両神山

13:45 両神山剣ヶ峰頂上 苦しかったせいか、登った喜びは大きい。
下山の時間も心配しながら残りの昼食を食べる。 右に鎖が見える。



8:11 第一駐車場

8:26 鳥居をくぐって出発

9:50 雪渓の残る登山道

10:45 水場「弘法之井戸」

11:02 清滝小屋(休憩)

11:26 不動明王像

11:52 ついに稜線に出る

稜線からの剣ヶ峰(左)

12:45 両神神社(休憩)

12:47 両神神社の狛犬(狼)

13:59 頂上(人形置く人あり)

18:18 無事に日向大谷へ
4月16日(水) 
    朝、4時10分起床。両神山行きを決行。凶と出るか吉と出るか・・・

    なるべくけちっていこうと思い、柏インタまで走る。しかし、接続を間違え、途中で別の道路に入ってしまった。 なれないことをやろうとすると間違いはあるものだ。その後、埼玉県の有料道路も使わずカーナビ任せで両神山荘近くの駐車場へ。8時過ぎ着。

    両神山荘から登山道方面へ歩いて行くと鳥居が現れる。ここから聖なる神の領域が始まる。あとからくる女性二人に道を譲り、のんびり歩いて行くことにした。まずは下りだ。帰り道、疲れた足でここを登り返すと思うと少し不安になる。この前のどか雪のために、まだ雪渓が残っていて登って行くにつれその雪渓は大きくなり、苦労も大きくなっていく。

    登山道には弘法之井戸という水場があって、けっこう冷たい水が流れ出ていた。水場があるとなしでは気分が全然違う。しばしここで休憩。もう少し登れば清滝小屋が現れる。道を譲った女性ふたりが休憩していた。実はほかにも数名抜かれたが、その人たちはもういなかった。裏に不動明王像があって、両側に矜羯羅童子(こんがらどうじ; 梵語:Ki?kara)と、制多迦童子(Ce?aka)を付き従えている。どういうわけか矜羯羅童子が倒れていることに、写真を見てから気づいた。立てておくべきだったか・・・

    ここから雪渓を通ったりして稜線に至ると、両神山剣ヶ峰が見えた。本格的な登りはこれからだ。いくつかの鎖場が現れるが、ホールドはたくさんあり、登るに困ることはない。が、雪がアイスバーン化しているのが不安で、登るスピードは大幅に落ちた。アイゼンが必要だったかとも思う。車の中にあったので持ってくれば好かったと頭の中で泣き言を言う。

    苦労してようやく両神神社。大休止。お昼の時間だ。半分食べてしまった。狛犬とも記念撮影。秩父の神社の狛犬は狼の姿をしている。かつてはニホンオオカミがいて、山に入る人も気を使ったに違いない。

    神社から気持ちよい稜線歩き。剣ヶ峰が近づいてくる。しかし、一部はやはり凍結している雪の道なので注意が必要。何本か鎖のついている岩場を乗り越えるとようやく頂上だ。昼食休憩を含め6時間弱の辛い道のりだったので喜びは大きい。昼食の残りを食べて下山開始。ゆっくり周りの景色を見ているだけのココロのゆとりはなかった。あとから登ってきた女性二人が猫の人形を取り出して頂上道標の上に置いて写真を撮りだしたので、それに便乗してワタク氏も撮影に参加したのが、上記の写真です。

    下りの雪道を慎重になんとか清滝小屋まで下山。途中、男女3人のグループにぬかれたが、元気そうなのがうらやましい。こっちはもう、足がつってしまってしばらく動けなくなりため息ばかりだ。清滝小屋で休憩して水を飲む。もうすでに食べるものは全部食べてしまったし、あとは無事に下るだけだ。予定では十分明るいうちに下れるはずだが、この足取りでは何となく不安。日没後もしばらくは空が明るいからなんとか下山できるはずだ。

    登りも辛いけど、下りも辛い。歩けども歩けども登山道入り口の鳥居は見えてこない。こんなにのぼったっけ?などと自分の記憶も当てにならない。日没時間は過ぎたが、空が明るいうちに日向大谷。犬二匹がのんびりと散歩していた。別に吠えるでもなく、友好的で、人に対して敵対心はないようだ。

    しばらくして、二人連れの中年女性も下ってきた。一人が足を痛めてスピードが上がらずたいへんだったようだ。ストックを持って行かなかったので、ということで脚が痛くなったようだが、ワタク氏はストック持参にもかかわらず、脚が痛い。腰痛を治すために登ったのは正解だったかもしれない。体全身の疲労で腰痛のことは忘れてしまったから。腰痛には筋肉痛を、なんて素人療法は邪道かもしれないが、今日は筋肉痛を除くと体の調子は結構いいので、またこの目には目を、的な強引な治療法を試してみる価値はあると思う。下山した直後はもう二度と登らないぞと思ったが、一日たつと考えも変わってしまった。残雪のないときに、そして若葉の芽吹く5月以降に登るのがいいと思う。そのときは、青空の中に両神山の勇姿がが生えることだろう。

    23時、無事帰宅。