〜 2002年 振り向き見れば 〜

今年も残すところあと僅か。
小泉改革への期待はどんどん萎み市井の民は痛みばかり。
世界へ目を向けてもテロに怯え飢餓に苦しむ。
恒例の十大ニュース風の1年回顧です。
来年こそはの小さな小さな期待を胸に振り返ってみました。


1月
新通貨高い安いで行き来をし
「ユーロの流通開始、物価の違いで国境混雑」
大欧州圏と言えども物価により貨幣価値は様々、当然物価の安い国へ人は流れる。
 
送り出し小泉山へ軍配が
「小泉首相、田中真紀子外相を更迭」
大臣室に籠城、秘書官を泥棒呼ばわりじゃ資質を問われても仕方なし。
 
2月
映画祭「千と千尋」で日本高
「ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞受賞」
アニメの美しさ、内容に込められたメッセージや人の心に国境はなし。
 
金メダル対話路線で取り引きし
「ソルトレーク五輪、フィギュアスケートペア競技で不正発覚」
何事も暴力はよくないが国際競技で事前の取引工作は言語道断。
 
3月
給料が誰のものかが分からない
「辻本、田中両代議士、秘書給与流用疑惑で議員辞職」
ワークシェアリングとか出身企業からの迂回支払とか不明朗この上なし。
 
せめてもは若さにかける期待かな
「横浜市長に中田宏氏37歳が当選。政令市では史上最年少」
37歳の若さと溌剌さが何等かの期待を抱かせてくれる。驕るなかれ、期待に応えよ。
 
4月
再編でトラブル数も三乗し
「三行のみずほ銀行への再編でトラブル続出」
再編を急ぐ余り各行のシステムの不整合とか。利用者に頭を下げて見せてお終い。
 
加藤の乱それから坂道転げ落ち
「加藤紘一元自民幹事長が議員辞職」
あの加藤の乱の時にもっと決然としていたら違った道が拓けていたかも。
 
5月
少しずつ近くて近い国になり
「サッカーワールド杯日韓共同開催」
青が赤を、赤が青を一所懸命に応援。慌てる事はない、本当の理解が拡がるなら。
 
ビデオから恥の上塗り繰り返し
「日本総領事館から中国武装警官が亡命者連行」
警官の帽子を拾い、返して上げての映像が出る度に日本人として恥ずかしい。
 
6月
ムネオ節如何なものかと首傾げ
「鈴木宗男代議士斡旋収賄罪で逮捕」
委員会答弁でも「如何なものか」を連発。そのような態度は如何なものか。
 
アフガンを笑顔とセンスでカルザイ氏
「アフガニスタン、大統領にカルザイ氏を選出」
服装のセンスと流暢な言語能力を評価される氏の行く道は困難が山積、治安回復が急務。
 
7月
痩せたとてあの世で見せる人もなし
「中国製ダイエット食品で健康被害」
日本女性のダイエット信仰は凄まじい。それ以上に痩せようがない娘までダイエットの不思議。
 
巨大企業倒れて赤字の山高く
「米通信大手ワールドコム、売り上げ水増しで経営破綻」
さすが大国アメリカの大手企業、水増しも破綻による債務も半端じゃないね。
 
8月
癒し系アイドルいまやアザラシに
「東京の多摩川、神奈川の帷子川でタマちゃんフィーバー」
日本中が一挙手一投足に注目。あの可愛らしさにはアイドルもかなわない。
 
防護策なくても平気とスタートし
「住民基本台帳ネットワークシステム稼働」
殆ど何の防護策も取らずに国民のプライバシーを丸裸に。主権者は「裸の王様」の皮肉か。
 
9月
疑惑から年月重ね問題へ
「北朝鮮の金総書記が拉致問題を肯定」
“疑惑”と言われ続けた拉致がやっと“問題”に。我が国の政治家、関係省庁は何をして来たのか。
 
出直しの大差で県議が四苦八苦
「出直し長野県知事選挙で田中康夫氏が圧勝」
戦いが終わってみれば田中氏の圧勝。県議側の態度は揉み手スリスリに豹変。
 
10月
地球上テロという鳥飛んでいる
「モスクワで劇場占拠、100人以上が犠牲に」
ニューヨークの記憶も消えぬ内に今度はモスクワで。「テロからは何も生まれない」はお題目だけか。
 
老若の男二人の爽やかさ
「ノーベル賞2賞に小柴さんと田中さん、日本人初の二人同時受賞」
飄々とした小柴さん、生真面目なユーモリスト田中さん。やはり今年の日本の喜びでしょう。
 
 
11月
目立たずに息を潜めて上り詰め
「胡錦繍氏、中国共産党総書記に」
胡錦繍氏のスタイルは何しろ目立たないこととか。なまじ目立って粛正されちゃかなわない。
 
親しみと笑顔を残して去り行きて
「高円宮さま、逝去」
サッカーW杯での活動、国民とのふれ合い、巧まざるユーモア。47歳とは余りにも若い。合掌。
 
12月
七人の侍最後は内輪もめ
「道路関係四公団民営化推進委員会、最後はゴタゴタで閉幕」
考え方は七人七色、それを客観的に熟慮、修正してこそ大人。これじゃ道路族議員の思う壺。
 
平成の天下もたった3ヶ月
「鳩山氏、民主党代表選出から3ヶ月で降板」
鳩山氏、何を焦ったのだろうか。野党の大同団結より党内融和が最優先の筈だったのに。
 


 

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