〜 過ぎたるは猶及ばざるが如し 〜
 相撲中継を見ていたら小渕前首相の逝去が報じられた。
 「やっぱり駄目だったか」と思うと同時に「余りにも頑張りすぎたのでは」とも思った。
 小渕前首相の政権運営や政策に反対や異を唱える人(私もその一人だが)も、その頑張りには首肯すると思う。
 しかし、そんなに一人で頑張る必要があったのだろうか。

 一国の最高責任者として一定の頑張りは当然としても亡くなってしまっては元も子もない。
 頑張りと共に自身に対する労り(健康管理、ストレス解消など)も必要だった筈だ。
 私たちの中にも頑張り過ぎの人は居る。
 風邪を引き熱を出し咳をしながらも職場に出て来る。ゴホンゴホンと咳込みながら赤い顔をして頑張る、いや頑張っているつもりなのだ。周囲の迷惑などは考えない。
 仕事に関しても自分が居ないと進まないと思い込み頑張る人も多い。しかし、一人ぐらい居なくても仕事は進むのである。
 世の中はそういう風に出来ている。(社命などで無理矢理の場合は別問題)

 これらの頑張る人は頑張る自分に酔っている。そんな自分が好きなのだ。
 でも、いくら頑張っても行き着く先が病気や過労死では余りにも悲しい。
 どんな高給でも死に見合う筈はない。
 なにも金銭が全てではないが、要するに頑張りも程々にと言うことである。
 特に働き盛りと言われる皆さん、これからは「頑張り過ぎない」ことに頑張ろうではないか。
 会社人間の代わりは幾らでも居るが、人としての代わりは何処にも居ないのだから・・・
 但し、頑張り過ぎない事に頑張り過ぎては駄目ですよ。やはり程々にね。
 
 
 

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