夕やけだんだん
 JR日暮里駅から歩いて5分、谷中銀座の入り口(出口?)にある「夕やけだんだん」に行ってきた。平成19年2月25日、日曜日、午前11時頃。

 「夕やけだんだん」というところに野良猫がたくさん集まってくるということを、ある情報で知って、猫の写真を撮りに日暮里まで行ってきた。「夕やけだんだん」の「だんだん」は「階段」のことで、多分「段々」をひらがなにしたものだと思う。「夕やけ」は「夕焼け」に違いない。そのあたりの言われは特に何も調べていない。日暮里駅から向かうと谷中銀座の手前に「夕やけだんだん」があって、そこを降りると谷中銀座商店街に入る。「夕やけだんだん」の階段の上からの夕焼けの眺めがさぞよかろうと、「夕焼けだんだん」の名前がついたものなのだろうか。確かに、階段の上から下の谷中銀座商店街に向かう方角はおおむね西向きで、夕焼けがよく見えそうな向きになっている。

日暮里駅北口改札を出て西口側へ出ると目の前に通りが。左へ向かう。
左へ向かうと少し登り坂になっている。
この坂を「御殿坂」というようである。
そのまままっすぐ行くと左手にセブンイレブン。
さらにまっすぐ行って二股に分かれた道を右側へ。もうこの先が「夕やけだんだん」。ここら辺からそんな予感が・・・。
いきなり一匹目登場。
「夕やけだんだん」の階段。上の一匹目はこの階段の手前右手にいた。
ちょっと戻って階段の手前にある車輌進入禁止ポール。
続いて二匹目登場。ちょっときたない三毛猫。毛並みはややきたなかったが、わりと健康そうに太っていた。
逃げる三毛猫。手前の看板が「夕やけだんだん」の看板。「夕焼け」でなく「夕やけ」である。
「だんだん」を降りきった先にある谷中銀座商店街の入り口。
「だんだん」を下から見たところ。ここにいる間にも訪れる人は多かった。
三匹目登場。わりと毛並みのいい白黒ぶちの灰色のトラ。これが一番太っていた。
健康そうな猫は人懐っこい。
「だんだん」の袂で転寝を始める。
四匹目、白黒ぶちの登場。これは飼い猫のようだ。
猫を見に来た人なのか、何人もの人が立ち止まって猫を見て、写真を撮っていっている。
五匹目登場。黒猫は一匹だけではありませんでした。実はこのほかにも二匹くらい黒猫がいた。全部親類縁者か。
六匹目登場。茶まだらの毛並みの悪い猫。痩せてはいない。
三匹そろい踏み。
このトラ猫は毛並みがよく人にもなついているので触っていく人が多い。
外国人の父親と娘らしき人たちも触っていく。
若いカップルも写真を撮っている。
七匹目登場。これは飼い猫のようだ。ただ、右目を患っているらしく目やにで右目が塞がっていた。
行きのときにはよく気付かなかったが階段の上の方の手前にこの標識が。「夕やけだんだん」と書いてある。やはり「夕焼け」でなく「夕やけ」である。
日暮里駅に戻る途中、階段のある方をもう一度振り返ってみる。
日暮里駅に戻る途中、道の二股に分かれた場所で、もう一度振り返って見る。
 「だんだん」の上から下に向かって右側が、囲いを張った空き地になっていて、その中や周囲に、野良猫がいた。空き地の、通りを挟んだ反対側には飲食店があって、そこの店先にえさ皿が置いてあり、猫たちはそのえさ皿からえさを貰って食べているようだった。

 かなり広くに知れ渡っているらしく、行った早々に、写真を撮っている人たちに出会った。そして、写真を撮っている間、何人もの人や何組もの人たちが写真を撮ったり、触ったり、眺めたりしていった。西日暮里方面からきて日暮里方面に向かう人たちもいれば、日暮里方面からきて西日暮里方面へ向かう人たちもいた。

 若い人もいれば歳を召した人もいた。男性もいれば女性もいた。男一人の人もいれば若い女の子の2人づれもいたし若いカップルもいた。おばさんもいればおじいさんもいた。外国人の父と娘らしき人もいた。おかあさんと女の子もいた。犬を連れた人もいた。みんな谷中銀座商店街を通り抜けて来、通り抜けていった。


 晴れてはいたし風こそなかったが、前日に続いて冷え込みの厳しい日だった。カメラを持つ手がかじかんで、シャッターを押した感触もよく分からないほどだった。ただ、昼近くになった陽だまりは、比較的ぽかぽかと暖かく、猫たちにとっても肩の力が抜けるひとときだったろうと思う。