幼体時について
ここでは以前飼育していた複数の個体の幼体時(甲長9〜15cmまで)について書き留めてみます。
あくまでも我が家での飼育下での事をご了承下さい。
飼育当初の甲長は9cmです。水槽サイズは60cmのランチュウ水槽で水深は10cm位(
四肢で立ち上がり、更に頚を伸ばして呼吸できる深さで問題なし)更に深くするならば呼吸が出来る様に足場を設置した方が良い。
又、マタマタが泳ぐ姿も確認できます。水温28℃。投げ込み式フィルターor水中フィルター使用(水槽にあった濾過器を選ぶ)。
(甲長9cmの頃)
流木やシェルターを入れたり、底砂利を深め(5cm位)に敷くことにより、隠れたり、砂利に潜る?埋まる?習性も観察できます。
ヒーターやストレーナー等の物陰に隠れるのでヒーターカバーを付け火傷防止やストレーナーが外れて水漏れ事故が起きないように
注意が必要です。特に甲羅干しをする様子もなく、水中で過ごす事が主です。
(甲長13cmの頃)
マタマタの幼体(8〜10cm)時にエサとして与えていたのは、金魚・モツゴ・ドジョウが主でした。
水深を深くし、陸場を作り、そこへマタマタとエサとなる魚を50匹位一緒に入れて泳がせて、
食べるだけ与えていました。1日に2〜3匹づつ食べていた様です。今でもマタマタの大きさに合せた
魚を数匹入れても、1日に2〜3匹位しか食べず、残りは泳いでいます。
飼育水槽が広い場合、なかなかエサを捕食するのが難しい為、エサを与える時だけセパレートをするか、
エサの匹数を多くした方が捕食しやすいようです。
エサは淡水魚が望ましく、大きさは甲長の1/2サイズを目安とする。甲殻類は好んで食さないが、
余程空腹であれば口にする。与える時はハサミを取ると良い。私の場合は経済的な理由と自然に近いエサを
与える為に魚を捕ってきて全てマタマタ水槽に入れ、食べ放題状態にしていました。
エサを砂利ごと吸い込んでも器用に砂利だけ吐き出し、エサだけを飲み込む。
甲長8〜10cmまでは成長が早く広めでエサを充分に与えていれば、1,2ヶ月で2cm以上成長する。
(甲長10cmの頃)
幼体時に特有の腹甲に見られる鮮やかな赤・ピンク・茶・黒色などのコントラストは甲長13cm頃から薄れ出し赤味はなくなり、
頚の皮膚のみ赤味がそのままになっている。ヒダの数も増えることはなく、ただ大きくなっていく様だ。
(甲長15cmの頃)
糞についてはエサをたくさん与えればそれだけ出す周期や量も多くなります。
エサを1週間に1,2度のペースで与えている場合は1ヶ月に1度排泄をしていれば問題ないようですが糞の形状により確認が難しい。その形状は薄い粘膜に包まれており、中身は硬いと時と軟らかい時があり(エサの質よりも与える周期によるのではないかと思う)
粘膜は破れ易く、軟らかい場合は水中に舞ってしまい形に残らないからです。