裏妙義・丁須ノ頭
-御嶽コース・鍵沢コース-
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7:14麻苧ノ滝自然公園駐車場1台のみ。上信越道の混雑が嘘のよう |
7:45麻苧ノ滝 |
8:21道標には「鼻曲り640m」とあるざんげ岩 遠くに赤城山が見える |
8:23 碓氷峠鉄道文化むら全景 トロッコ列車の汽笛も聞こえる |
8:58産泰山 「産泰大神」の石碑 安産の神様らしい |
9:27赤ペンキで「×止まり」とあるが気づかず直進して道に迷った・・・ |
9:51裏妙義山塊のむこうに浅間山 御岳コースの展望はよい |
10:02山頂の祠を通過すると道がなくなり唖然 5分間途方にくれる |
10:14御嶽頂上「御嶽神社」石碑 来た事を後悔し10分おにぎり休憩 |
10:14御嶽頂上から眺める表妙義 丁須の頭から眺めることも可能 |
10:43振り返る御嶽 背後に見えるのは榛名山 |
11:27御嶽・丁須ノ頭・国民宿舎裏妙義への分岐点 ここからも辛い |
12:00 丁須ノ頭 誰もいず孤独 おにぎり一つ食べてさっさと下りる |
13:22第二不動の滝(たぶん) この辺で山ヒルに取り付かれた? |
14:02麻苧ノ滝自然公園の吊橋 何とか戻ってきました |
14:25鍵沢コース登山口 「鍵沢」の名前を見たのはここだけ |
| 裏妙義の『丁須ノ頭』には以前登ったことがある。今回、横川から御嶽コースで上り、鍵沢コースを下った。 9月24日(土) 朝4時半を回って起床。5時前には出たつもりだが、横川の駐車場まで2時間20分かかって到着。三連休二日目の天気予報は晴れ時々曇り。今日登らないともう今回のチャンスはない。実は今回でここに来るのは4回目、最初はめがね橋に来たときの帰り道に場所確認の意味で寄ってみた。二回目は麻苧ノ滝まで登ってみたが風も強いので中止。三回目は昨日で曇っているからや〜めた!ということになり、今日に至る。いずれもワタク氏の軟弱な精神が元になっているのは明らかだ。だから今回は意地でも登らないと自信が総崩れになりそうだ。 はじめから躓く。吊橋を超えてやや右に登山口があるのにもう忘れていて左に行くとロープがあり、こちらが正しいと思いこむ。どうもおかしいと思って上を見るとあずまやが見えるのでそこまでコースでもないのに登って柵をまたいでようやく本来のコースに入った。まだ時間が早いせいなのか、さびしいところで、こんな所に人が来るのだろうかという疑問がわく。麻苧ノ滝を右に見て通り過ぎ、ついに第一の関門である鎖場だ。この鎖場は時間的にはそれほどかからずに超えていけるのだが、足場が濡れていて滑りやすく、登るべきか、登るとすればどうやって登ろうか、初心者にとってこれから先、登れるのだろうか、と数分躊躇。ようやく踏ん切りをつけてよじ登った。あまりきれいな登り方ではなかっただろうけれど、形よりもまず安全第一だ。ここを乗り越えたら後は進むしかないという気になってきた。この鎖場が危なくてもう降りたくないという気持ちになる。後戻りするほうがよほど勇気がいる。 濡れている第二の鎖場を通過、第三ノ鎖場はまず上に少し登り横にトラバースして更に上へ。怖いけれども、もう後へは戻れないという気持ちがますます強まり、前進するしかなくなる。滝から40分くらい歩くと鼻曲りという道標のある展望所につく。榛名山や赤城山、横川駅やの鉄道文化むらが一望できるところで、ここだけでもう今日終わってもいいくらいだ。 産泰山(うぶたいやま)を過ぎてしばらく行くと道がなくなってしまった。道らしいところを降りて数分歩いてみたものの誰もあるっている形跡はなく、途方にくれてまたもとの道に戻ろうと思っても果たしてどう来たのかも良くわかっていない。それでも記憶を頼りに戻ると木に大きく「止まり」と書いてあって直前の急坂を直登するようにマークがつけられている。転ばないように下ばかり向いていて気がつかなかった。いかにも直進できるように道がついているのはどういうわけだ?と心の中で文句を言いながら険しい急坂を登った。迷ったら元に戻るというのが登山の鉄則だが、元に戻らないというようりも戻れないから迷ってしまう人だっているに違いない。更に進むと祠のあるピークに出る。ここでも道がなくなって戸惑い、5分ばかり時間をつぶす。どう考えてもこの岩場を降りるしかなさそうなので降り始めると、思っていたよりもホールドがあり、下を見ると黄色のマークが見えて内心ほっとした。 10時すぎ、御嶽頂上着。休憩。水分補給とおにぎり一つ。丁須ノ頭が見えてワタク氏の足でもあと1時間半くらい歩けば着くはずだ。頂上に行けば誰かいるかもしれない。とにかく誰も歩いていないのでいかに孤独癖が強い性格とはいえ、話し相手くらいはほしくなってくる。丁須ノ頭までしばらくの我慢、と自分に言い聞かせながら足を進める。 第何番目かの鎖場。もう数えるのも億劫になってしまった。岩場の急坂を何本かの鎖で一気に上る。あまり下で考えていると弱気になりますますめいってしまうので鎖場だと思ったら簡単にルートの検討をつけてさっさと登ったほうがいい、、というのがワタク氏の結論。登る前は写真を撮る心の余裕もないので、登りきったところで写真を撮ってみたもののあまりうまく撮れなかった。結局、鎖場の写真は一枚も載せていない。 とうとう国民宿舎裏妙義、丁須ノ頭、御嶽コースの分岐点にいたる。ここは前に国民宿舎から上ってきたときに休憩したことのある懐かしいところだ。昔のことを思い出すと懐かしく、緊張がほぐれる。あと少しで頂上だ。途中、登山道が崩れていて下を回るか、上を行くかで悩み、これまた決断できず数分の思案。結局上を行くことにしたが低木を潜り抜けようとしたらザックが引っかかり、思い切って引き抜くと、なんとまだ一滴も飲んでいないお茶のペットボトルがごろんと坂道に落ち、どうか数メートルでとまってくれという願いもむなしく、とてもそこからでは見えない暗い谷底に落ちていった。頂上直前のアクシデント。取りにいくといってもあんなに下に落ちていったのでは、それにどこに落ちたかもわからない状況ではもう取りに行ける状況ではない。水筒の水を確認し、なんとか帰りも大丈夫だろうと思い、節約して飲むことにして上を目指す。再び鎖場。この前来たときにこんな鎖場あったっけか・・・などと考えても思い出せないが、現にあるのだからその当時もあったのだろう。ここも濡れていて緊張する。もう鎖場はいいよと思いながら、ついに頂上直下の最後の鎖場だ。注意して登って丁須の頭の肩付近に到着。ちょうど12時。だ〜れもいない。やはりまだ暑すぎるのだろうか。この前来た時はたくさん登山者がいたのに、どこへいってしまったんだ?本当に誰もいないとさすがにさびしくなってくる。こんなはずじゃなかったのに・・・。言いようのない孤独感が襲ってくる。険しい山の中にぽつんと一人残されて無事下山できるのだろうか。不安とともにおにぎりを一つ。水筒の水を1杯。水は節約しなければ・・・ 鍵沢コースは丁須の頭直下の鎖を下ったところに下山口はあるのだが、鍵沢という言葉はなく、ただJR横川駅方面の道標が出ているだけである。本当にこれが鍵沢を下るコースなのかという不安もあるが、ここしか鍵沢コースと思われるところはないので、横川という道標を信じて下るしかない。案の定、事前に読んでいたガイドブックの説明と同じ数段の長い鎖場が続き、これが鍵沢だと確信したが、どこまで下っても鍵沢という言葉は出てこず、JR横川駅という表示があるばかりだ。とにかく、この沢沿いを下っていけば元に戻れるはずだと思ってあせらずに淡々と下る。誰も登ってこないし降りてくる人もいない。ちょっと来る季節が早すぎたか。第二浮動滝を過ぎ、杉林が出てくると下界は近い。横川の町並みや麻苧吊橋が見えてくると戻ってきたことを実感しはじめたが、それでもロープのくだりやとげの植物に引っかき傷をつけられたりと、最後まで緊張はとけない。鍵沢登山口にでて初めて鍵沢コースという文字を見た。2時25分。 吊橋方面に歩き、朝出発するときに登山計画書を入れた御嶽登山口の登山者カード入れを見たら自分のカードしか入っていなかったので、やはり今日は自分だけかと思ってそのカードを取り出して持ち帰ることにした。駐車場で靴下を脱いだら小さな虫が二つくっついていたので、なんだか丸虫みたいだなと思って靴下から引き剥がしたのだが、足がぬれている感じがしたので見てみると足のかかと付近が真っ赤になっている。あれっと思ってよく見ると自分の血が流れている。丸虫なんかじゃなくてこれは山ヒルだ。併設されているトイレの蛇口で血を洗い流すと傷口が現れた。山ヒルがとこで靴の中に入ったのかわからないが、おそらく川沿いを降りてくるどこかで入り込んだのだろう。分厚い靴下の上から血を吸っていたようだ。それを知らずに靴下を脱いだので皮膚が引き裂かれたらしい。恐るべし山ヒル。もう洗ったからいいだろうと思ってそのまま出発し、途中、荻野屋で「碓氷峠名物力餅」を買う。買い物中になんだか足がおかしいと思って下を眺めると出血がまだ止まっていなかったが、そのうち止まるだろうと出血するに任せて家路を急いだ。 軽い渋滞を突っ切って、3時間20分かかって6時15分頃に帰宅。山ヒルにさされたとみんなに自慢して傷口を見せる。あと一ヶ月遅く出かけていれば大人気の丁巣ノ頭の光景が見られたろうけれど、無事帰ってきただけでも喜びは大きい。御嶽コースはアップダウンが多く、また数多い鎖場は長く難易度が高いもので、素人のワタク氏には結構辛いものだった。天候に恵まれただけでも幸いと思わなくてはいけない。丁須ノ頭の次のピークから丁巣ノ頭の写真を撮ればばっちりその全景が写せることはこの前撮影したからわかっていたものの、そこまで歩かずに即下り始めたのは今思うと少し我慢が足りなかったかなとは思う。しかし、不安と緊張感で歩き続け、下山した時はそれだけの充実感を感じたことも事実だ。人が一人も歩いてなかったのは、今がまだ山ヒルの季節だということもある。熊やいのししでなく、山ヒルでよかったと思いたい。脚力だけでなく、腕力も鍛えたいと思う人はぜひ、御嶽コースを登り、山ヒルに出会いたければ夏シーズンに鍵沢コースを下れば会える可能性が高い。 ※上は予定時刻、下は実際の時刻です。 パーキング――――ざんげ岩――――御岳――――丁須ノ頭――――第二不動滝――――パーキング 7:00 8:00 9:30 11:00 12:30 14:00 7:10 8:20 10:10 12:00 13:20 14:30 |