〜 2004年 振り向き見れば 〜

雨の降らない梅雨時、台風上陸の異常な多さ、大きな地震の数々など今年は自然の猛威を思い知らされた年でした。
そして、少年少女達が加害者や被害者になった事件も多かった気がします。
イラクでは邦人が誘拐、拉致されたり殺害されたりもしました。
まさに『災』の1年だったのかも知れません。
恒例の十大ニュース風の1年回顧です。
新聞各紙とはチョッと違った観点もありますがそれが雑文館流です。
例年のことながら来年への希望と期待をほんのチョッピリ心に留めて振り返ってみました
 
1月
鶏がひくインフルエンザ狂奔し
「鶏インフルエンザが日本にも上陸」
アジアで猛威をふるった鶏インフルエンザが日本にも上陸。感染を知りながら届け出を怠った養鶏業者を逮捕。三菱自動車や雪印乳業の教訓がなぜ生かされなかったのか。
 
ギャル2人ニッコリ微笑む芥川
「第130回芥川賞に女性2人が受賞、最年少記録を更新」
20歳と19歳の女性2人が芥川賞を受賞。年代交代と若さの波か。政界も見習って欲しいもの。
 
2月
曖昧な法律作りイラク行き
「イラク復興支援特別措置法により自衛隊がサマワに駐留」
小泉首相の強弁で駐留が始まった。未だに戦闘地域か非戦闘地域かで議論あり。小泉首相は相変わらず本末転倒の強弁を弄する。
 
牛丼が食えずに残念お気楽な
「BSE感染牛問題でチェーン大手の吉野家他が牛丼の販売停止」
BSE感染が見付かった米国産牛の輸入停止で在庫が無くなったため。食糧自給率の低さを思い知らされた・・・?
 
3月
プーチンが圧勝と言う民主主義
「ロシア大統領選でプーチンが圧勝、ますます中央集権強化に勢いが」
やはり出自は社会主義の国、民主主義の本来が分かってない?
 
覇権主義やはり中国4000年
「中国人活動家が尖閣諸島の魚釣島に上陸、全員を逮捕」
覇権主義、拡張主義の国の連中のやることは4000年の歴史を経てもそれ程は変わらない。
 
4月
迷惑をかけて責任思い知り
「イラク武装グループが邦人男女3人を誘拐、拉致、後に解放」
理想論を振りかざすのは容易だが、その為の自己責任は持ち合わせないなら大人とは言えぬ。
 
3兄弟批判の後に我を知り
「年金未納の3閣僚を批判したはいいけれど己も未納だったとは露知らず、ではね。菅さん」
未納問題などは本当は些末なこと。真に考えるべきは年金の将来的展望と現状の改革なのではあるまいか。
 
5月
独裁の国からやっと父母の国
「拉致被害者の子供達が北朝鮮と言うならず者国家からやっと父母の元へ。1年7ヶ月ぶりの再会」
拉致を認めて謝罪した筈の国が拉致被害者の子供達を父母の元には返すのに屁理屈を捏ねる理不尽さ。心が凍る。
 
自己責任知りたる妻は凛として
「イラクで邦人ジャーナリストら4人が車に銃撃を受けて死亡」
亡くなったジャーナリストの奥様の凛として毅然たる態度に敬服。解放されたとは言え先の人質事件の当事者に爪の垢でも飲ませたいもの。
 
6月
幼子が幼子を刺すやるせなさ
「長崎で小学女児が同級生をカッターナイフで刺殺」
子供なりの確執が有ったようだが、それにしても何故に簡単に人を傷つけるのか。対岸の火事では済まされぬ。
 
殺人の凶器を作る三つダイヤ
「三菱自動車製大型車のクラッチ部分の欠陥で運転手が死亡」
隠蔽に隠蔽を重ねて、ばれなければ頬被り、この体質は未だに改善されてはいないようだ。
 
7月
白骨が骨抜きになる着色剤
「白骨温泉の着色騒動がきっかけで全国の温泉の疑惑が次々に露呈」
客の期待を担うが余りに温泉を入浴剤で着色とは如何なものか。我が家の風呂も入浴剤で毎日が名泉巡り。
 
受信料財布代わりにポケットに
「NHKのチーフプロデューサーが番組制作費を着服」
他にも多数の不祥事が露呈。NHKの隠蔽体質が世論の批判を浴びた。でも会長は言を左右にして辞任せず。海老ジョンイルとはよく言ったもの。
 
8月
金メダルアテネの空に日章旗
「日本勢に久々のメダルラッシュ。国のためではなく自分のために頑張った選手達が清々しい」
一昔まえなら考えられなかった選手達のリラックス。国を背負うのではなく自分の力を目一杯に戦い、勝っても負けても笑顔と涙が微笑ましい。
 
ヨン様がおばさん達に火を付けて
「冬のソナタの純愛ドラマが日本中のおばさん達の心に火を灯した」
何事も夢中になれるのは良いことだけど、いい歳をしてワー、キャーは見ている方がとても恥ずかしい。子供以下の無思慮、無分別も如何なものか。
 
9月
ユニフォーム脱いで頑張る選手会
「プロ野球の新規参入問題で経営側と選手会側の交渉が決裂。史上初のストライキ突入」
経営側の論理で突っ走って来たが選手達も黙ってはいない。ファンの大半も選手側を応援。何事も唯我独尊とは行かない。
 
飽きたけど他に人材見当たらず
「第二次小泉内閣が発足」
殆どの国民は小泉さんには失望している。かと言って他に適当な人材が見当たらない。勢いのいい言動と理論の矛盾には辟易。
 
10月
イチローに日米ともに拍手をし
「大リーグのイチローがシーズン通算安打262本、最多安打記録を更新」
明るい話題の少なかった今年の数少ないハッピーニュース。チームは不振でも実力の有る人間はやはり違う。
 
地の揺れに恵みの大地が切り裂かれ
「新潟県中越地方に大地震、新幹線も脱線、余震も続く」
大きな台風が幾つも上陸した日本に止めの大地震、多くの実りをもたらす筈の田圃や畑そして家屋も被害甚大。幼児の救出は震える心に僅かの曙光。被災地の皆さん、手を取り合って頑張って。みんな応援しています。
 
11月
戦争をプッシュのブッシュが辛勝し
「米大統領選、民主党のケリー候補と接戦の末にブッシュが再選」
戦争好きの大統領が再選され、ハト派と言われた閣僚は体制外に去る。戦争を米国内の景気浮揚策にしていては終わる戦いも終わらない。
 
最先端技術の紙幣はオモチャのよう
「20年振りに紙幣を刷新。女性として初めて樋口一葉が肖像に」
偽札防止のための最新技術が駆使されているとか。ホログラムやら潜像やら。何かお菓子の“おまけ”みたいな印象が・・・。
 
12月
遺骨さえすり替え平然北の国
「北朝鮮が横田めぐみさんの遺骨と称したものは別人のもの。どこまで欺瞞を通せると思っているのか」
北朝鮮の独裁者には人の心は無いらしい。それどころか日本の客観的鑑定に対しても屁理屈で批判を展開。救いがたい。小泉さんもそろそろ腰を据えて本気で怒るべし。
 
ゲームでは学力低下は補えず
「OECD調査で日本の児童・生徒の学力低下が判明」
自分の子供の頃を考えると偉そうな事は言えないが、家でテレビゲームばかりじゃさもありなん。読解力の低下は想像力の低下に繋がる。人の痛みの分からない子供が増えるのが怖い。



 

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