仙 台 「本場の牛タン焼き」
相棒のTakaさんと出掛けたのは某年7月初旬だった。
目的は本場で牛タン焼きを食べるという日帰りの旅である。
新幹線「やまびこ」で仙台に着いたのは昼少し前だった。
先ずは「倫王寺」に行った。見事な回遊式庭園がある。
小雨が降っていた。
草木越しに望む三重塔がボンヤリと映りとても風情がある。
次ぎに向かったのが仙台の紫陽花寺と言われる「資福寺」である。
紫陽花が雨に煙り色とりどりの花が満開だ。
鎌倉の紫陽花寺「明月院」ほど数は多くないが、それなりの纏まりと調和があり、しみじみとした感がある。

そしていよいよ牛タン焼きである。
仙台には牛タン焼きを食べさせる店は数多く有るが、その中で我々が選んだのは牛タン焼き発祥の店「太助」である。
テレビ、雑誌等で広く紹介されている店なのでご存知の方も多いだろう。
「太助」には本店と分店があり直ぐ近場で営業している。
以前、仙台に来たときには分店に行ったので今回は本店に行った。
昼飯時を過ぎていたのだが結構こんでいる。
我々と同じような旅行者、地元の常連さんたちで賑わっている。
座敷に座り、先ずはビールと牛タン焼き2人前を注文する。
炭火の網の上では牛タンが絶えずひっくり返されている。
焼いているのもテレビでよく見る親爺さんである。
暫くして注文の品が運ばれてきた。
塩揉みのキャベツが添えられた牛タンは絶品だ。
因みに「太助」の牛タン焼きは塩味のみである。
ビールに良く合う塩味が絶妙でアッと言う間に2人前の牛タンは我々の胃袋に消え、もう1人前をビールと共に追加する。
そして仕上げに定食の「牛タン・テールスープ・麦飯」を1人前ずつ注文、それも腹に納める。
流石に満腹以上に満腹になった。
テレビ等で紹介され客が増えると味が荒れる店が多いが、この店にはその心配は無いようだ。
但し、食べ終えてユックリの雰囲気は無い。
何しろ店外には行列が出来始めているのだ。

写真:牛タン「太助」Taka 文章:Roshi 
 

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