どうする、どうなる?






 
29.29歳・・・ 拘束する選択

「また行方不明になられると困る」
そう言って刹那はどこからか、緑の首輪を出した。当然、常識人2人は固まる。
「ちょ、待てよ!彼女に着けるのかそれ!?」
「え、私が着けるの!?」
「え?普通、そうじゃね?」
「そうなの?」
なにか刹那には良く分からないが、大人2人は困惑していながらも楽しそうに会話をしているように、
映ったから、さあ大変。

ジョーズのテーマが鳴り響いていた。

「緑はロックオン・ストラトスのカラーだ。当然、お前が着けるんだ」
刹那の言葉にスメラギはあからさまにホッとした表情を見せ、ライルは驚愕に顔が引きつった。
「うっそー・・・・・」
思わずどこのギャルだ、お前と言わんばかりの言葉がライルから漏れる。
「安心しろ、ちゃんと人間用の首輪を買ってきたから」
「や、人間用の首輪を予め買っとくという、その選択はなに?」
ライルの恐怖は当然だ。ガンダムマイスターになって、カタロンに情報を漏らすつもりできているので
首輪といわれても困る。しかし刹那は容赦なかった。一夫多妻世界の男は押しが強かった。あっという
間にライルの首に首輪が巻かれる。何故かリード付だった。
「行くぞ」
「行きたくな〜い!!」
「頑張ってね、ロックオン」
薄情なスメラギの応援の言葉に、ライルは此処へ来てしまった事を後悔するのであった。




★犬用の首輪は薬品が塗ってあるので、人間が着用すると被れたりするんだそうです。だってち●1●  歳さんに書いてあったもん!(実話)なのでちゃ〜んと人間用の首輪を買ってくるあたり、せっちゃ  んはそーいうの買う行為はほったらかしといて、優しさに満ちてます。いらん事吹き込んだのは兄さ  んでしょう。そしてとばっちりを受ける弟。兄さん、反省・・・・。 戻る