〜 怠惰な新聞とスポーツ 〜

私は毎年この時期になると気に入らないことがある。
それは高校野球と新聞の関係である。
 
全国大会が始まると新聞のスポーツ欄は高校野球一色に染められてしまう。
地域版は地元の高校が出場し始めると事件、事故のニュースは置き去りにして高校野球一辺倒である。
 
高校野球シーズンだからと言って世の中から事件や事故が減るのだろうか。そんな筈はあるまい。
おまけに今年は4年に1度のオリンピックイヤー、1面・社会面・スポーツ欄に高校野球とオリンピックが乱舞している。スポーツ欄でスポーツを取り上げるのに文句は無い。しかし、1面や社会面までがオリンピックと高校野球では辟易する。
 
前述の通りスポーツが盛んなシーズンと言えども交通事故が減るわけでもなく、犯罪が減るわけでもない。それらの報道をせずオリンピックと高校野球に紙面を費やすのは新聞マスコミの怠惰以外の何ものでもない。
 
高校球児やオリンピック選手の活躍を願うのは吝かではないが新聞の取り扱いは何処かおかしいのではないだろうか。
 
政治、経済、事件、事故等々と報道すべき事柄は幾らでもある筈である。それなのにスポーツ一色で紙面を費やす新聞社の真意が知れない。それともこの時期、新聞記者諸君は紙面をスポーツに譲り、自分たちはノンビリと夏休みでも取っているのだろうか。世界の物事にお盆休みは無いと思うのだが・・・。



 

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