意見色々






 
映画感想


総評(偉そうなだ・・・私)

・賛否両論というこの話。私は賛の方ですね。そりゃ細かいトコ言いだしたらキリないですもの。これ
 はどんな作品でも同じ事。受入れる人もいれば受入れない人もいる。それが自由というものだ。SF
 作品を日本で作ろうとして失敗してしまう事も多い中、良く纏まっていると思います。細かいトコ
 (以下略)全ての人がマンセーする作品っつーのも恐ろしいしなぁ。それに今も色々作品はあります
 が、その場所は地球圏内だったり地球規模だったり、挙句の果てにはご町内だけというものが多い中
 宇宙規模(一応ね)の話を敢えてピックアップした勇気は凄いと思う。昔は「地球へ・・」とか「ヤ
 マト」とか「超人ロック」(これはまだ現役か)などに代表される「宇宙もの」があったんですが、
 最近はそんなスケールのものが無かったから、こういう事に挑戦するのは意味があると思う。

 一期の時、刹那からマリナ様へ一方的な主張のメールというものがあり、二期では反対にマリナ様か
 らこれまた一方的な思いの手紙があり、そしてこの映画でやっと一方的な言葉ではなくお互いの意志
 の交換が成立した。これがこの話の主観である「分かり合う」という象徴だと思います。最後にクア
 ンタが花に浸食(もっと可愛く言わんか)したシーンでは「兵器」の役割を終えたという印象が残り
 ました。しかしいくら目覚める傾向があったとはいえ、50年後にはイノベイターが人類の4割に達
 するという話を聞くと、ちょっと進化速度が早い気がします。生物の進化ってゆっくり行われる事な
 わけですしね。

 私がこの作品を「賛」の方というのはCBよりも、統一政府の頑張りが大きいです。彼らは頑張った。
 一般人は逃げる場所がありますが、彼らにはありません。誰かがなんとかしてくれる、という一般人
 理論は許されない。話し合う状況も分からず、浸食していくだけのモノと対峙するには、やはり危険
 から守る為に武装する必要があったわけです。それを否定的に描いていたら「否」の方へ動いていた
 かもしれません。刹那が最後に話し合う為にクアンタで中枢部まで行けたのも、CBよりも正規軍が
 踏ん張ったからです。日記にも書きましたが普通30%(本当は20%ぐらいでも)の損傷率で撤退
 するものです。だから通常としては最初の報告で既に30%の損傷率だったので、撤退を余儀なくさ
 れるわけです。が、彼らは損傷率70%になっても必死で戦い抜いた。カティもその責務を良く果た
 したと思う。スメラギさんよりも私は貴女の方が好きよ。絶望しかない戦いは一期の対ガンダム戦以
 来ですよね・・・・。どれだけ優秀な才能が散って行ったか分かりませんよ。

 戦闘シーンはやはり圧巻です。特にELS達の動きに心奪われました。老眼に厳しい動きでガンダム
 ですら見失う始末。ハルートも見失った老眼です。

 ただそれこそ「正規軍だけでも、CBだけでも」ダメな戦いだった両者が夫々の役割を果たした。私
 はご存じの通りCBが嫌いです。正直「咎を受ける」っつー話はどうなってんすか、ぐらいは思って
 ます。が、CBに戦死者が出ない事に不満はありません。なんでって?生きていく方がしんどいから
 です。ここで英雄顔されて死なれても困る。死ねば良いというものでもありません。死ねば罪が償わ
 れるわけでもありません。生き残って父親殺しを背負っていって欲しかったよ、子熊。 

 と、まぁつらつら言った後はキャラへの感想です。

・刹那・F・セイエイ
まさか本当に「俺は人間をやめるぞ、JOJO〜!」を地で行くとは思わなんだ。こんだけ人間止めた
主人公は初めてかもしれん。つーかTVの時から思ってましたが、おまいは自分でぶっ殺した無抵抗の
両親よりも、ニールが大切か。おまいが1番引きずっていかなければならない死は、両親のものだろ?
それとも逃げなのか。劇中では難しい顔してるか、叫んでるか寝てるかの刹那。華々しい彼の活躍を期
待していた多くの刹那ファンはがっかりしている事でしょう。かくゆう私もちょっとがっかりしました。
刹那は自分の「生きる意味」を探しておったのですね。そして自分のいる理由を求めてガンダムに乗っ
た。世界大迷惑。この2年はイノベイターとしての自分の能力に振り回されているようですね。まぁ、
普通はそうだろうて。終始イライラしている印象があります。言葉に出来ないもどかしさとかね。最後
の見せ場はやはり主人公。スリムなちっこい奴が傍にいますが。クアンタが戦わないと叩かれているよ
うですが、あの場面で戦ったらまずかろう。
刹那「俺の話を聞いてくれ!俺もお前らの話を聞くから!ファングゥ!」
ドバーーーーン(ファングがハッスルする音)
ELS「きゃーーーーっ!?」
じゃ、問題有り過ぎじゃよ。だからヒス起こして攻撃しようとした時にティエリアに「撃つな!」と叱
られるわけで。内心焦っただろうな、ティエリア。ここはグラハムのおかげで突破口を開けてオールO
K!彼についてはまた後で。最後には状況的にイノベイターである刹那に賭けるしかないわけですが、
正直大変だよな、と思います。失敗したら即全滅だったろうし、結構重圧があるよな。本人はテンパッ
ていたようなので、気が付かないかもしれませんが。刹那の愛は大きすぎるそうですが、そう言われち
ゃうとなーんか胡散臭く思う私は汚れちまった悲しみにの大人。
00は確かに刹那の話ですね。世界の無慈悲を味わった後、ガンダムに乗って調子こくも挫折。精神的
にも背的にも成長して、後に進化。ここまではマリナ様の「分かり合う」を認めながらも自分はしない。
してるのであればリボンズとも話し合うはずだしね。そして映画で彼女の「分かり合う」を理解した。
そして実践した。その結果がラストの抱きあう2人なのでしょう。という感じに解釈しました。んでこ
れは素朴な疑問なんですが、刹那が彼らの母星に行って何が出来たんだろう?ここら辺は良くわかりま
せんでした。


・ロックオン・ストラトス
露払いその1(笑)刹那との関係が良好そうに見えるのは刹・ライ魂の賜物ですか。最初のマリナ様お
助けミッションではメガネ姿をご披露。終了後は刹那の腕の中へ(違います)一旦マリナ様がトレミー
に身を寄せていた時に、なんかぴーーんと来るものがあったんでしょうね。ここの会話でバカップル話
を思い付いてしまった私は、本当に汚れちまった(以下略)その後でも(以下略)フェルトとの会話で
あの怒り(私が)のちゅーシーンのいざこざも解消した模様です。なんかライルに兄さんが取りついて
いる感じがしますがこれが彼本来の性格なのか、残った後で兄さん的ポジを要求されたのかは不明です。
割と刹那に気を使っていますが、これは2年間という濃厚な(以下削除)刹那の方が自分の事でいっぱ
いいっぱい。だけどそれをさり気なくフォローするライルの姿を見ると、刹那の方で何かあったらライ
ルのフォローが期待できると思ってあんまり周りに目を向けなくなった感じもします。要するに無意識
に甘えている。・・・・・・やはり穢れてるか?私は。前半はお助けミッションでこき使われている感
じ。無論、後半は露払いにこき使われます。デュナメスリペアは此処で出てくるか。コクピットに我が
愛しのハロが見えませんが、ハロお留守番ですか?できれば見つめるんじゃなくてハレルヤと会話が欲
しかった。お迎えは良いんですがその狭いコクピットに3人入ってぎゅうぎゅう詰め?ミレイナ達との
再会シーン見てても同時期に帰ってるし。ELSとの会話に失敗した刹那をティエリアにコクピットご
と渡されて、迷うのは一瞬。ここで割とオタオタして「お前も来い!」なんて展開も多いわけですが、
自分の役割をキチンと認識して刹那を連れ帰るライルは良いね。それこそ惨い話だけどマイスターが死
んでも、代わりはいるものの世界ですしねー。刹那以外。まさかのグラハムに助けられる。個人的に此
処でライルがグラハムにトレミー内でお礼を言うシーンが欲しかったな。助けてもらったらお礼を言い
ましょう。サバーニャはあのビットがゼロカスの翼に見えて心の中で大爆笑。いやもう展開早くて老眼
には辛い。「例え刹那が来なくても、守ってみせる」という心意気は良いな。ダブルハロがお隣同士と
いうのは盲点だった・・・・。コクピット内のバランス大丈夫?シールドビットたんも出たよ!やった
ぁ!しかし「乱れ撃つ」が本当に乱れ撃ちだったとは、この海のリハクをもってしても見破れなんだ(
同意語:ふし穴)ビットたん達の制御はハロズですよね。つまりライルの望むように乱れ撃ったと。可
愛いぞ、ハロズ!中に小さいッを入れると別物だ!
「アニューとだって分かり合えた!お前らとだって!」
確かにそうだよね。そう考えるとライルがイノベイターで行った方が上手くいったかも。なんせ経験者
なわけだし。刹那にはそこまで誰かを愛せなかった。大体コミュニケーションが苦手な奴が対話しよう
たって、上手くは行かないしね。贔屓目かなー?
最終的には大破したサバーニャからハロズを引き連れて脱出。刹那の試みが成功した事と、助かった事
に笑みを洩らすライル。この後、彼がどういう人生を歩んで行ったか気になります。ま、CBにい続け
た事は確かでしょう。ラストのクラウスの隣に実はいたら面白いかも。刹那追っかけて外宇宙?すみま
せん、刹・ライのフィルターどころか目に鎧戸が閉まってます。


・アレルヤ&ハレルヤ・ハプティズム
露払いその2(笑)最年少コンビの為に命をかける、良い&元不良のお兄さん。でも此処でも余りライ
ルや刹那達と話さなかった感じだなー。超兵の能力である「脳量子波」はアレルヤの時にはなく(二期
で使えなくなったと明言していたし)ハレルヤになるとソーマリーを超える「脳量子波」をお持ちのよ
うです。ハレルヤ、まさかの生身アクション。「体操日本一!」と心の中で叫んだ私は、心の魔王でし
ょうか。時々よろけたりするのがリアルですね。前にも書きましたが見つめ合うだけでなく、アレルヤ
以外のマイスターと話をして欲しかったなぁ。ライルとかライルとかライルとか。重要だったので、ハ
ッスルして3回も言いました。人類は滅亡する!(なんでだ)ただかなりのレベルの「脳量子波」を持
っているように思うのですが、それでもELS達の声は聞こえないのですね。まぁあそこで戦闘不能に
なっても困りますが。やはりイノベイターという種族にならなければアカンという事ですか。ふーん。
刹那とライルを逃がす囮になる時に、ちゃっかり出て来てくれるハレルヤ良い人。ハルートの活躍も凄
かった。ハルートのガンプラが瞬殺されたと聞きましたが、納得。で、どこで話題の六つ目が出たんで
しょうか?ちっとも分かりませんでした。老眼だし(もう分かったから)


・ティエリア・アーデ
刹那のマネージャー(笑)いやあもう、一期の頃には考えられなかったぐらいの、刹那への奉仕っぷり
に驚きました。刹那のピンチを2度も救ったのは彼だけ!ライルは救急車係です。颯爽と現れたものの
仕方がないとはいえ、ラファエルも肉体も儚い運命でござった。もう少し粘るかと思ったんですが、あ
の物量には敵うまいて。戦いは数だよ、兄貴!しかし例え意識がヴェーダにあると言っても、肉体的に
は痛かっただろうに。ミレイナの告白にどういうリアクションしたのかが気になります。少しぐらい動
揺せんかい、この朴念仁め!何気に重要な役を担っていますよね、彼のサポートがなければまた刹那は
壊れていたでしょう。あの最終戦のコンビの姿が、イオリアの望んだイノベイターとイノベイドの姿な
のかもしれません。話の流れ的に刹那にくっついていったようですが、という事はティエリアを通して
ELSの母星の情報はヴェーダに流れていた?となるとこの後のCBはそのサポートに徹したのかもし
れません。情報解析とかね。んじゃライルはそれを頼りに刹那に会いに行けばええ。刹那も喜ぶ。メタ
ル化はして欲しくないかも。


・フェルト・グレイス
今回の恋愛大賞。やたらと「刹那」モードへ移行しちゃってて、なんだか複雑。刹那が割と平気でスル
ーするから、余計切なさ乱れ撃ち。凄い頑張ればあれは恋愛感情ではなく、兄弟愛に近いと思えるかも。
ひょっとしたら家族のつもりで描いたのに視聴者が騒ぐのでこういう風にしたとか?言う方は無責任だ
からあんまし気にする事無いと思いますが。でも最終戦で大騒ぎしてるのに、自分の仕事放りだして刹
那の傍にいるっつーのはこう・・・・。別にフェルトがいなくても、刹那は目が覚めただろうし。これ
に関してはもにょもにょ感が残ります。


・トレミークルー
仕方がないけど今回程頼りないスメラギさんは初めてじゃよー。彼女の戦術はまったくなし(これにつ
いてはカティも一緒か)うん、分かってる。これまで彼女達の戦術はある程度感情を察せられる者が相
手だったからね。
ミレイナは今回も癒し係。ティエリアから返事貰ったのかな?イアンは怒ってたけど、おまい17のリ
ンダさんに子供産ませとったよな?最終決戦の時、最初はミレイナが画面に張り付いて「パパ、ママ大
好きです!」と繰り返していたのが良く分からなかったんですが、イアンとリンダの処に浸食していて
刹那の説得タイミングが僅差で遅かったら、死んでたというわけですね。ラッセは出番らしきものは無
し、残念。幽霊組の兄さん!おまいはたまには弟の処へ行ってやらんかい!刹那ばっかりに出てたら、
ライルが拗ねるぞ(夢を見た)
ソーマリーは最初はマリーだけど、出撃後は口調が変わっているからソーマ?影薄い・・・・。


★マイスター&CB組の感想でした。次は統一政府側の感想を書こうと思います。宜しければお付き合  い下さい。追加をするかもしれません。 戻る