《DVD:ビッグウェンズデー》
最近、私生活で大きな変化があり更新をサボリがちです。それでもこのサイトを訪れてくれるネット・サーファーには本当に感謝です。それと御免なさい! 今回は懐かしの映画ですが夏にジャスト・フィットな映画の紹介です。 「BIG WEDNESDAY:ビッグウェンズデー」 { 監:J・ミリアス 主:J・M・ヴィンセント/W・カット/G・ビジー T-119min/ワーナー・Brs } 映画の内容は特典の監督コメンタリィ(DVD文化ではこれが映画ファンへの最大の福音)で吐露していますがサーファ−だった監督の自伝的青春絵日記です。 パーティを楽しんでいた男の子も”教会の鐘”が鳴れば「決められた線路の上を走り始めなければならない」と言う考えれば深い示唆を含んだ作品です。 これ以上はご自分で楽しんでいただくとして映像の楽しみ方が益々身近になり映画館からTVへ、そしてビデオで加速したパーソナル化は独自の鑑賞法を確立したようです。 足を投げ出し煎餅とワインという自分流の自堕落な映画鑑賞も”蒸し暑い夏”の過ごし方としてお勧めできると思います。昔ならこんな映画の楽しみ方は余程の大物製作者しか許されないものでしょうから良い時代に生まれたものです。 そして、映画のジャンルは私としては夏の暑い季節には観ているだけで汗が噴出してきそうな「カリフォルニア:西海岸」もしくは「南仏:地中海」物が良いと思います。この「ビッグウェンズデー」も観ているだけで体感温度が確実に2℃〜3℃下がります。 間違ってもペンギンなどの「極地物」で夏を乗り切ろう等と考えるのは論外の選択です。 |
《DVD:「007:ワールド・イズ・ノット・イナフ」》
中古で買ったDVD映画を紹介します。スパイ界の”寅さん”である「007・J・ボンド」映画です。 「ワールド・イズ・ノット・イナフ」 { 監:M・アップテッド 主:P・ブロスナン/ S・マルソー/R・カーライル MGM/2000年製作/T-128min } 久しぶりのボンド映画でしたが、この映画を観終わり先ず思ったことは”007シリーズ”は「既に死んでいる」ということです。 冒頭に「スパイ界の”寅さん”」と書きましたが、”寅さん映画”はマンネリ化をうるさく言われながらも最期までそのテイストを維持した点で”007:J・ボンド映画”より成功しています。 S・コネリーやR・ムーアのシリーズが持っていたアクションと優雅な時の流れという英国調の緩急の洒落た雰囲気がP・ブロスナンではJ・キャメロン調のノン・ストップ・アクションの薄味エンターテイメントへ完全に変質してしまいました。 ボンドカーも「仕方ないから出しました。」が見え々々でタクシーで移動したらと言いたくなりました。 私にとってこのボンド映画は心に染み付いて消えなかった”初恋の人”の”今の現実”と同じなのでしょう。この映画でボンド映画への期待が完全に消え去りました。 |