ビオトープガーデン(里山風ガーデニング)





my garden全景!




ビオトープとは、生き物たちが生活できる様に人の手で環境を復元させる活動です。

私は、1997年から自宅の庭で自然流ガーデニング(ビオトープ)を始め、流行の
ガーデニングでは、まず植えないと思う草花、雑木を探して植えました。




1997年4月 この年からビオトープガーデンを作り始めました。



1997年4月 コナラのドングリが無事発芽した。
このコナラは、庭の右上の角に植えてあります。



1999年4月 発芽してから2年。コナラは樹高約1メートル程までに成長した。



猫の額ほどの庭ですが、里山の自然再現を目標にしています。
殺虫剤散布はしないので、色々な昆虫が訪れます。

イチジクの実には、コクワガタ、カナブン、シロテンハナムグリなどが訪れ、
サンショウには、アゲハチョウの幼虫が見られます。アゲハの幼虫は大食漢
で木が丸坊主になる事もあります。あとは、オンブバッタ、ヒシバッタ、オオカマキリ、
ハラビロカマキリ、コカマキリで、カマキリは3種類も観察できました。



(オンブバッタ)

面白いのは、フン転がしの仲間のセンチゴカネが乾燥牛糞を食べていたのを
見た時は驚きました。(日本にもフン転がしは生息しています)

野鳥では、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、スズメ、キジバトなどが
遊びに来てくれました。あと、最近は見ませんが、タヌキも顔を出した時があります。
可愛い顔を見れるのは嬉しいですが、自宅付近の山が造成で開拓されて住みか
を追われて仕方なく住宅地で残飯などを探しに来ていて交通事故も多発しています。
自然との共存の難しさを身近に感じた出来事でした。

草花は、アザミ数種類(種から栽培)、ホタルブクロ数種類、アマドコロ、マムシグサ、
ウラシマソウ、ヒトリシズカ、マンジュシャゲ、スミレ、レンゲショウマ、ヤブレガサなど。

花には、オスの時期とメスの時期があり、雄性期、雌性期と言います。
親近交配を防ぐ為だと思います。花によっては雄の時期、雌の時期が
同時におとずれる種類もあります。







種から育てた野アザミ(雄性期で花粉が出ている)



木は、雑木林の代表樹木のクヌギ、コナラ、ミズナラ(実生)とエゴ、ヤマボウシ、
タマアジサイ、ノイバラ(実生)、イチジク、サンショウ、フジ、ネムノキなどの落葉樹
を中心に植えました。何故かというと、四季の変化が楽しめ自然を身近に感じることが
出来るのです。常緑樹、コニファー類も綺麗ですが、変化が少なく生命を感じません。
あと、昆虫たちのお気に入りなのか?ヤマボウシの木には、春には沢山のアシナガ
バチが巣作りに訪れ、秋にはオオカマキリやハラビロカマキリが卵を生みに来ます。







コナラの葉とドングリ



この写真は、雑木林の代表樹木のコナラの葉とドングリです。
みなさんも子供の頃に秋にドングリ拾いへ行きませんでしたか?

コナラはブナ科の落葉高木で15メーター程まで育ちます。
こんなに小さなドングリからあんなに大木になるとは、驚きですね。

あと、この木は特に昆虫少年だった男性には馴染み深い木だと思います。
夏になるとコナラは甘い樹液を出して昆虫の王様カブトムシ、クワガタムシ
カナブン、スズメバチなどの貴重な食物になっています。

最近、里山保全が盛んになり、コナラの価値が再認識されてきています。
けっして雑木ではありません。

樹皮に少し傷を付けて樹液が出る様に細工した事は、ありませんか?







コナラ



2001/1/9 撮影紅葉のコナラ

10月に強剪定して生えた葉が年を越
してから綺麗な赤色に紅葉し始めた。



コナラの木肌(新治町の里山で撮影)





こちらは、クヌギ



クヌギの木肌(新治町の里山で撮影)



ハリギリの木肌(クヌギに似ているが、バラの様なトゲがある)(新治町の里山で撮影)



コナラ栽培への誘い!

この写真は、昨年の秋に蒔いたドングリから栽培して今年の春に発芽したコナラです。
ドングリは、ます根を伸ばしてから春に上部を延ばし葉を広げます。

発芽するドングリの選び方

バケツに水を入れて、そこにドングリを入れます。沈んだドングリは蒔けますが、
浮いたドングリは、コナラシギゾウムシの幼虫に食べられていてダメです。

ドングリの蒔き方!

拾ってすぐに蒔くのが1番大切なポイントなのです。

植木鉢は広めで深い物を選びます。コナラの根は真っ直ぐ伸びます。
土は、赤玉土3に腐葉土1を混ぜて作ります。深さ3センチ程の穴を
開けて、そこに横向きにドングリを入れます。

水やりは週1回位与えます。このまま順調に育てば来年5、6月の何処かで芽を
出すと思います。時間がかかりますが、気長に頑張ってください。

3年程で高さ2メートルを超えますが、強い木なので強めに詰めても大丈夫です。
里山では、10年おき位に伐採してシイタケのホダ木や炭に利用しています。
伐採後も数週間もすると脇芽(ひこばえ)を多数だし、10年後には又、伐採をし
てこれを繰り返します。あと、鉢植えや、ミニ盆栽仕立ても出来ます。

コナラの美!

一番美しいのが春の芽吹きの時で、小さな葉には白いうぶ毛は生えて赤ちゃんの
耳たぶの様な柔らかさです。遠目に木を見ると白い花が満開に咲いている様に
見えます。現に自宅前を通った方に「この花は何ですか」と聞かれた事が何度か
あります。あと、紅葉も美しいですが、横浜では暖かいので鮮やかさが足りないです。

もう一つの楽しみは、何年先になるか分かりませんが自宅でドングリ拾いが出来る
事です。あと、もしかするとカブトムシも遊びに来るかもしれませんよ。

もし、興味があったら栽培してみて下さい。色々な発見があり、鉢植えのコナラを
見ながら森を想像したり、生きものたちの事を考えるととても楽しいですよ!










2001 3月23日

閉鎖花から種を採取し蒔いて育てたスミレが見事に花をつけた。
側を通ると春の甘い香りがするよ!







2001 3月23日

2000年 10月15日に黒く腐った実が付いたまま蒔いた
クルミが無事発芽した。
夏ぶどうの様な房状に実るクルミは甘い香りがする。
食べられるのかな?







2001年 3月23日

2000年11月に山梨県河口湖畔にある紅葉の名所「紅葉回廊」
のモミジの大木から種を少し分けてもらい蒔いたものが発芽した。
まるで赤ちゃんの手を広げた様な小さな葉を広げた。







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