〜 十年一日 馬鹿の一つ覚え 〜

  選挙戦も終盤に入り増々の激戦模様である。しかし、その激戦の中身は政策論争ではなく専ら選挙カーからのお願い連呼である。

  
昭和に入りそして平成になり、その間幾たびか選挙制度の改変が行われた。その善し悪しはここでは触れないが、制度が変わっても全く変わらないのが前述の選挙カーからの連呼であろう。与党から野党まで全くの同一パターンである。立候補者の名前を喚き只々「よろしく」だけである。赤ん坊がやっと眠ったところであろうが、病人が臥せっていようが、夜勤明けのサラリーマンが休んでいようがお構いなしの傍若無人である。余りの喧しさに窓から覗けば「窓からのご声援ありがとうございます」とくる。私は支持した憶えは無いのだが。その立候補者が一様に言うのが福祉である。だが、他人様の安眠や休息という最低限の福祉に喧噪を撒き散らし踏みにじっておいて、何処まで彼ら彼女らに期待が出来るのか怪しいものである。何はともあれ、あと少しの辛抱である。しかし、選挙運動に有権者が辛抱を強いられる国とは一体どんな国なのだろう。いやはや・・・・・
 
 
 

戻る