〜 国廃れ山河と公約だけ残り 〜 |
きょうから10月、神無月です。
今年最後の四半期のスタートでもあり年末に向かって一段と気忙しくなります。 鳩山政権が発足した9月16日から数えて1日はちょうど半月になります。 たった半月での評価は早過ぎるのは承知していますが政権、閣僚の目はまだまだ国民、有権者には向いていないようです。 表明する政策 ・ 施策は国民を意識した風に見せてはいますがどれもこれも打ち上げ花火のように上辺、外周の華やかさに比べ芯となる財源や組織、枠組みなどは殆ど示されていません。 民主党内も小沢一郎氏を幹事長に据えたことで種々の確執や齟齬があるようです。 連立相手の社民党、国民新党との関係もあちこちに齟齬が見られます。 ただ、思っていたより社民党(福島氏)は大人しく、国民新党(亀井氏)が賑やかです。 そして、何よりも特徴的なのは民主党はマニフェスト(政権公約)により自縄自縛に陥っていることです。 マニフェストを守り、実行していこうとする姿勢は大切ですがどんなことにも相手があります。 マニフェスト先行の政治では前原国交相の八ツ場ダム問題が端的に表すように 『ダムの中止は変えないが地元のご意見を拝聴したい』 といったような一貫性のない対応を平気でする友愛精神欠如の無神経さが罷り通ってしまいます。 ダム問題に限らず “始めに反対(賛成)ありき” の対応ではマニフェストを完遂した喜びには浸れるかも知れませんが国民は果たして喜べるのでしょうか。 少数派=善 ・ 多数派=悪 / 貧者=善 ・ 富者=悪 が正しいとは限らないように 民主=善 ・ 自民=悪 / 鳩山後=善 ・ 鳩山前(自民政権)=悪 の図式は成り立ちません。 悪しきものは排除、是正しつつも取り入れるもの、受け入れるものは客観的に取捨選択するのが政治というものです。 国家国民が疲弊しマニフェストだけが燦然と輝いても何等の意味もないのです。 |