Gコードの概略 

「Gコード」を開発したのは米国のベンチャー企業、ジェムスター社です。
このシステムの発想源は、開発者の録画失敗≠ゥら生まれたものだそうです。 Gコードの生みの親である同社社長ヘンリー・ユーエン氏(1947年、香港生まれのアメリカ人弁護士、応用数学者)は、1986年のある日、大好きな大リーグ中継をビデオで録画しようとして失敗しました。
あまりにも悔しかった同氏は、簡単な録画予約方法はないものかと、大学で博士号をとった応用数学を利用してGコードの基礎となるアイデアを考え出したそうです。

この「Gコードシステム」を考え出したヘンリー・ユーエン氏は、非常に頭が良く、おそらく数字、数学(暗号)の驚異的天才だと思います。この天才数学者の考え出したGコード技術はこれからの学問、技術向上のためにも広く世間で役立てるべきです。このまま、世間から埋もれさせておくのは非常にもったいない話です。

 新聞テレビ雑誌に記載されているGコード番号の持っている情報は録画開始日、録画開始時刻、録画時間、ガイドチャンネル番号の4つで成り立っています。以上4つの情報を最大8桁の数字に圧縮、暗号化して新聞やテレビ雑誌に記載しているわけです。ビデオデッキ又はビデオデッキに付随しているリモコンは入力された番号を 録画開始日、録画開始時刻、録画時間、ガイドチャンネル番号に復号してビデオデッキのカレンダー、時計と照合して録画時刻になるとガイドチャンネルに従った放送局を受信して録画するわけです。

新聞社、雑誌社ではテレビの放送予定表に従って各番組の放送日、放送開始時刻、放送時間、放送局名をガイドチャンネルに従った番号で入力してこれらの情報を暗号化して新聞、雑誌にGコード番号として記載するわけです。

一方、各家庭のGコード対応ビデオデッキにはこの暗号を復号するプログラムが搭載されておりこのプログラムによってGコード番号を放送日、放送開始時刻、放送時間、ガイドチャンネルに復号します。このとき、前述した初期設定(時刻合わせと、ガイドチャンネル合わせ)が非常に需要な働きとなるわけです。

  このことはテレビの番組が延長されたり、予定が変更されたりするとGコードは全く無力となります。予定した番組の前の番組が延長されたり番組変更があって、放送日や時刻が変わると同じ番組であってもGコード番号は変わります。Gコードは放送番組につけられた番号ではないからです。

Gコードで扱うデータ(Gコードの原理)

 Gコードは予約録画に必要な4つのデータ(放送日、開始時刻、録画時間、チャンネル)を分解・再構成し、最大8桁の数字列に庄縮したものです。この4つの生データは つぎのようになります。
 放送日 :1〜31日
 開始時刻:0時00分〜23時59分
 録画時間:5〜480分
 チャンネル:1〜99
上記のように設定された範囲の生データでの理論上考えられる全番組数は、4つのファクターの掛け算となり
全番組数=2,099.196,000と、10桁の数字になります。
これでは8桁に収まりませんから、番組開始時刻が午前中か午後か、番組の長さが1時間以内か2時間以内か等の条件で重み付けをすることを条件に、記録開始時刻の自由度を1分ごと、5分ごと、15分ごとに分類します。これは実際はほとんどの番組がキリの良い時刻に開始する性質をうまく利用しているからです。
次に、番組構成の解析から特定できる特殊なもの(例えば21時03分から22時54分の映画劇場)など特殊な61種類のパターンを特別扱いにして、全番組数=63,825,993と、8桁にします。さらに、 Gコードの特長の一つは、これらの組み合わせを単純に数列化するのではなく、ゴールデンタイムの番組等、予約頻度の高そうな番組や番組表に頻繁に現れるパターンの番組については、コードの桁数が少なくなるように工夫します。 そのため、番組表の統計的分類解析に基づいて開始時刻、録画時間の組み合わせに対して12段階の重み付けが行われています。 これをいったん数列化し、さらに数列化したチャンネル情報を追加し、2進変換したものに西暦の年号を利用してスクランブルをかけてGコードは生成されています。

Gコードについて

新聞に記載されているGコード番号をよく注意してみると
@最大8桁までであるが1桁の時もある。
A一番頻度の高いのは4、5、6桁である。
B正時、30分で始まり30分、60分録画するものは桁数が少ない、3桁以下のものが多い。
C深夜、又は録画時間の不規則なものは7、8桁になっている。
D衛星放送、UHF局などメインでない放送局のGコードは桁数が常に多い。これらの放送局のGコードは、正時、30分で始まり30分、60分録画する番組でも4桁3桁になっていることは少ない。などに気付くはずです。
Gコード番号の持っている情報を具体的に数字を使って整理して見ると
  1. 年月日:西暦の下2桁、月、日1ヶ月単位
  2. 開始時刻:24時制 5分刻みが原則
  3. 録画時間:5分刻みが原則で最大480分
  4. 録画チャンネル:2桁で最大99チャンネル
  1日24時間を5分刻みで開始時刻を決めていくと288個の開始時刻が存在します。
録画時間は最大480分で5分刻みとするので組み合わせは96通り。
従って、1日で開始時間と録画時間の組み合わせは、288x96=27,648通りの組み合わせができます。1ケ月31日として録画チャンネルを99チャンネルを掛け合わせると。
27,648x31x99=84,851,712となり8桁で使用できる組み合わせ数の約85%になり、このほかに、特殊な時間の組み合わせのプリセットGコードを含めても8桁で十分に余裕のある数字になっています。
従って基本的に8桁以内に1ヶ月分のGコード番号は収まります。

1ヶ月の起点はカレンダーの当日としカレンダーの示す日付けより小さい数字は翌月と解釈します。これにより常に未来の1ヶ月間が有効なGコード予約可能期間となります。
Gコード録画予約システムの仕組み

Gコードを利用して録画予約するには、Gコード搭載のビデオデッキを購入すること。そして、ビデオとテレビを接続したりアンテナ線を結線することの他に、Gコード予約システムを利用するためには、まず最初に、初期設定と言う重要な作業が2つあります。

初期設定

  1. ビデオデッキに搭載されているカレンダー時計を当日の年月日、時刻を合わせること。
  2. ビデオデッキに搭載されているテレビチューナーの放送チャンネルと受信チャンネルを合わせること、Gコードで使用するガイドチャンネルと受信放送局チャンネルを対照表を使ってセットすること。
以上2つの作業が終わってからGコード録画予約システムが動作するようになります。
  カレンダーや時計を合わせることは録画予約するのだから当然のこととして理解できますが、ガイドチャンネル合わせという概念は非常に理解し難い概念です。ここでガイドチャンネルとこれに関連する地域番号コードについて、詳しく説明いたします。このガイドチャンネルがGコードを理解する為の大きな鍵となります。

ガイドチャンネル

全国のテレビの放送チャンネルを見ると、NHK総合は、東京では1CH、大阪では2CHとなっています。しかし、Gコードを見ると同日、同番組では日本国中全て同じ番号になっています。各地のNHK総合の放送チャンネルは その地方ごとで違っています。しかし新聞に発表されているGコード番号は同じです。 民間放送においても地方主要都市での放送チャンネルと、さらに地方局となるサテライト局から放送されている放送チャンネルは違っているにも関わらず、同じ時間に放送される同じ番組には、同じGコード番号が使われています。 これは、実際の放送周波数チャンネルには関係なく、放送局ごとに特定の番号をつけていると言うことです。そうすると、実際の放送チャンネルと放送局ごとの特定の番号との対照表を各ビデオデッキが記憶しておかなければならなくなります。 この、放送局ごとの特定の番号のことをガイドチャンネルと呼んでいます。 具体的にはNHK総合TVは80、NHK教育TVは90、に設定されています。そして各ビデオデッキ、又はビデオプラスリモコンはその使用されている地域ごとにNHK総合の受信チャンネルとそのガイドチャンネル80や90というガイドチャンネルの対照表を記憶しております。そこで、Gコード解読プログラムでGコード番号を解読してガイドチャンネルが、例えば80が出てくるとNHK総合の実際の受信チャンネルを受信して録画するという仕組みになっています。民間放送局においても同様に各放送局ごとに ガイドチャンネル番号が割り振られています。Gコード対応ビデオデッキはこの全国の民間放送局を含むガイドチャンネルと実際の受信録画チャンネルの対照表を全て記憶させているということです。 Gコード対応のビデオデッキでは内部の記憶回路がGコード解読プログラムと一緒にこの日本全国のガイドチャンネル対照表を記憶しています。 そして、Gコード対応のビデオデッキ取扱説明書には必ずこのガイドチャンネルと放送局名の対照表が記載されています。  実際の受信チャンネルとガイドチャンネルの合わせ方も事細かく記載されています。 別な表現をすると、このガイドチャンネルと、利用者地域の放送局毎の受信チャンネルが正しく合わされていないと、Gコード番号は(新聞に記載されている番号が正しくとも)何ら意味を持たないことになります。 次に、日本全国のガイドチャンネルと放送局の対応表を次にあげます。


ガイドCH

放送局名

1

北海道放送(HBC)    青森放送(RAB)   東北放送(TBC)   東海テレビ(THK) 北日本放送(KNB) 日本海テレビ(NKT) 四国放送(JRT) 九州朝日放送(KBC) 南日本放送(MBC)

4

日本テレビ(NTV)   毎日放送(MBS)    中国放送(RCC)   RKB毎日(RKB)     日本テレビ(NTV)    毎日放送(MBS) 中国放送(RCC)       RKB毎日(RKB)

5

札幌テレビ(STV) 山梨放送(YBS)    中部日本放送(CBC)

新潟放送(BSN) 大分放送(OBS) 長崎放送(NBC)

6

岩手放送(IBC)   TBS(東京放送)    北陸放送(MRO)    朝日放送(ABC)

8

フジテレビ(CX)     関西テレビ(KTV)     高知放送(RKC)     沖縄テレビ(OTV)

9

西日本放送(RNC) テレビ西日本(TNC)

10

山形放送(YBC)   テレビ朝日(ANB)     讀賣テレビ(YTV)

山陰放送(BSS) 南海放送(RNB)    宮崎放送(MRT)

琉球放送(RBC)

11

秋田放送(ABS)    福島テレビ(FTB)     信越放送(SBC) 静岡放送(SBS) 名古屋テレビ(NBN)  福井放送(FBC) 山陽放送(RSK) 山口放送(KRY) 熊本放送(RKK)

12

仙台放送(OX) テレビ東京(TX) 広島テレビ(HTV)

14

東京メトロポリタンテレビ(MX)

16

放送大学 熊本朝日(KAB)

17

テレビ北海道(TVH)

19

テレビ大阪(TVO) TXN九州,テレビQ(TVQ)

20

長野朝日放送(ABN) 岩手朝日テレビ(IAT)

21

新潟テレビ21(NT21)

22

熊本県民(KKT)

23

テレビせとうち(TSC) とちぎTV(TTV)

24

大分朝日(OAB)

25

テレビ愛知(TVA) 北陸朝日放送(HAB) 愛媛朝日(EAT)

長崎国際(NIB)

27

北海道文化(UHB) 長崎文化(NCC)

28

山口朝日(YAB) 琉球朝日(QAB)

29

テレビ新潟(TNN) 伊予テレビ(あいテレビ)(ITV)

30

さくらんぼTV(SAY) テレビ信州(TSB) テレビ和歌山(WTV)

びわ湖放送(BBC) 鹿児島讀賣テレビ(KYT)

31

秋田朝日(AAB)  テレビュー福島(TUF) 静岡第一テレビ(SDT)

テレビ新広島(TSS)

32

東日本放送(KHB) テレビュー富山(TUT) 鹿児島放送(KKB)

33

めんこいテレビ(MIT) 福島中央(FCT) 静岡朝日テレビ(SATV)

三重テレビ(MTV) テレビ金沢(KTK) 瀬戸内海放送(KSB)

34

青森朝日(ABA) 宮城テレビ(MMT) 富山テレビ(T34)

近畿放送(京都テレビ)(KBS) 山陰中央(TSK)

テレビ熊本(TKU)

35

北海道テレビ(HTB) テレビ岩手(TVI) 福島放送(KFB)

テレビ静岡(SUT) 中京テレビ(CTV) 新潟総合テレビ(NST) 岡山放送(OHK)  広島ホーム(HOME) テレビ宮崎(UMK)

36

テレビュー山形(TUY) サンテレビ(SUN) テレビ大分(TOS) サガテレビ(STS)

37

秋田テレビ(AKT) テレビ山梨(UTY) 岐阜放送(GBS)石川テレビ(ITC) テレビ愛媛,愛媛放送(EBC) 福岡放送(FBS)

テレビ長崎(KTN)

38

青森テレビ(ATV)  山形テレビ(YTS)  テレビ埼玉(TVS)

長野放送(NBS)  テレビ山口(TYS)  テレビ高知(KUTV)

鹿児島テレビ(KTS)

39

福井テレビ(FTB)

40

日本テレビケーブルニュース(NCN)

42

テレビ神奈川(TVK)

46

千葉テレビ(CTC)

48

群馬テレビ(GTV)

55

奈良テレビ(TVN)

73

BS5 WOWOW

74

BS7 NHK衛星第1

75

BS9ハイビジョン

76

BS11 NHK衛星第2

80

NHKテレビ総合

90

NHKテレビ教育




 

地域番号コード 

ある特定の県又は市について考えると、よほどの僻地や隣県との接触地区でない限り、日本全国受信できるテレビ放送局は市町村地域毎に決まっています。
例えば、東京ではVHF局だけで7局大阪では6局と放送局名、受信できる放送局チャンネルは全て決まっています。


ビデオの取り扱い説明書の地域番号の例

従って、ビデオデッキに使用する地域を入力すれば受信放送局チャンネルとガイドチャンネルの関係は一義的に、自動的に決まってしまいます。
ここで各地域を番号化しておけば、ビデオデッキに地域番号を入力するだけで自動的に受信チャンネルとガイドチャンネルを合わせることができます。
この関係を利用するための地域番号が地域コードと呼ばれるものです。地域コードもガイドチャンネルを効率よく入力するための手段です。
この地域コードでのガイドチャンネルのセットの仕方についてもビデオデッキの取扱説明書には事細かく記載されています。 多くの場合、全国主要都市に居住している利用者は地域コードをセットすれば受信チャンネルとガイドチャンネルの対照表は自動的に設定される仕組みになっています。
しかし、この地域コードが適用できない場合があります。それは近年、都市部や僻地山村等で普及しているケーブルテレビを受信している家庭と、共同受信システムを敷設している家庭と山間僻地で地域コードが利用できない家庭です。ケーブルテレビ局は各ケーブルテレビ局毎に独自のチャンネル構成をしているため、また共同受信システムが放送電波を他のチャンネルに変換している場合は今まで述べたような概念が成り立たないからです。
この場合でもケーブルテレビ局または共同受信設備の敷設者に問い合わせ、手動で1局毎に受信チャンネルとガイドチャンネルを合わせておけばGコードを利用することはできます。