笠取山
多摩川源頭

多摩川に さらす手作り さらさらに 何そこの子の ここだ愛(かな)しき  (3373)

12:05 笠取山全景 最後の登りは急坂だ



8:45 作場平橋にある駐車場
トイレもある便利なところです

9:15 清流沿いを登って行く
急坂ではないので楽しい

11:20 笠取小屋で休憩
水場はここから2分のところ

11:57 笠取小屋をでると視界が広がり、ようやく笠取山の姿が…

12:45 笠取山頂上 お弁当の時間
大展望が広がる

1:13 笠取山からの大菩薩嶺  雁坂峠・甲武信岳方面も視界良好

1:23 本当の笠取山頂上 
視界はよくない

4:07 帰りの大栗展望台にて
右の大きな山が飛龍山
8月11日(水)笠取山。
    夏なんだから少しは高い山に行くべきだと思って北アルプスを考えるものの、我家の相棒が付き合ってくれそうな笠取山に変更。ここなら2千m近くあるから高原の涼しさもあるはずだ。

    まず問題になったのはカーナビの性能。上の原インタを降りて一之瀬高原を目指せというのだ。道が良くわかっていない二人はこれを信じていくしかない。おそらく直線ではそれが一番妥当なのかもしれない、と思ったのが間違いだった。山梨県道18号上野原丹波山線というのは確かに重要な道路らしい。ネックは山道だということ。くねくねした峠道と思ったほうがいい。おかげで我家の相棒は気もち悪くなってしまい、あと少しというところで大休憩。こんなことなら奥多摩湖畔を来るるほうがアップダウンがないからよかったはずだ。もちろん帰りはカーナビ無視で奥多摩経由で帰ったのはいうまでもない。ある本に寄れば、東京の多摩という地名は山梨の丹波山(たばやま)の丹波がなまったものというが、確証はないという。ありうる話ではある。「たば」は朝鮮語で「峠」を意味し、確かに回りは峠だらけだ。「たまり水」の「たま」だという説はどうも疑わしい。

    丹波山村役場を超えてしばらく大菩薩ラインを登っていくと一ノ瀬高原への狭い道が現れる。あるいはその一本向こうにある犬切峠に登っていく道でも笠取山の登山口まで行ける。作場平橋の前後に雰囲気のいい広場が広がっていてトイレも付設されている。

    笠取山登山口からしばらくはなだらかな沢沿いを登っていく。分岐点でこれもまたなだらかな坂であろうヤブ沢峠経由の道を選ぶ。なんだかんだ行っても二人とももう年だから無理しないで行こうということになった。ヤブ沢峠から笠取小屋まではおそらく車も走れるであろう比較的広い道で歩きやすい。笠取小屋は予約すれば管理人が入るらしいが、今日は無人だった。広いスペースにはテントも張れそうだ。

    笠取小屋を過ぎるとようやく見晴らしもよくなってき笠取山の姿が現れる。雁峠への道をやり過ごし、(本当はそこにも行ってみようと思っていたが疲れるので止めてしまって少し後悔しているのだが)、笠取山全貌を目にして感動。何人か降りてくる人とすれ違ったが、さっき追い抜いていった中高年パーティははるか上のほうを歩いている。こんなに引き離されてしまったのかと唖然とするも、こちらも登りの一歩を踏み出した。のんびり行けばそのうち着くだろう。我家の相棒はいつもどおりにどんどんワタク氏をおいて登っていってしまって、こちらが頂上についた時はのんびり腰掛けて待っていた。

    展望はよい。雁峠が下に見える。富士山は半分以上雲に隠れてしまったが、雁坂峠方面は雄大だ。南の三角形の形のよい高峰は大菩薩嶺だ。奥多摩よりもずっと奥まったところにあるのであまり人が来ない?のかもしれない。

   先ほどのパーティが水干のほうに降りるというので、こちらも遅ればせながら同じ方向へ進みだしたが、正直、今までのコースと違って山道らしくなる。笠取山の本当の頂上の道標を通り越し、歩きにくい道を進むと前を行く人たちが水干方面への道を下り始めた。一般道は直進のはずだと思いつつ、後について行くと下りにくい道で、おそらくせっかちな人が直登した道がそのまま登山道になってしまったのだと思われる。後で聞くところではこの道は正式なものではなく、やはり直進すべきだったようだ。

   短時間で水干にいたる。水干については下の解説を参照してください。

    笠取山の感想をいえば、天候にも恵まれたせいか、日帰りハイクとしてはとてもいいところだ。特に夏は涼しいし、わざわざアルプスまで行かなくても十分満足できる。(と思いたい)。


★冒頭の歌は万葉集東歌の中でも最も有名なものの一つ。布を染めていたのは多摩川のどの辺かなあ、などと質問するも、ごつごつした岩の多い上流であるわけないでしょ、というつれない返事。それでもこの山があったからこそ、多摩川は武蔵国を流れていったのだ。笠取山直下に水干(みずひ)(=水神社)という多摩川源流の最初の一滴が滴り落ちる場所があり、我家の相棒は妙に感動してしばらく眺めていた。