09, 「アンタたちって」


私には大事な幼馴染がいるの。もう生まれた時からの腐れ縁ってやつよね。お隣のエルリック兄弟が、
私の大事な幼馴染。兄のエドワードは私と同じ年で、弟のアルフォンスは1つ下。小さな時からエドは
アル馬鹿だったわ。私とアルが話しているのですら不機嫌になって、乱入してくるのよ?私だって可愛
いアルは弟みたいなものなんだから、可愛がったって良いじゃない!とケンカになることもしばしば。
ほんと、楽しかったなあの頃は。

でも楽しい時は、終わってしまった。

まず私の両親が戦場で亡くなってしまったの。そして彼らのお母さんが亡くなって。彼らはお母さんを
錬成しようとして失敗。エドは右腕と左足、アルにいたっては全部失ってしまった。そう、最初は魂す
らも。


彼らの悲劇、そして決意。それを分かった時に私も思ったの。なにか力になれないかしらって。そうし
て考え付いたのが、ばっちゃんみたいな機械鎧の技術者。だってね、私だってアルになにかできる事が
あれば惜しまない。あんな夜の廊下のすみっこでバケツと一緒に座っていたアルを見たら、何かしてあ
げたいって思うわよ。でも私は錬金術はさっぱり分からなかった。本も見せてもらったけど、全然理解
できなかったし。私がアルにしてあげられること。それは情けないけど鎧を磨いてあげたり、良い機械
鎧をエドにくっつけて早くアルを元に戻してってお尻叩くぐらい。そんなことしなくたって、あのブラ
コンは自分で躍起になって探すんだろうけど。良い機械鎧をつけるってことは、エドはもちろんアルの
ことも守れると思うのよ。

でも羨ましいな、私には兄弟はいないから彼らの揺ぎ無い絆が。アルはエドに引っ張ってもらうことに
よって前進してる。エドはアルを全ての支えとして、歩いてる。本当に、昔からピッタリと引っ付いて
いた兄弟だけど(エドがアルにピッタリくっついていたんだけどね)さらにピッタリ感が上昇した感じ。


「よ、ウィンリィさん。」
声をかけられて振り向けば、そこにはエドとアル。二人ともぎこちない微笑みで、私を見てる。アルに
いたっては鎧だというのに、冷や汗をかいている感じね。はは〜ん、また壊したんでしょ、私の機械鎧。
本当に、しょうがないわね。


「あんたたちって。」


★ウィンリィの視点から見たエドアルという事だったのですが、エドアルよりエドとアルって感じです  ね。このウィンリィは原作をベースに考えました。アニメの彼女はなかったことにしたいです。コミ  ックスしか読んでないのですが、エドとウィンリィってまだまだ恋愛感情がなさそうに見えるんです  よ。あ、持っていても自覚はないというか。エドアルとしては同人的に彼らにウハウハ(笑)になって  ほしいですが、公式ではエドウィンで結構です(アニメはヤダな)。まあこの2人、アルの身体が何か  答えがでれば進展しそうですが、その前は無理ですな。兄さん、弟しか見る余裕ないしな。でも大丈  夫、原作のウィンリィだったらその時まで待っていてくれるはず。・・・・・何十年も待たせないよ  ーにね、兄さん。 戻る