〜 2003年 振り向き見れば 〜

相変わらずリストラの嵐は止まず、政府が言うような好況感もなく、国内外ではテロの恐怖が増大しています。
恒例の十代ニュース風の1年回顧です。
新聞各紙とはチョッと違った観点もありますがそれが雑文館流です。
毎度の事ながら来年への希望と期待をほんのチョッピリ心に留めて振り返ってみました


1月
万引きの軽き思いで命捨て
「万引き中学生、電車にはねられ死亡」
中学生が数冊の漫画本を万引き、警官に追われ電車の来る踏切に、轢死。犯罪が分からぬ歳でもあるまいに。
 
身勝手が衣を纏う北の国
「北朝鮮が核拡散防止条約からの脱退を宣言」
核カードを持っていれば安心とでも思いこんでいるのか、彼の国の権力者は。
 
2月
心中をネットで募る時代が来
「ネット心中、相次ぐ」
心中相手を募集をする方もする方なら応募する方もする方、究極の孤独と孤独の出逢いなのか。
 
アザラシが荒んだ心に微笑みを
「アザラシのタマちゃんが横浜市西区に住民登録」
明るい話題の少なかった中にもアザラシ1頭で皆が和やかに。あちらこちらの河川に出没、名前も幾通りか。
 
3月
強かに目立たず遅れず上り詰め
「胡錦濤氏、共産党総書記から国家主席に」
目立ち過ぎると粛正されると言われる体勢の中にあって、総書記時代に要所を押さえて国家主席に。
外交手腕もけっこう強かとか。
 
佳いものは洋の東西理解され
「千と千尋の神隠し、アカデミー賞受賞」
人間の本質を見定めたアニメに世界が賞賛、良いものは何処でも誰にでも受け入れられる。
 
4月
肺炎で地球が大きなマスクをし
「新型肺炎SARSが世界各国で猛威」
特に北京、台湾、香港などの感染者が多くアジア経済は大打撃。人間にまだまだ知らぬ分からぬ病あり、驕るなかれ。
 
制服と共に変われや心得も
「日本郵政公社が発足」
民営化の第一歩の公社化。このまま族議員の介入無しに進められるか、それが一番の問題。
 
5月
書く方が書かれる側に成り下がり
「ヨルダンで毎日新聞記者の手荷物爆発」
戦地にいて不発弾の恐さは実感している筈の記者の不始末。この記者の書いた戦争記事は何だったのだろう。
 
ユーロでも地域格差の壁厚く
「東欧諸国が相次ぎEU加盟承認」
東欧各国の国民投票で大多数が加盟に賛成。統一通貨ユーロと国民所得の格差は埋まるのか。
 
6月
エビアンの水とは違う腹の底
「フランスでエピアンサミット開催」
各国首脳の腹の探り合い、米仏の話し合いこそあったものの溝は埋まらず。
 
犯罪も一人で渡れぬ赤信号
「有名私大生らが集団暴行」
酒を飲ませて酔わせた女性を集団暴行、こんな奴らは大学生でもなければ人間でもない。
 
7月
神妙にソーリーソーリー頭下げ
「辻本清美前衆院議員を逮捕」
土井チルドレンの逮捕に社民党激震。この時の土井前党首の言を左右にした言い逃れが後の衆議院選に影を投じたのは確か。
 
悲惨なる祖国を後に脱北者
「脱北者の駆け込み各国で相次ぐ」
一部の権力者は放蕩三昧、言う事を聞かなきゃ粛正。こんな国に誰が居たいものか。
 
8月
ウイルスとコンピューターの駆け比べ
「MSブラストの感染拡大」
コンピューターとコンピューターウイルス、永遠に終わらない壮絶な鼬ごっこ。
 
油断あり大停電が警告し
「アメリカ、カナダで大停電」
停電の始まりはほんの一部地域だったとか。それを放置したがための大停電、約5000万人の生活に影響。
以前のニューヨーク大停電は教訓になっていなかったのか。
 
9月
久しぶり道頓堀に人が舞い
「阪神タイガース、18年ぶりのリーグ優勝」
流石に星野マジック、どうせと思っていたファンも本気になった。それにしても道頓堀ダイブは本当のファンではなく単なる目立ちたがり屋の仕業とか。
 
4人選マージャンならば一人勝ち
「自民党総裁選、小泉首相が圧勝」
1回目の投票で圧勝、2位連合の策略の入り込む余地無し。それにしても過半数割れを狙って2位連合とは何と姑息な。
 
10月
老醜をさらして総裁椅子追われ
「藤井日本道路公団総裁を解任」
国会答弁で二転三転、解任されてもヘラヘラ笑い。こんな人物が道路を牛耳っていたとは開いた口が塞がらぬ。
 
ヒーローが出来るか財政建て直し
「米カリフォルニア州知事にシュワルツェネッガー氏」
誹謗中傷の渦巻く知事選に勝利、映画では必ず勝つヒーローのシュワちゃんだが逼迫の州財政には勝てるか。
 
11月
衆院選二大政党化が進み
「衆院選で与党が絶対安定多数獲得、民主も議席増」
二大政党化が進むと言うが本当かいな。自民も民主も党内党でただてんやわんやしているだけなのでは・・・。
 
使命感尊き命二つ散り
「イラクのテロで邦人外交官死亡」
熱き使命感に燃えた前途有為な外交官のテロによる死亡、イラクにも日本にも大いなる痛手。合掌。
 
12月
地位だけは会長と言う金亡者
「消費者金融大手の武富士 会長を盗聴で逮捕」
会長の自分以外は平社員という経営感覚はもの凄い。そんな大物が何が恐くて盗聴を指示。単なる金の亡者でしかない。
 
靴下の中にフセインプレゼント
「イラクのフセイン元大統領を拘束」
ブッシュ大統領には何よりのクリスマスプレゼント。今後の取り調べでイラク戦争の大儀になるものが出てくるのか。テロも下火になるのか却って勢いが増すのか。
 



 

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