☆ロン


ロンが落ち込んでいた。それにすぐハリーとハーマイオニーは気が付いて、声を掛けた。
「ロン、どうしたの?」
「元気ないわね。」
ロンは、彼らをぼんやりと見上げた。
「何か悩み事があるなら。」
「私達が乗ってあげるわよ。」
まるで双子のように、息ぴったりに言葉を紡いでいくハリーとハーマイオニー。しかも両手を広げて、
カモ〜ン、この腕の中へ!状態のポーズを取る。・・・しかしロンはあんまり反応を示さなかった。
「本当に、どうしたの、ロン?」
「大丈夫なの?」
余りの反応の悪さに、2人は心底心配して顔を覗き込んだ。そんな彼らに、ロンがボソリと呟いた。
「僕ってさ、役立たずかな・・・?」
「へっ!?」
「ええ!?」
それはハリーとハーマイオニーにとっては、思いもかけない言葉だった。実際、そんな事を思ったこと
は無いのに。そんな2人の驚愕に気が付かないまま、ロンは言葉を続けた。
「だってさ、僕はハーマイオニーみたいに頭良くないから情報を提供できないし、ハリーみたいに色々
 上手くできないし。・・・・騒動があった時は、僕だけ何もしてないんだよね・・・。」
正直な話、ハリーとハーマイオニーは焦った。そんなことはない、と主張したいのだがこんな時に限っ
て上手い言葉が出てこない。あわあわと慌てる2人を見て、ロンの表情が更に曇る。まずい、誤解して
いると焦るが、言葉が・・・・納得させるだけの言葉が出てこない。頭では分かっているのだが、言葉
が・・・・っっ!!とうとうロンは机に突っ伏した。
「あ、あのねロン!」
ハーマイオニーが叫ぶ。
「良いよ、無理しなくてもさ・・・・。」
ロンは暗い目をして、呟く。しかしハーマイオニーにしても、負けてられない。
「貴方が、真っ先にパニクってくれるからこそ、私は冷静に自分の知識をフル活動できるのよ!!」
頭の中で考えていることとは大分、ずれてしまったことを口走ってしまう。
「そ、そーだよ!僕もロンがパニックになってくれるから、冷静に行動出来るんだ!!」
更に悪いことに、ハリーがその言葉に飛びついた。ロンは黙って席を立った。
「ちょっとロン?」
「どこへ行くのよ?」
2人を睨みつけて、ロンはボソリと言った。
「2人共、これから半径3Mの領域を入って来るな。」
ぼそぼそと呟く姿に、ロンの怒りが深いことが窺い知れて2人は真っ青になった。
「「なんでぇ!?」」
その言葉に背を向けて、ロンは静かに階段を登って行った。
「2人共、あんな事言われたら普通落ち込むよ・・・?」
震える声で、ネビルがコメントを出した。

それから2週間ばかし、ロンの周り半径3Mを入れてもらえないハリーとハーマイオニーの打ちひしが
れた姿が見られたという・・・・・。


★誰かがパニックに陥ると、周囲の人間は同じようにパニックになるか、冷静になるかのどちらかだと
 思うんですよね。映画とか観てると、ハリーとハーマイオニーは冷静になっていくように思えたんで
 すけど。あと、頭では言いたいことが沢山あるんだけど言葉に出来ないってことも良くあること。い
 や〜人間関係って難しいですね。


☆ダンブルドア校長 ホグワーツの皆のアイドル、ダンブルドア校長先生。彼はホグワーツの中で起こった事で、知らないこ とはない。そう・・・・ いつでも(柱に隠れている) どこでも(池の中から覗いている) どんな時でも(天井に張り付いている) 彼はほくほくと暖か〜く生徒を見守っているのである。嗚呼、有り難や校長先生。そんな校長先生に見 守られ、生徒達はぴちぴちと育って行くのであった。 ★ホグワーツの真のアイドルは、ハリーでもロン(笑)でもなく校長先生だと信じて疑わないわたくし。  何であんなに起こったことを知っているのかが、不思議です。なんだか本当に、完全無欠っていう気  がしないでもないんですが。
☆名前を言ってはいけない、あの人 ヴォルデモール卿は、今日も今日とてハリーと愉快な仲間達のところへとやってきた。1番先に気がつ いたのは、やはりハリーだった。ロンとハーマイオニーを庇うようにして、前に立ちふさがる。 「ま〜た、来たのか!名前を言ってはいけない、あの人!」 「・・・・・俺様の名前をキチンと呼べ。」 そんな抗議を聞いているのか、いないのか。ロンが叫んだ。 「ほんとに、名前を言ってはいけない、あの人が来た!!!ハリーどうしよう?」 「貴様ら・・・・・俺様の名前はヴォ・・・。」 その言葉を遮るように、ハーマイオニーが叫ぶ。 「しつこいわよ!名前を言ってはいけない、あの人!!」 「いや、だから・・・・・。」 もしも〜し、と呼びかけるが3人組は知らん顔である。 「どーでもいいけど、長いよな。名前を言ってはいけない、あの人ってさ。」 ハリーがめんどくさそうに、ロンに言う。 「確かにね〜。呼ぶ方も一苦労だよ、まったく。」 ロンが嫌そうに、ハーマイオニーに訴える。 「本当よ。それにしてもセンスの無い名前っていうか、呼び方よね。」 ハーマイオニーが溜息をつきつつ、ハリーに呟く。そして揃って、うんくさそうに彼を見つめた。 「うわあああああん!!覚えてろよ、お前等〜!!!」 ヴォルデモール卿の捨て台詞に、またしても3人組は揃って答えた。 「「「何を?」」」 泣き帰ったヴォルデモール卿は、本格的に戦略を練りだした。 ★あわわ、3人共なんだか黒くなってしまいました。何故に〜?それにしても一々名前を言ってはいけ  ない、あの人って言うのも面倒くさいなあ〜と。これから本格的に敵になる方に粗相をしてしまった  気がするのは、気のせいですか?そうですか、気のせいですか。どーでもいいけど、ロンに悪さをす  るのは止めて下さい、名前を言ってはいけない、あの人。
☆ふくろう 食事の時間、ふくろうが皆の頭上を徘徊しだした。ふくろう便のふくろう達は、それぞれの生徒達に預 かった手紙やらプレゼントやらを落っことしていく。それを生徒達は器用にも、見事にキャッチして行 った。宴もたけなわ、その時 ぽと。 何羽かのふくろうが、落し物を落としていった。運の悪い生徒達の、ひょえ〜とかいう悲鳴がお茶目に 響く。しかし、皆動揺しない。 ・・・・・・だっていつものことだから。 ★映画で、皆が食事をしている時にふくろうがわんさか飛んで来たシーンがありましたよね。真面目な  話、上であんなに徘徊されたら落し物だけでなく羽毛やら、未知なる何かが落ちてきそうで大変不衛  生ではないかと・・・・・。まあ魔法の国の人々の世界ですもの、あんまりそういうことは無いか。
☆ドラコさん ドラコさんは、ウンザリしていた。別にスリザリン寮が、嫌というわけではない。むしろ、居心地が良 い。それは、良いのだ・・・それは。ドラコさんはトコトコと取り巻きを連れて、廊下を歩いていた。 ふと見ると、有名な3人組が遠くで笑っていた。ドラコさんは、その3人組が気に入らなかった。 まず、ハーマイオー・グレンジャーが気に入らない。いつも1番を取っている彼女のお陰でドラコさん は1番が取れないからだ。パパ上にも叱られたし。 それからロン・ウィーズリーが気に入らない。自分が誇りにしている純血を保つ彼は、マグルびいきの 嫌な奴だった。パパ上も嫌っていたし。 そして何より、ハリー・ポッターが気に入らない。自分の誘いを断った挙句に、スリザリン寮まで断っ た。傷跡があるだけで、ちやほやされているのが嫌だった。パパ上は出し抜かれたし。 ・・・・それよりも、何よりも・・・・ ドラコさんは後ろを振り返った。後ろにはいつもの、食い意地が張った2人。花がない、自分の3人組 はとドラコさんは思う。頭髪の色も自分のプラチナブロンド1に黒2の、渋〜い組合せ。それに比べて あちらは黒1赤1栗色1と、何だか華やかだ。 (・・・・まあ良いか。) 良く分からない結論を1人で出して、ドラコさんは納得した。 ★ドラコって、面白い子ですよね。ギャグやらせると、1番楽しい子かも。これから、大好きなパパ上  と共に、闇の世界に行ってしまうのでしょうか。一応、メインキャラとして扱われているはずなのに  何故にこんなに話というか、事件に絡んでこないんでしょうか。それとも、裏でこっそり手を回して  いるのでしょうかねえ。個人的には賢者の石の映画の時、森の中にハリーと行ったら変な奴がいて、  真っ先に逃げましたよね。その後、残されて転ぶハリーの少し後ろをきゃ〜と走って行く姿が気に入  ってます。 戻る