〜 趣味と猟銃 〜

過日、テレビのチャンネル争いから猟銃を持ち部屋に立てこもり、揚げ句に警官2名が猟銃で撃たれて大怪我、犯人自身も警官側の発砲で大怪我を負うという事件が起きた。
 
私はこの事件より以前から常々思っていたのだが狩猟を職業とする人以外の人に猟銃は必要だろうか。
毎年、狩猟期になると人が誤射で死んだり怪我をするという事件が必ず起きる。また、禁猟区ではないからとマナーを守らぬハンターが住宅街に出没して地域住民を脅かす。それでいてハンター自身は健全な趣味とうそぶく。
害獣駆除に役立っていると言うハンターまでいる始末である。害獣駆除が必要ならそれこそプロのハンターを行政が依頼すれば良いことであり、趣味の素人ハンター如きがしゃしゃり出る必要は何処にも無い。
 
狩猟と言う趣味はごく一部の人の趣味であり、それに反してリスクは余りにも大きいのではないだろうか。
しかし、法律は一定条件を満たせば猟銃等の所持を認めている。本来的には先ずこの法律を見直すべきであるがこの国のこと、スピーディーには運ぶまい。
 
そこで取り敢えずどうしても鉄砲を撃ちたいという人は射撃場のみでの銃使用を認め、しかる後に狩猟業以外の一切の人の猟銃やライフル銃の所持を禁ずることにしてはどうだろうか。
(一部公務員の所持は当然ながら現行どおり)
これで日本に住む人の何人が困るだろうか。“銃を撃つのが趣味”のひとは困るだろうがリスクを考えたなら一部の個人の趣味に拘泥する必要はあるまい。健全に狩猟をしていると言う人のお叱りがあるかも知れないが我が国は銃社会ではない。安全神話は崩れかかっているとは言え、アメリカのような銃社会よりは未だ“まし”である。
 
一部の趣味人の暴走でドンパチやられるよりは社会から不要な銃を無くす方が健全と思うのだが・・・。
 
 
 

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