のあったところは、空き地になっていた。数年前に廃業したらしい。絶好の休憩地だがパスし、更にどんどん下るとようやく神社だ。がまの油売りの実演を行っているのを横目で眺めながら通過し、お土産を買ってから更に下山を急ぐ。北条大池まではまだ遠い。ソフトクリームをなめながら歩くも、はや5分後には無くなってしまい、あとはただ足を繰り出すのみ。帰りの渋滞に巻き込まれることを恐れるあまり、写真撮影も控え気味だ。

     なんとか遺跡まで来ると車に張り紙が・・・長時間駐車はご遠慮くださいと書いてある。なにかわるいことをしたかもとおもって謝るために案内所の中へ。係りの女性がいたので「長時間駐車をしたのはワタク氏です。申し訳ありません」と素直に謝ると、「今日はこういう状況なので張り紙などして申し訳ありませんと丁寧に対応してくれた。今まで来た時はここが満杯になることはなかった。いつもがらがらなので車をとめても大丈夫と思ったが、今日は違ったようだ。それだけ人が出かけるいい日だったということだろう。これに懲りずまたきてください、と言われ、いい気になってドライブし4時20分帰宅。明日はまた仕事か・・休暇も血眼になって遊ぶと言うのが日本人らしいけれど、今日はそれを自他共に実感した。

     ★このあまりに有名な歌は百人一首の陽成院の歌である。その中に歌われる男女川(みなのがわ)は筑波の男体山・女体山の間から流れ出る川で桜川にそそぐ。コース途中に解説があり水場となっている場所がある。それが男女川の源流付近だと言われる。『後撰集』(771)では、「淵となりける」。かつては男女の出会いの宴も行われたという筑波の山も今では一大観光地と化してしまったが、歩いて登れば先人の心を感じることが出来るかもしれない。そして更に歌を詠んでみればますます筑波山は新鮮に輝いて見えてくる(はずだ)。