〜 霜柱崩さぬ優しさ政治にも 〜

きょうから11月、霜月です。
月の始まりが日曜日だと 『サァ、新しい月が始まったぞ』 といった感じはどうしても薄れます。
ましてや明日二日を間に三日(火)は文化の日で祝日です。
中には明日も休みを取り3連休にする方も居るのではないでしょうか。
当地神奈川県雑文館地方の天気は今晩から明日の朝ぐらいまで弱い雨が降ったり止んだりの予報ですが三日の文化の日は晴れマークになっています。
出掛けるのなら文化の日といったところでしょうか。

国会は明日二日から衆議院予算委員会で本格的な論戦が始まります。
所信表明等の本会議場でのやり取りは “言いっ放し、聞きっ放し” になってしまいますが予算委員会は本当の意味での政府対野党の論戦の場になります。
選挙からこれまでは政府・与党と野党の場外戦でしたがいよいよ本戦の幕開けです。
見所は多数ありますが何と言ってもこれまでの与野党の立場が逆転して初めての論戦ということに尽きるのではないでしょうか。
現政権の民主党は今までは “対案無き批判” で済んでいましたが今国会からはそうは行かなくなります。
当然ながら言うことの全てに責任が伴います。
野党時代はフリップを片手に声高に政府・与党を追及するだけでしたが今度はその波が己に向かいます。

脱官僚を目指す政府閣僚の答弁は本当に大丈夫なのでしょうか。
今国会に限り官僚も政府参考人として出席とのことですが今国会だけで本当に済むのでしょうか。
一つの省庁のなかにも多種多様な政策があります。
大臣と言えども得意分野の一つや二つ以外の全ての分野に精通しているとはとても思えません。
これは副大臣も政務官も同じでしょう。
国民としても訳の分からない閣僚の答弁を聞くよりその道の専門家である官僚の話を聞きたいのではないでしょうか。 (官僚の話が全て分かり易いとは思いませんが)

官僚主導を脱して政治主導を目指すのは民主国家として当然のことですがそれは政権や政策から官僚を外すことではない筈です。
また、現実に官僚を外しては政治も政策も国家の運営も立ち行かなくなることは火を見るよりも明らかです。
鳩山民主党連立内閣は初の政権で気負い立っていることは十分に分かりますが浮き足立っているようでもあります。
何だかんだと言っても我々国民にとっても本格的な政権交代は初めての経験になります。
与党としての民主党連立内閣と野党としての自民党、公明党他の論戦を “暖かく” ではなく厳しい目と耳で見守りたいと思います。

なお、この頃の気になることとして 『そうなったのもこうなったのも今までの自民党政治のせい』 という論法が民主党議員の中に多くみられるようになって来ました。
確かにその面は間違いなくあります。
しかし、今の政権は民主党を中心とした連立政権です。
政権は今ある政権が過去の責任も負うのです。
その覚悟が無くては政権の運営は出来ないのです。
品性のある論戦を望みます。




 

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