〜 またも秘書給与 〜

またも秘書給与疑惑が発覚した。
今度は保守新党の松浪健四郎衆議院議員である。
 
大凡は『暴力団関係者から秘書給与を肩代わりして貰っていたこと』である。
そしてそれを政治資金収支報告書に載せずに頬被りしていた。
 
松浪議員は元レスリング選手で大学教授、質実剛健・清廉潔白を売り物にしていた筈である。
過去の秘書議員給与疑惑に対しても強く糾弾していた人でもある。
それが我が身に及ぶと『暴力団関係者とは知らなかった・断っても相手が聞かなかった』などと言い逃れる。
これが清廉なスポーツマン議員を自認する人の言葉とは情けない限りだ。
何よりもおかしいのは肩代わりして貰った秘書給与は寄付に当たるのだから政治資金報告書に記載するのが当然なのに敢えて記載していないのはどうしてなのか。
相手が暴力団だろうと誰だろうと一定額以上の寄付を受ければ記載しなければいけないことは国会議員なら誰でも知っている筈だ。議員になって間が無くて、などの言い訳は到底通用するものではない。
 
所属する保守新党の態度も奇怪である。離党勧告をするのならまだしも庇護する態度に終始している。
報道などに寄れば所属議員が少ないから一人でも離したくはないのが本音なのだそうだ。
呆れてものも言えない。こんな具合だから松浪議員に対する党内調査は大甘で、道義的には問題を含むが刑事的には問題無しで終えようとしている。
しかし、国会議員に必要なのは道議なのではあるまいか。人の道を外れ、為すべき事を行わない人間に国を語る資格は無いし、ましてや国を動かすことなど出来得ない。
松浪議員はトレードマークのチョン髷を切った。反省のつもりなのかも知れないがこんな事で疑惑をチョンでは済まされまい。
 
それにしても議員という種族は本当に懲りるという事を知らない輩である。悪しき前例が山ほど有るのにそれを他山の石とせず不祥事を繰り返す。
学習能力という言葉は議員には通用しないのだろうか。



 

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