〜 北の恫喝と怯え 〜

北朝鮮がまた駄々をこねている。
日米の態度が北朝鮮に対して敵対的なので6ヶ国協議に出席しないと言うのである。
核物質(核兵器)の保有も公式に宣言した。
 
北朝鮮という国は全てにおいて自国のことしか考えない。自国といっても国民のことではなく、金正日ら一握りの権力者のことであることは言うまでもない。
6ヶ国協議に出席しないというのは日米から妥協を引き出そうとする魂胆が見え見えである。そして、中国・韓国・ロシアとの分断を意図したことも明白である。
 
核物質(核兵器)の保有宣言は『いざとなったら使用するぞ』と言う脅しである。
しかしながら金正日も己が可愛いし命も惜しい。もし、本当に核物質(核兵器)を使用すればアメリカに潰されるのは火を見るより明らかなのは承知している筈である。
では、何故にこんな愚かな事をやるのだろうか。それは一つには前述したとおり日米から妥協を引き出すことである。特に日本では拉致問題で世論が硬化しており、経済制裁も視野に入れている。
 
経済制裁を発動させない為には北朝鮮独特の勝手で筋の通らない論法で日本を攻撃する。日本の同盟国であるアメリカに対しても、対アメリカとの2国間協議を提案したり引っ込めたりして攪乱しているつもりでいる。
全く幼稚な国であり権力者たちである。しかし、この幼稚さが時には危うい事態を引き起こすことにもなりかねない。
幼い子供は時には残酷で、他人を傷つけてもその認識を持たないし気に掛けない。これは幼子だから許されるのであって、国の幼稚さ、権力者の幼稚さは決して許されるものではない。
 
他国に対して恫喝を行うのは要するに怯えの裏返しである。それは、いつ他国から攻撃を受けてもおかしくないとの認識が有るからであろう。それ程に北朝鮮という国は危ない橋を渡っているのである。まだ他国が大人の国だから何とかなっているが、これが北朝鮮と同じような幼稚な国だったらと考えると本当に恐ろしい。
 
幼稚な考えと恫喝という政策しか持ち合わせていない権力者を仰ぐ国民は本当に不幸である。
馬鹿な権力者の為に誕生日を盛大に祝う図も滑稽と言うより哀れである。そんな大金が有るのなら飢えた国民に対して幾らかでも援助や保護をという思慮は働かない。馬鹿な権力者の神格化に地道を上げる。こんな国を相手にしているのだから交渉事が捗る筈はないのである。
 
『対話と圧力』を言う小泉首相だが、対話を拒否する国には有り難いお題目くらいにし聞こえていないのではないだろうか。
対話は確かに大事である。しかし、筋も道理も通らない屁理屈をつけて対話を拒否し、剰え恫喝を仕掛けて来るような国には効果的な圧力も必要である。
 
北朝鮮に2回も飛ぶというウルトラCを見せた小泉首相には郵政民営化だけでなく、北朝鮮に対しての効果的な圧力のウルトラCを見せて貰いたいものである。恫喝の裏返しの怯えが爆発する前に・・・。



 
 

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