〜 物は見掛けによらぬもの 〜

昔から『人は見掛けに寄らぬもの』『人は外見より中身』などと言われてきた。
悪い意味での『人は見掛けに寄らぬもの』の代表格は政治家と相場が決まっており、その相場は現在まで残念ながら連綿と続いている。
そして最近の“見掛け・中身”の違うものに各種の食品がズラッと顔を揃えている。
菓子類、調味料、パン、野菜、総菜その他、食品と名の付くもの諸々である。
そう、連日の新聞紙上に「お詫びとお知らせ」が載っているが“香料メーカーが無認可の香料を使った”事件である。
我々消費者が物を買うとき頼りにするのは外見と中身の表示であろう。
大体の物は外見で判断できるが食品類、特に生鮮食品類以外の食品類は内容表示が唯一の頼りである。
その食品類に無認可の香料が使われており、ましてや表示もされていなければ消費者は何を信じて食品類を選べば良いのだろうか。
まともに表示されていても分かり難い食品の内容表示に“嘘”が紛れ込んでいては消費者はお手上げである。
そして違反香料メーカーに止まらず食品業界全体への信頼失墜行為でもある。
それほど昔の事件でもないあの“雪印”の教訓が教訓に成り得ず、似たような事件が繰り返される。
『こんな事をするのはごく一部』、『氷山の一角、どこでもやってる』と正反対の意見が出るのも毎度のこと。
政治家の言い訳と寸分違わぬ陳腐さは何をか況やである。
この国は段々と政治家のように厚顔無恥で鉄面皮、破廉恥になって行くのだろうか?
いま、サッカーワールドカップが盛んである。騒ぎ、事件、問題を起こした者達にはワールドカップ様様であろう。
しかし、世界的なお祭り騒ぎの中に紛れ込ませず、見るべきものは見、聞くものは聞き、バカな政治家のような社会に成るのだけは阻止しようではないか。
ワールドカップの日本は残念ながらトルコに敗れペスト8には残れなかったがまた4年後がある。
日本の再生もまだまだチャンスは有る筈だ。頑張れニッポン!ニッポン、チャチャチャ!



 

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