〜 野球ストと身勝手な木鐸 〜

我が家では新聞(一般紙)を3種類とっている。
その中に世界一の発行部数を誇る『読売新聞』もある。
 
この読売新聞のプロ野球のストに対する扱いが余りにも恣意的なのには呆れる。
ストに対する紙面の扱いの三分の二以上はスト反対の色合いで飾られている。
 
ヒステリックは抑えてはいるが少なくとも情緒的に読者に対してはスト反対が如何に多いかを匂わすような意見、意識を書き連ねている。
まぁ、天下の巨人軍を持つ親会社としてはストに対して敏感に成らざるを得ないのは分かる。分かるが余りにも恣意的に過ぎる。
 
各種マスコミの世論調査などでもストを打った選手会側にファンは同調していて同情的である。それを無視してまでも読売新聞は『ファンはがっかりしている・ストは支持されない』等と平気で書き表している。記事だけではなく社説、コラムでも『ファンはがっかり』ばかりを書き囃し立てる。確かにがっかりしているファンは多いに違いない。しかし、それ以上にストをした選手側にエールを送るファンは多いのである。
 
社会の木鐸を任ずる新聞が、幾ら親会社として球団を持っていようとも世論、読者を恣意的にミスリードするのは決して許されることではない。そんなことをすれば読者は離れ、野球ファンも離れていくことに天下の読売新聞が気付かないのだろうか。系列の日本テレビ系も同じように球団サイドに近い意見をニュース番組などで述べている。
まぁ、流石にテレビでは新聞本紙よりは論調は公平を保っているように見せてはいるが・・・。
 
それにしても読売新聞の恣意的な報道ぶりには眉をひそめざるを得ない。
戦前、戦中の軍部独裁の時代の大政翼賛会的な報道に新聞自身が懲りた筈である。
それを世界一の購読部数と言う胡座の上にまた繰り返そうとするのだろうか。
 
読売新聞よ、何処へ行く・・・・・。



 

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