〜 ナイター嫌いの嘆き 〜

今年もプロ野球のナイターシーズンが始まってしまった。
 
ナイター好きの方々はワクワクするシーズンの到来なのだろうが、私にとっては正しく『始まってしまった』と言う嘆きのシーズン到来なのだ。
決して野球が嫌いな訳ではない。もっと言えばナイターそのものは嫌いではない。かつては球場まで足を運んだこともある。
 
嫌いなのはテレビのナイター中継である。その中でも特に嫌いなのは巨人戦である。ここでも言えば巨人は取り立てて嫌いなチームではない。
要するにテレビの巨人戦の中継が大嫌いなのだ。
 
何故か? その理由は実に簡単なところにある。巨人戦はどこのテレビ局も試合終了まで若しくは時間を延長して中継するからだ。
それが何故に嫌いなのか? この時間延長により定時の番組が繰り下がり又は中止等になってしまうからだ。これが私には許せない。
 
私は余りテレビを観る方ではない。その余りテレビを観ない人間がたまに観たい番組があり、チャンネルを合わせるとどういう訳か野球中継をやっている。おかしいと思い新聞の番組欄を見ると『野球中継延長の場合あり』の記載がされている。これだけでも観たい番組を見ようという意志が損なわれるが『試合終了まで中継』に至っては噴飯物である。
 
それ程までにナイター中継が大事なのだろうか。定時番組の視聴者はこれほどまでに蔑ろにされて良いのだろうか。
この頃は野球中継の視聴率も低迷しているそうである。ナイター中継に対してさほどの需要は無いという証左であろう。
それならば視聴率至上主義のテレビ局である。さっさと野球中継は切り上げて、時間通りの番組編成で放送するのが宜しかろう。
そうすれば定時番組の視聴者からは喜ばれ、ナイター中継愛好者も適度なところで余韻を残し、後はスポーツニュースを楽しめるというものである。
 
これでナイター好きも、ナイター嫌いも、テレビ局もスポンサーも丸く丸く収まる。何処からも文句は出ない。(多分)
しかし、こうは書いてもナイター中継が定時に終わることはないのだろうなぁ。
テレビ局が野球中継は視聴率を稼げると言う呪縛と盲信から解き放たれる時までは・・・。
 
ナイター中継シーズン終了の早からんことを願うのみ。



 

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