映画感想２


・カティ・マネキン
私にとってのこの劇場版の真の主役。彼女は本当に頑張ったなぁ。スメラギさんと同じで相手の感情が
見えないわけですから、作戦の立てようがない。それこそ物量で押し切るのがセオリーと思いますが、
なんせ相手の数の方が格段に多かったという。しかしリボンズがいるという事に慣れてしまった目には
あの広間にいるカティに違和感大爆発。２年間も「大佐」と呼ぶ夫に「准将だ」と言い続けた彼女の忍
耐力に乾杯。というかプライベートでも「大佐」呼びなのですか、この夫婦。デカルトさんの扱いに対
して「大尉処遇をしてやれ」と言う処は流石です。だからかデカルトも皮肉言いながらも割とカティの
言う事聞いてる気がします。幻かしら。
あんな悲惨な（損傷率７０％）戦いでカティは自分の無力さが歯がゆかったでしょうね。部下がどんど
ん死んでいくのに、防衛線が突破されそうな状況でなにも考えつかない。あの時点ではコーラが死んだ
とでも思ってたかもしれないし。それでも引く事が出来ない。軍人さんは辛い。ほとんどの戦力をあそ
こに配置したはずなので、犠牲者は少なくとも千人単位か万単位ですね。ほんと辛い。
コーラとのちゅー、割と強引に画面から自分の方に向かせてという描写、昔のカティだったら張り飛ば
しているんだろうなーと思うと、それこそ「男と思ってもらって結構！」的な生き方をしてきた彼女が
女性になったんだなーと思う。
あの後も毅然として軍人として生き抜いたんだろうな、と容易に想像できます。子供は作らないのかな？
カティの頭脳とコーラの運動神経とＭＳ動かす才能を引き継げば、凄い優秀な子が出来ると思うけど。
ダメですよ！その反対だったらどうするの？なんて本当の事言っちゃ！私もそう思ったんですから！



・パトリック・マネキン
本当はもう「コーラ」じゃないんだけど、やっぱりコーラって呼びたいですよね。ミレイナを凌ぐ癒し
キャラ。カティと出会うまではプレイボーイだったみたいだけど、パジャマとお帽子に吹いた。なにあ
れ可愛いじゃないか！（握り拳）ニールが「まさかの養子」とか言ってたが、私はえらい納得だよ。本
当に可愛いよねぇ、わんこみたいで。確かライルよりも年上だったはずだが、この人。カティを心身共
に支えた偉い人。今回はエースパイロットとしての腕も存分に見せて、良い事づくめだ！ビリーの次に
（笑）コクピットまで浸食されて笑ってるけど、あれ怖い状況だよね。自分の最期を悟って作戦中だと
いうのに個人的に連絡寄こしたのも、軽く言ってても絶望しかなかったんじゃないかしらん。しかしコ
ーラは此処でも生存フラグに愛された男、偶然助けてもらって、宇宙空間にも放りだされても大丈夫！
此処まで不死身なのは「男塾」の塾長ぐらいじゃよ！（えらい対象が飛んだな！）
報告書を読まないのは、後でカティに説明してもらおうと思っていたから？きっとそう言われればカテ
ィは「仕方のない奴だな、お前は」とか言いながら、説明してくれると思う。えぇい！ラブラブカップ
ルプルめ！
カティのお尻にひっついて、やはり軍人として可愛らしく生きていったんだろうな。実はカティとのち
ゅーシーンでちゃんとリードしていた事に安心していた事は内緒です。


・グラハム・エーカー
１期の頃の彼に戻って良かった。結局その顔の傷は治さなかったのか、治せなかったのか。グラビリ者
としては切ない事になりました。この人も女っ気の無い人生じゃった・・・・・。２期での不遇っぷり
を晴らすかのような、大活躍。彼の犠牲と刹那への言葉が無ければ、ＴＨＥ　ＥＮＤだったかもしれま
せんね。彼らしい死に方だったと思います。正直あれで「実は生きてました」だったら興醒めじゃよ。
ブレイブも格好良かった。部下にダリルを彷彿とさせる方、いらっさられましたね。あと名前は分から
ないけど、１人いた女性パイロットは凄いエリートなんだね。なんか気になるんですが、彼女は生き残
ったんでしょうか。誰かグラハムの前で落されて、グラハムが嘆いてましたよね。あの姿はハワードを
亡くし、ダリルも亡くした彼のトラウマかもしれません。あの世でハワードとダリルと仲良くしていて
下さい（涙）
「私が超えなければならないのは、この少年だ」
いや、止めた方が良いと思いますよ？超えたら人外の道が貴殿をお待ちじゃよ。ただでさえ言動が人外
のレベルだっつーの（そこまで言うか）あといい加減２４歳（だよね？）の刹那に「少年」呼ばわりは
止めて上げて下さい。いや最後の「少年！」の問いかけに刹那も反応してましたが。


・ビリー・カタギリ
今作の勝ち組１等賞！最初っから迫られて終始迫られっぱなしという、今迄の女運を使い果たした感じ
です。ビリーとミーナが会話とかしてる時、静かな映画館内もクスリという笑い声がしてました。特に
「や・・・優しくして下さい」
には皆笑ってたなぁ。私も笑いましたが、どこまで受け身なんだよ！実はこの台詞、なんやかんやあっ
てビリーがミーナに迫り、その答えとしてミーナがこう言うと思っていたのです。まさかおまいが言う
とはな。奴の草食男子っぷりを甘く見ておりました。いやスメラギさんと２年も同棲していたのに、つ
いに性的な意味で指一本触れない情けなさは分かっていたんですが。ミーナとはいつ頃出会ってたのか
なぁ。アロウズ時代ではないよね、だったらミーナはもっと早く出て来ているはずだし。ミーナのアピ
ールに終始顔赤くしてもじもじ（ミニスカとかに）してた処を見て、ああ良かった、男としての本能は
あるのね、と安心した私はきっと破廉恥。私は公式と同人は別物と考えておりますので、ビリーとミー
ナが結ばれても不満はありません。本編でグラハムと結ばれでもしたら、暴れる自信がある。公式ほも
は御免じゃよー。何を当たり前の事をと言われるかもしれませんが、世の中には自分の好きな男キャラ
に女性が出てくると、何故か声優さんにファンレター装って、カミソリレター送る馬鹿が沢山おるんじ
ゃよ。「ガンダムＷ」のヒルデ・シュバイカーなんか有名ですね。
「ち○こもげろ」との大合唱の意味も分かりました。そりゃ夢のようなシチュエーションだよね。彼ら
の子供は知能指数が冗談のように高そうだ。
グラハムとビリーはセットであるというスタッフさん達の認識ですが、劇場版では正反対の結末を迎え
る事になってしまいましたね。


・デカルト・シャーマン
刹那と対になったイノベイター。何が対かというと、ＥＬＳへの声に対するアクション。デカルトはモ
ルモット扱いされて、心を閉ざしてしまった。最初のへんてこりんな椅子がそれを象徴してますね。で
きれば刹那との邂逅が見たかった。所属しているトコが違うから、滅多に会えないんでしょうけど。最
初は刹那も同じくＥＬＳと戦おうとするものの、声を聞いて撤退。デカルトはその声を下手をすると刹
那より明確に感じていたのかもしれません。「叫びだ」と言ってましたからね。その発言も相手がカテ
ィではなかったら、無かったかもしれません。彼にとって不幸だったのは刹那のように、彼を支えてく
れる存在がいなかった事でしょう。ライルやスメラギといったような人物がいればまた違った結果だっ
たかもしれません。そう思うとガンダム恒例「強化人間」の亜種っぽい扱いですね。
浸食を受けた味方艦を撃つのに、自分に言い訳してる処を見ると後ろめたさというのがあるのが分かり
ます。でも彼の言うとおりもうあれは味方艦ではなく、敵なのですから撃つ事は間違いではない。でも
そこで言い訳している処に、彼本来の性格がにじみ出ている気がします。トリニティと同じでもう少し
活躍して欲しかったキャラ。彼の退場は思ったより早かったけど、あの結末を見て刹那も考える処はあ
ったんだと思う。そうそうがゆん漫画で兄さんが「超兵も同じなんだけどな」って言ってましたが、そ
れはそういう扱いを自分で受けてから言いなさいな。ガデラーザでしたっけ？３００Ｍってでかっ！確
かに発進シーンでは他のＭＳが小さく見えてたけど・・・。これプラモ化は大きさ的に無理ですな。だ
って１/１４４にしたって日本の家には大きすぎるよ！結構好きなＭＡです。しかし３００Ｍ・・・デ
ンドロの１２０Ｍで「大きい！」と驚いていた頃が懐かしいわ。とか思ってたら「ガンダムＸ」のパト
ゥーリアはもっと大きいそうです。上には上がいるもんだ・・・・・。


・アンドレイ・スミルノフ
まさかの戦死。でも短い演出とはいえ、個人的には兄さんに次ぐ良い死亡シーンだと思う。アニューの
時と同じでね、曲がまた泣かせる。うっかりちょっと涙ぐんだよ。あれアンドレイが身を張って阻止し
なければ、あのＥＬＳは地球にまっしぐらだったしね。こちらもアンドレイらしい死でした。
「わあ！」
ちゅどーーん
じゃないだけ良かったよ。あの世で荒熊と母熊に褒められて下さい。はっ、と言う事は２期ＤＶＤ特典
の兄さんに連れられて天国行く話でアンドレイが死者の父母と交流したのはこれ？ソーマリーは途中で
止まったよね。
しかし個人的には父親殺しの十字架背負って、血反吐吐きながらでも生きて行って欲しかったのが本音
です。スミルノフ一家の血が途絶えちゃったよー。
しかしメット被っちゃうと気が付きませんでしたよ。白鳥さんの声は特徴あるからな。それに助けられ
たようなものです。


・ミーナ・カーマイン
まさにビリーの為だけのキャラ。個人的には面白い良いキャラだと思います。ビリーに無邪気に抱きつ
いて押し倒したり（少し表現が過剰）ポニテで鼻クスクスやってたり。ミーナの態度からして、自分と
同じくらい頭の良い人だから良い！ってトコなんだろうか。頭の良い人って凡人の理解が遅かったりす
るので、イライラするそうだしね。打てば響くという感じ。スメラギさんの事もどうも知っているトコ
見ると、ビリーが話したのかな？とうとうビリーの初物を奪ってしまわれた！良いぞ、もっとやれ！冬
コミではミーナが色々と大活躍するに違いない。


・クラウス・グラード
出番ほとんど無し、台詞もなし。なんだか凄いレトロな電話でシーリンに連絡とってましたね、貴方。
１議員として紛糾する議会に黙っているだけ。ＥＬＳの事でパニックに陥る議員達は無能、という意見
をみましたが、それは当たり前の事では？女性議員の言うとおり、彼らはパニックを押さえる為になん
らかの政策を示さなければならない。相手が同じ人間だったらもっと話は簡単ですが、未知との遭遇で
す。しかも同化しようとしてえらい事になっているわけで。武力で排除、という方法もあながち間違っ
てないし、融和政策に反するという意見も正しいわけで。
とか思ってましたら、最後に白髪のクラウスが！しかもリーダー！？８０歳越えてんのに地味に凄いな。
あれ？という事はクラウスはイノベイターになったの？爺様になってから？うん？


・大統領
この人も大変だったですよね、上に立つって大変な事なんですよ。融和政策で此処まできたのに、武力
に頼らざるを得ない事に苦悩してましたね。でもそれは仕方の無い事で。直ぐに決断は出来ないし。１
番大変だったのは正規軍ですが。
「自分はなにもしないで、批難ばっかり言いやがって。しかも批難したことで、自分が何かをしたつも
　りになってやがる」
とは某リヴァイアスのキャラ（某になってない！）ですが、一般人ってこういうトコあるよね。この台
詞聞いた時に、そりゃ私の事だわ！とぎくりとなったのは本当です。


・ガガ
最終決戦の時、いたんだそうで・・・。気が付かなかった・・・・気が付かなかったよ！なんでも模型
雑誌によると１００機以上宇宙船ＣＢにあったので、塗装とキャノン追加して（接触すると憑依される
為）出撃したんだとか。パイロットはイノベイドって書いてあったので置鮎イノベイド！置鮎イノベイ
ドなのかっ！戦いが終わった後帰ってきたのは１割程度だったそうです。ただガガのおかげで連邦兵士
が助かった、というのもあったそうな。
合掌。




★００劇場版で愛した陣営のお話ですた。次はその他（おい！）


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