〜 落ちたダイヤ 〜

このところスリーダイヤこと三菱自動車系列の凋落が激しい。
人身事故の主原因だった欠陥を隠したり当然リコール対象となるべき部分の欠陥を隠したりと目を覆うばかりの嘘、嘘、嘘のオンパレードである。
 
欠陥隠しが次々と表出し『三菱』の文字が出ない日はない。今になって当時の責任者や役員連中が逮捕され、現役の社長を始めとした現役員達は頭の下げっぱなしである。
 
過去の『雪印』の例を見るまでもなく三菱の罪は大きい。それでなくても車は“走る凶器”と呼称される事が多々ある。三菱の車は正に正真正銘の走る凶器そのものである。それも運転者の与り知らないところで凶器を運転していることになっている。どんな交通事故でも悲惨ではあるが自動車の欠陥が原因で加害者や被害者になったのでは堪ったものではない。
 
そんなこんなの欠陥を当時の社長や重役、責任者は知っていて隠していた。儲け主義の権化となり暴走した。彼らの逮捕前のインタビューなどを聞くと全く誠意が感じられない。何でもかんでも知らぬ存ぜぬ、臭い物には蓋の論理が平然と跋扈していた。
 
昔、スリーダイヤと言えば三菱(自動車)の栄光と優秀性を示していた。今、スリーダイヤと言えば学習能力の無さと人の命に対する無責任さの象徴となった感がある。この信用の失墜をこれから補うことが出来るのだろうか。それとも彼の乳業メーカーの如く消え去ってしまうのだろうか。何れにしても今後の対策と対応に重きが置かれるだろ
う。だが、一度失った信用を取り戻すのは容易ではない。少なくとも私は三菱の車を買うことはないだろう。



 

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