どうする、どうなる?
29.29歳・・・取りあえず落ち着いて、一緒に静かに小型艇に向かう選択
(まあ良い。これからは格好良い俺の活躍に惚れるだろうから)
刹那は何故か自信満々でそう自分をだます事に大成功。だが顔が引きつるのを止めることは出来なかっ
た。というのは、ライルとスメラギがなんだか話が弾んでいるのである。やっぱりハブられているっぽ
い気がする。しかし刹那は頑張った。頑張って、平静を保つ。
「そろそろ行くぞ」
そう声をかけると、ライルはにっこり笑ってはいはいとついてくる。その笑顔にちょっとドッキリした
のは内緒だ。その後ろからスメラギがうなだれてついてくる。なんだか前、ニールに教えてもらったど
っかの童謡「ドナドナ」を思い出した。
あ〜る〜晴れた、ひ〜る〜さがり(以下略)
ライルが気にして、盛んに後ろを振り向いている。刹那としても、スメラギも連れてくると他メンバー
に豪語した手前、逃げられると困る。
「スメラギ、俺とラ・・・ロックオンの間に入れ」
「サンドイッチ状態?」
ライルの天然で出たらしいボケは綺麗に無視する。スメラギは気が進まないので、やっぱりもじもじし
てぐずる。
「だって私はもう・・・・・」
「またそれか。とりあえずビールは用意してあるから、それで納得しろ」
「なんつー説得だよ、お前!?」
「くっ、否定できない自分が悲しいわ」
「え、そうなの?」
「否定しないのなら、さっさとついてこい」
「分かったわ」
「・・・・・・・・・・・・お前ら、どんな人間関係?」
ライルは知らない。これからスメラギの気まぐれに振り回され、刹那の押しに屈する(笑)になる事を。
そんな不吉の未来を暗示するかのよーに、辿り着いたトレミーはアロウズに襲われていた。
★一種のノーマルエンドです。多分、1番平和なエンド。しかしこれからが大変ですが。頑張れ、ライ
さん。それが君の運命だ(草葉の陰で兄さんが泣いている)
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