富士登山競走!(2003年 7月25日)

大会の成績はこちら

7月25日(金)

 富士登山競走当日。昨年は腸脛靱帯炎のために参加できなかった。今年は万全の状態ではないが、参加できる。それだけでとりあえず満足。

 朝の4時に起き、中央高速をひとっ走りして河口湖まで。会場の市役所脇を通って、参加者用駐車場(小学校のグラウンド)に車を停め、徒歩で会場入り。
 会場からは、富士山が全く見えなかった。霧。「5合目打ち切りになってくれないかなぁ」とかなり弱気。気温は暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい感じ。ちょっと湿度が高いが。

 会場で渡されたゼッケンは1030番。それを片手に「オリエンティアはいないかなぁ?」と会場内を歩き回るが、誰も見つからない。確か加々美(サークル同期)もエントリーしていたはず。ちょいと呼び出して、場所を確認しよう。
    自分  「もしもし、加々美?今どこ?」
    加々美「自宅。」
    自分  「・・・・・・」
 そういえば、先週「カゼ引いた。コンディション悪いと当日行かないかも」と言ってたっけ。ま、こないならしゃーない。
 まあ、オリエンティアとつるむのはレース後でもいいか、と思い直し、準備開始。着替えてテーピングして、ゼッケンをシャツに貼り付けようとしたとき、ふと気付いた。「ゼッケンに書かれた名前が違う・・・」
 慌てて受付に戻り、1130番のゼッケンをもらってきた。不参加になるところだった。危なかった。

 開会式の横でちんたら準備。ふくらはぎ、ハムストリングス、膝の裏、太腿、腰など、あちこちにキネシオテープを貼りまくった。故障防止&足がつらないように。食事は軽く。時間の関係で、お腹がふくれるほどは食わなかった。これが失敗だった。
 あと、服装も悩んだ。下はロングタイツは確定。上を半袖にするか、長袖にするか・・・5合目から上で寒くなると悲惨だな・・・と思い、長袖にした。多分これも失敗だったと思う。

 そしてスタートラインに並ぶ。位置取りが悪く、真ん中ちょい後ろになってしまった。まあ、最初はウォーミングアップのつもりで走ればいいから、構わないが。
 何故か参加者全員で鬨の声を上げてからスタート。スタートと同時に花火(音だけのやつ)が上がった。観戦にきていた人の飼い犬が音にびびっていた。後ろの方はスタートしてもしばらく動けないので、周囲を見ている余裕があった。

 いよいよスタート。人をかきわけかきわけ前に進む。道の右端を走っていった。ときどき歩道に出たりしながら。ペースはゆっくりめ。
 交差点を左に曲がり、登り道。ここも抑えめに走ったのだが、結構人を抜ける。
 ここでふと、「一昨年のラップタイムちゃんと確認していなかった」ことに気付いた。自分のペースが速いのか遅いのか、目安がない。ま、いっか。5合目が1時間50分ぐらいというのと、8合目が3〜4つあることを知っておけば充分だろう。

 で、浅間神社を13’20”で通過。まあ、ここはスタート位置の関係で簡単に1〜2分の誤差が出るから、あまり気にしない。
 中野茶屋目指して、一般道をひたすら登る。20分頃、「疲れた。まだ終わらんのか」と思ってしまう。まだ時間にして1/10もたってないというのに。こんなんで完走出来るんだろうか?
 中野茶屋を通過したら、道が細く、急峻になる。この辺から周囲がどんどん脱落していくようになる。それを尻目にイーブンペース。ただ「心拍数180で走ったら、最後まで持たない」と思い、若干負荷を落とした。
 馬返し通過。ここから先は山道。霧が濃くなってきた。と、ふとお腹が痛くなってきた。冷気で腹が冷えたらしい。ちょっと走ったが、全然腹痛が収まらない。
 やむなく、コースを少し外れ、トイレ休憩。よーするに野グソです(汚い話ですいません)。2〜3分はロスしただろうか。多分順位的には200位落ちたかも。ま、緊急ピットインなんで仕方がない。
 休憩のお陰でお腹も心肺機能もリフレッシュ。再び快調に走り始めた。遅れを取り戻すには相当かかりそうだが。ここでさとけん(筑波の後輩)を抜き去った。
 3合目から先は、徐々に歩く比率が高くなってくる。頑張れば走れないことも無いのだが、ここで体力を消費すると後が悲惨になる。ここは自重。
 4合目で、ちょっと頭が痛くなった。もしかして、早くも高山病の症状が出始めたのだろうか。さらに、右ふくらはぎに「ビリッ」という感覚が走った。やばい。早くも足がつる前兆が。まだ(時間的に)半分もきてねーぞ。後半、大丈夫か?やむなく、歩きながらちょっと給水。

 5合目通過。タイムは1時間48分51秒。2年前よりは2分ほど遅いが、「1分速い」と勘違い。(レース中は「2年前は1時間49分」とおもいこんでいた)まあ、順調順調。給水所でバナナとドリンクを取った。
 6合目。2年前はここで足つったんだよなぁ、と思いながらひたすら歩いて登る。
 8合目。吉田口から登る八合目は、実際は3〜4つある。1個目が多分実質7合目、2個目が多分本当の8合目(標高3,250m)。最後の1個(公式計測ポイント)が実質9合目・・・だと思う。なんかそれぞれ「新八合目」「元祖八合目」「本八合目」とかのたまってる。どれがどれだかわからんぞ。
 与太話はおいといて、最初の8合目。ついに来た。右足が激しくつった。ふくらはぎをさわってみたら、がちがちになっていた。まあ、しゃーない。ちょっと収まるのを待ってから、再び歩き始めた。ここから先、ふくらはぎはあまり使えないな。ふくらはぎを使えないと言うことは、足首から下のキックが使えなくなると言うこと。確実にペースが落ちる。厳しくなった。(この後もふくらはぎは何度もつったが、全く立ち止まらずに歩き続けた。歩くうちに少しずつ収まるので、「わざわざ止まって伸ばさなくてもいい」と思った。)
 さらにお腹が減ってきた。ハンガーノック。こっちはマジでシャレにならない。携帯していた食料(カロリーメイトゼリー)に手が伸びた。

 そして多分本当の8合目(標高3,250m)。ここで3時間。あと40〜50分の我慢だ。しかし再び腹が減る。持っていた干しぶどうの袋に手が伸びる。登山している人が、ランナー向けに砂糖、塩を提供してくれていた。塩を少々頂いた。感謝、感謝です。
 そして最後の計測地点。八合目。ここまで来ればあと一息。しかしここからは高山病との闘いとなる。
 意識がもうろうとしてきた。足もつったまんま。ついに膝の表側(太腿の膝側の付け根)近辺も張ってきた。「ここで下山したら楽になるのに」(実際は5合目まで自力で降りるため、決して楽ではない)と言う思いと、「もうちょっとだ。とにかく登ろう」と言う思いが交錯する。結局一歩一歩登るのだが。歩幅が10〜30cm位になってしまっている。携帯していた最後の食糧、ゼリーも口にした。しかし空腹感はいやされない。厳しい。
 そして鳥居を通過。もう一息。あと・・・・ホントに少しかぁ? と上を見上げて思ってしまった。もう少しだ。頑張ろう・・・・・・・・・しかし頑張り切れず。ちょっと休憩。携帯していたドリンクを飲み干して、最後の力を振り絞って歩き出した。(心拍数もちょっと上昇)
 そして、ゴール。時間は自己計時で3時間46分(公式記録は3時間47分。スタート地点で1分待った分、公式記録の方が遅い)。2年前より6〜7分悪くなっている。まあ、色々あったからなぁ。

 ふらふらになりながら頂上の上を歩いていると、声を掛けられた。誰だ?と思い力無く振り向くと、柳下と金田君(共に、大学は違うがオリエンテーリング同期)だった。金田君とは実はほぼ初対面。名前は以前からよく聞いていたのだが。柳下は3時間10分、金田君は今回初挑戦で3時間30分だったらしい。凄いです。完敗です。
 今日、自分の代でレースに出てるのはこの3人だけ。ということで、同期対決ビリとなってしまいました。

 持ってきていたアミノバイタル粉末がちょうど3袋あったので、分けてあげた。あとお金が少しあったので、500円でおしるこ(缶ジュースタイプ。下界だと120円)を購入。味わいながら飲む。1滴1滴が身体にしみこんでいく、そんな感覚だった。やっと生き返った。
 そして、下界を見渡す。見渡す限り、雲、雲、雲。ま、こんなもんか。

 15〜20分ほどくつろいでから下山開始。霧が凄かった。視界10メートル。頂上より寒い。柳下が半袖で寒そうだったので、持っていた上着(多摩OLトリム)を貸した。一体、自分はいくつ荷物を持ってたんでしょう。もしかして今回の敗因って、荷物の持ちすぎ!?
 1時間ほど山道を下って、5合目に到着。今回はシューズはおしゃかにならずに済んだ。(前回は裏側のゴムがはがれ落ちた)ありがたや。
 荷物を受け取ったところで、諏訪さん(1個上の代。違う大学)と遭遇。そのまま4人でバスの方へ移動。
 荷物の中に携帯を入れていたので、記念写真をパチリ。
左から、柳下、金田君、諏訪さん

 そしてバスで下山。アイシングしながら爆睡していました。
 市役所につくと、ちょうど表彰式が始まる所だった。その傍らでうどんを食べていた。
 そこに、ポツ、ポツと雨が。「ああ、(天気が)ぎりぎり持ったな」と思ったら、ざーざー降りに。しまいにはバケツをひっくり返したような大雨になった。
大雨、分かりますか?
 写真中央左部分の白い台が、表彰台。
ちなみに、3年前のレース中はこんな感じでした。思い出される過去のつら〜い日。

 全然雨がやみそうに無いので、ちょっと小降りになったところで、「一人が車を取りに行って、駐車場までピストン輸送」することに。んで自分が最初にいくことになった。言い出しっぺだし。
 歩いて移動中、道路が川になっていた。開き直って、ばしゃばしゃ水たまりの中を歩いていった。
 駐車場の学校グラウンドは、浅い湖と化していた。これでタイヤ跡とか付いた日にゃあ・・・・後日のグラウンド整備、かなり大変そう。一瞬ドアを開けただけで、車内が水浸しになってしまった。悲しい。しかも携帯を誤って水たまりの中に落としてしまった。幸い、壊れなかったが。

 ピストン輸送をした跡は、柳下、金田君、オレの3人で山中湖近くの「紅富士の湯」で一風呂。1時間以上長湯してしまった。まあ、それだけ疲れていたと言うことで。ここで解散。金田君は、これから下道で金沢まで帰るらしい。世の中、上には上がいる。お疲れ様。気を付けて帰れよ〜。
 そして雨の道志道を帰った。道中、ずっと豪雨だった。なんか、夕立と一緒に移動していた様な気がせんでもない。

 来年は、もっと良いタイム出したいねぇ。


<補足>
 今年の完走率は48%(1050人完走)。トップは2時間47分(鏑木さん)。自分の順位は2〜300位ぐらい。なので、全体で見ると、自分のタイムは決して遅くはない、と言うことを(自分の名誉のために)付け加えておきます。エリートオリエンティアとしては遅いけど。


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