毀れた弓


       ちょっとマイナーな話なので、説明をつけます。

       ★スーパーロボット大戦シリーズ
        ゲームしている人なら1回は聞いたことのあるバンプレストが誇る、シミュレーションRPG。
        ぶっちゃけた話、歴代ガンダムやマジンガーZなどが集まって敵を倒しちゃおう♪というコンセプト
        のゲームです。アムロと兜 甲児との会話があったりする、脚本泣かせのゲーム。全然背景の違うロ
        ボットアニメをごった煮しているので、シナリオ調整とかが大変そうだ・・・・。

       ★リュウセイ=ダテ(18)
        「新スーパーロボット大戦」が初出のバンプレストオリジナルキャラクター。性格は明るく熱血漢。
        ちなみにスーパーロボットオタク。ここでいうスーパーロボットとは、マジンガーZやゲッターロボ
        などの、いわゆるどすーんどすーんと歩くタイプのロボットのこと(なんじゃそりゃ)。そのオタク度
        は激しく高く、出会うスーパーロボット毎に感動していた。
        「スーパーロボット大戦α」では神に近いらしい「サイコドライバー」の能力の持主。念動力の発達
        系であるらしい。
        設定としてライディーン(後述)と絡ませたかったらしく、「新」ではひびき 洸(後述)と結構仲が良
        い。更に「新」で初めて出会ったスーパーロボットがライディーンだったし、「α」では並み居るス
        ーパーロボットの中でライディーンの足に抱きついて火傷を負っていた。
        ちなみに同僚をホモだと宣伝していた為、同僚が来た時にメンバーとの間に奇妙な緊張感があった。
        もちろん同僚はホモではない。「新」ではボケた発言をして「トライダーG7」の主人公竹尾ワッ太
        (12歳の社長)や同僚から鋭いツッコミを受けていた。

       ★ひびき 洸(あきら)(15)
        私と同年代の人なら、きっと知ってる「勇者ライディーン」の主人公。パパは普通人だが、うっかり
        ママがムー大陸の王「ラ・ムー」の娘だった為、ライディーンに乗るハメに陥った。ゲームでは優等
        生だが、ユーモラスな面も持ち合わせる。ライディーンのダメージがそのまま彼に跳ね返るらしく、
        有名な「1番悲鳴の多い主人公」だったらしい。声の神谷 明さんは喉を痛めたそうですよ。
        「新」ではリュウセイにライディーンを見せてくれと迫られて(笑)タジタジしていた。そして、仲間
        と合流するまでに色々被害を被ったらしく、リュウセイが喜んでガイキングにへばり付き驚くパイロ
        ットのツワブキサンシローに、疲れたフォローをしている。諦めの境地を感じた(笑)しかし設定の為
        もあって、終始リュウセイと仲が良い。美人に会って照れる博士を見て、2人でひそひそ話してたり
        とか(笑)。
        「α」ではオリジナルキャラクター以外唯一念動力の持主で、スーパーロボットにあるまじき命中率
        と回避率を誇る。まあ元祖念動力はこの人らしいけど。話でも意外な所で重要なポジションにいるし。
        「α」は「新」のリメイク版とも言われているらしい。とにかく、私のお気に入りキャラクター。
        ライディーンの改造にいつも1番力を入れている。

       ★ライディーン(12000)
        1万2千年前にムー帝国で作られた守護神ロボット。ムーの王「ラ・ムー」の血を引く人間しか乗れ
        ない、気難しいロボット。かの富野・安彦コンビが放った最初の作品でもある。しかしオカルト要素
        が濃かった為、富野監督は監督を降ろされたらしい。後半は「ボルテスV」等で有名な長浜監督が監
        督を勤める。やりにくかったでしょうなあ、長浜監督さん。
        必殺技はいきなり何故か鳥の姿になってマッハ7で敵の心臓を貫く「ゴッドバード」。しかし洸は毎
        回マッハ7で突撃して良く耐えれたものだ。そして諸刃の刃とも言われた「ゴッドボイス」。しかし
        威力が強すぎて、洸が大変だったらしい。ゲームでも「第4次」で10回以上使ってしまうと、最終
        面で洸が卒倒してしまうらしいし。あるサイトさんでライディーンのファンには薦めないが、洸ファ
        ンにはお薦めと書かれていた。そうですか、洸は倒れてナンボなんですか?(笑)
        ムートロンという謎の金属で出来ているが、柔らかいらしく毎回装甲がボロボロになっていたらしい。
        ゲーム内でも群を抜いて装甲値が低い気がする。
        ちなみに敵キャラのシャーキンは、富野監督作品でシャアに長浜監督作品ではガルーダ・ハイネル・リ
        ヒテルに進化している・・・らしい。シャア以外はたしか皆声が市川さんだった気が。個人的には富
        野監督が後半も作ったら、どうなったか興味があります。

       それでは本編をどーぞ。
 


       ガンダムやらマジンガーZ等のロボットが集う部隊、ロンド=ベル隊。ロボットを収納している場所へ
       誰かがやってきた。数々のロボットが並ぶ中、その足音はあるロボットの前で止まる。
       「や〜、やっぱマジンガーZの頑丈そうな姿も良いけど、ライディーンの曲線も良いな♪」
       言葉を発した主、リュウセイ=ダテは満足そうに頷いた。スーパーロボットオタクの彼にとって、この
       ロンド=ベル隊は正に楽園。好きなスーパーロボット見放題である。しかもタダで。
       「なに、変なこと言ってんだよ。相変わらずだなあ。」
       ライディーンの腕辺りから、呆れた声がして誰かがにゅっと顔を覗かせた。
       「よお、洸。なにやってんだ?」
       「ライディーンの調子を見てたんだよ。」
       ライディーンのパイロット、ひびき 洸がひょいひょいと器用に降りてくる。
       「あれ?でもライディーンって壊れても自然に治るんじゃなかったっけ?」
       「・・・・・良く知ってるな。」
       「そりゃスーパーロボットマニアとしては、常識っしょ。常識。」
       「・・・・・・・あ、そ。」
       呆れた様に溜息を吐きながら、洸はライデイーンにそっと触れた。
       「弓がな・・・・今日の戦闘中にいきなり壊れたもんだから、心配になったんだ。」
       「あ、それで今日ゴッドゴーガンを使わなかったんだな。後半戦で。でもさあ、ゴーガンソードと称し
        てあの弓使って敵を切ってたからじゃないか?」
       あっさりきっぱり言ってくるリュウセイを、洸は睨みつけた。
       「しょうがないだろ!?ライディーンがそう使ってるんなら。俺や猿丸大先生が着けた武器じゃないん
        だから。」
       「まあ俺としてはゴッドバードチェェェェンジが見れればOKだけど。」
       「・・・・・それでお前Gリヴォルバーの時、照準セェェェット!て叫ぶんだな(実話)。」
       「だって格好良いじゃん、ゴッドバードチェンジ。俺大好きだな!」
       「お前はスーパーロボットなら、なんでも大好きだろ?」
       「や〜でもライディーンは格別だよ〜ん♪」
       「調子の良い・・・・ってライディーンにべたべた指紋をつけるなって!」
       あからさまに両手で、ライディーンにペタペタ触るリュウセイに洸が怒鳴る。何回ライディーンにべた
       べた指紋を付けられたか分からない。1回や2回なら怒りもしないが、こう毎日のよーに指紋をつけら
       れれば腹もたつというものだ。
       「まあそう怒るなって。今度R-1(リュウセイのロボット)に乗せてあげるから♪」
       「なに言ってんだよ。あれリュウセイじゃないと乗れないだろ?」
       「そうでもないぞ。洸は俺と同じくらい強い念動力を持ってるんだから、武器だって使えると思うけど。」
       「ああTKリンク?」
       「そうそう。」
       「遠慮しとくよ、俺別にR-1には興味ないしさ。」
       「ああ!そんな酷いことをサラッと・・・!酷いや!お詫びに今度ライディーンに乗せてv」
       「ライディーンに聞けよ。俺以外乗せないのはライディーンなんだから。」
       「ムー王家の血ってやつか・・・・。」
       呟くリュウセイを洸は嫌そうに見つめた。それはそうだろう、その王家の血筋とやらでライディーンに
       乗るハメに陥ったわけだし、母親も場合によっては失わなかったかもしれない。実際洸はライディーン
       に乗るのを最初は嫌がっていた。
       「俺は別に王家だからとか、考えてないよ。実際一般人だしさ。だけど、今は自分の意思でライディー
        ンに乗って戦ってる。それだけさ。」
       そう言うと洸はリュウセイに背を向けてスタスタと歩き出した。リュウセイが慌ててその後を追う。
       「怒った?洸ちゃん?」
       「怒ってない・・・けど、ちゃんは止めろ。ちゃんは。」
       「うん、分かったよ。じゃあ、ちゃん呼ばわりしたお詫びに食堂でコーヒーでも奢ってあげるから。」
       「えー食堂のかあ・・・。あんまり美味しくないんだよなあ。」
       「贅沢言うなって。俺もまあそんなに美味しいとは思わないけど。」
       「じゃあこの戦いが終ったら、どこかで飯でも奢ってくれ。」
       「えぇー!?俺薄給なのに・・・・。」
       「俺なんか、中学生だからタダで戦ってるけど・・・?」
       「受験、大丈夫なのか洸?」
       「ヤなこと思い出させるなよ。なんとかなるだろ・・・・・・・多分。」
       「そっか、じゃあ高校受かったら飯奢るよ。好きなトコで。」
       「その言葉、忘れんなよ?」
       洸はニヤリと笑った。その笑顔を見て、自分の言葉に後悔したリュウセイであった・・・・・・。


       そして洸はキチンと高校に受かり、リュウセイはやたら高い店で奢らされたという。



       ★お疲れ様でした!お初のスーパーロボット大戦話で、お目汚し失礼しました(汗)「新」から始めたも         のですから、「α」であんまり絡んで無くても私の中ではこの2人は大の仲良しさんです。リュウセ         イは不評だったらしいですね。魔装機神というオリキャラがいたせいか・・・。でも意外とサイトさ          んを見ると、リュウセイと洸が仲良しさんというのは好評みたいです。「α」でライディーンの危機         というか初登場した回では、ちゃんとリュウセイが来てるし(同僚のライも、か)。でも「新」では呼         び捨て(お互いに)だったのに「α」で洸はリュウセイさんと呼んでいる。他の人もさんつけしてるの         多いか、洸は。コンバトラーVの豹馬も豹馬さんって呼んでるし。ZZガンダムのジュドーにはタメ         口だけど・・・って彼が年下だからか。(ジュドーは14歳)         1番好きなキャラは洸ですが、2番目はカミーユです。だって声が飛田さん・・・(笑)。この2人の         会話も凄く少ないですが、好きですよ。キャラデザ同じだしvまあ洸自体がなかなか会話に出てこな          いってのもあるんですが・・・。リュウセイと話をしたら、大喜びですよ私。         「第2次α」には2人揃って出てきませんが(泣)第3次αで仲良くしてくれたら良いなvと煩悩滑走         してるのは私だけでしょう。同志って見た事ないし・・・。そもそも参戦希望作品でライディーンを         推す人はあまりいない・・・・。話自体はライディーンが結構重要な位置にいるし、念動力がらみの         話が中心だから何も言わなくても出てくるだろ。ぐらいは思ってくれてるのかな?。         もしかしたら、またこのコンビで書くかもです。でしたら笑って許して下さい・・・・・。         あ、あと良く設定を読んだら洸はどっかの学校の中等部所属でした。高校受験、しなくて良いのね・         ・・・・。嘘書きましたよ・・・・私(泣)すみません・・・・・・。 戻る