Integrated Amplifier BEL CANTO 2         

  

1978年 無帰還アンプ DOLPHIN を発表してから 22年一貫してアンプ内 における音楽信号の流れの、時間における厳密性を、最重要課題として追及し、ここに BEL CANTO 2(美しい歌)として花を咲かせました。本物の音楽のある豊かな生活を求める方のために、心をこめてお送りします。

真空管を使用したフォノイコライザーアンプを搭載したプリメインアンプです。
アンプの内部配線は音質重視のため、すべてハンドワイヤリングです。
アンプ側面のスイッチにより、完全無帰還アンプとして動作させることができます。
アンプのデザインは、シャンペンゴールドのアルマイトを施した美しい仕上がりです。

・SPECIFICATIONS
実効出力 17W+17W
動作クラス 3極管接続ABクラスプッシュプル
SP端子 4Ω/8Ω
入力端子 PHONO/CD/ TAPE/TUNER
出力端子 REC.OUT
トーンコントロール BASS TREBLE 各連属可変
外形寸法 W36.0×H20.0×D41.0 cm
重 量 約15 kg
使用真空管 EF86(6267)×6、EL84(6BQ5)×2、EL34(6CA7)×4
価 格 ¥210,000

ラッフェルのアンプ開発のコンセプトは、アンプは音楽を再現する道具であり、私たちに本物の音楽のある豊かな 生活を与えてくれる物でなければならないと考えております。歌や楽器の自然な響きと生命感を失わすことなく、音楽をそこで演奏しているように、動的(ダイナミック)に再現する、このような意味のHi Fi 追及を基本としております。 このアンプをお使いになった方が、レコードを聴き終って “本当に音楽って素晴らしいものだなあ”と、つくずく感じられるもの、そしてもっともっとレコードが欲しくなってしまうもの、そのようなものが本物ではないでしよぅか。 本当のオーディオ装置は、音楽という、とてつもない物の中心をHi Fiに再現(playing)する物でなければなりません。ラッフェルはこの大問題を、なによりも先ず<音楽は時間の芸術である>という音楽の特質に技術的な焦点を合わせること(アンプ内における音楽信号の流れの、時間における厳密性を追及する事)によって製品 のなかに具現化してきました。そしてその結果は少しずつ確実に起こってきました。BEL CANTO 2はこの素晴しさを、もっと多くの方に楽しんで頂きたい、ということをテーマに設計開発しました。使用パーツも単に何がしかの回路やパーツを使用した、という次元を越えて、この目的のために合理的に結集いたしました。

BEL CANTO 2は、出来るだけ多くの音楽大好きの方々に、ラッフェルのアンプの音楽再生能力を実感していただきたい。そしてこのアンプをお使いになった方が、単なる音のオブジェや飾り物でない、本物の音楽のある豊かな生活を楽しんでいただきたいとの願いがあり、設計の段階から徹底した合目的設計を行い、ぎりぎりまで価格をおさえました。そのようなことでBEL CANTO 2は、出力段に同様の真空管を使用した一般メーカーの価格の約半額で発売することができました。しかしながら内部パーツは、たとえば、出力トランスはこのアンプのために試作を重ね、ノウハウを注ぎ込んだオリジナルを使用。要所にはアメリカのアーレンブラッドレー社製の抵抗を使用したり、自然な音質の再生のため、プラスティックフィルムコンデンサーを一切使わず(最近よく発売されるビンテージ製品の復刻モデルですらプラスティックフィルムコンデンサーに変わっている)、オイルぺーパーコンデンサーを使用、それらをまとめる内部配線は音質最重視のため、プリント基板を使わず、アンプの内部配線に使用するワイヤーの方向性まで揃え、一本一本ガラス絶縁チューブを被せ、手配線(ハンドワイヤリング)を独自の立体配線により実施しております。またこれらを内蔵させるアンプケースには全て非磁性体のアルミニュームを使用しております。などなどこれだけを取ってみても、約2倍の価格の一般メーカーのアンプの及ぶところではありません。と、値ごろ感、お買い得感は最高です。
しかし、実はこれらのことは、ラッフェルが独自の理論により開発してきたHi Fi音楽再生用アンプを構成する本質的部分ではありません(もちろん音質の全体の仕上がりをより良くするには大変役立ってはおりますが)。さて、その本質的な部分、世界で唯一ラッフェルだけが実現させてきたことは、音楽を高い忠実度で再生する機器は、音楽信号を扱う際に、時間に対して徹底的にシビアにならなければならない。と言うことを実際の回路の中に忠実に具現化してきたことに他なりません。文字や数字や楽譜のように記号化したものはいわゆる情報として扱うことが出来ます。しかし、楽譜が実際に演奏され、音楽として、いったん時空に解き放たれたとき、その解き放たれ方を再現するには、使用するオーディオ装置の時間に対する正確さは理論的に無限に厳密でなければならないのです。このことを根源的に推し進めると、負帰還回路(NFB)は使用不可と言うことになり、完全無帰還回路は必要条件になります。実際、BEL CANTO 2はフォノイコライザーを含むプリアンプ部パワーアンプ部とも完全無帰還回路を採用しております。アンプを一つのブラックボックスと考えNFBを掛けて全体を補正してしまうということをせず、アンプを分布定数として考え、アンプの入力段から一段ずつ正確に増幅してゆくという回路構成です。それは言うまでもなく音楽信号は戻して直す事が出来ないと考えるからです。
しかしながら、現代のオーディオのソフトやハードの状況において、真価を発揮することが出来るかどうか、ということもあり本機においてはパワーアンプ部に少量のNFBを掛けられるようにスイッチを設けました。そのことにより周辺機器を選ばず、聞きなれた音色でバランス良い音をだすことが出来るようにしました。

BEL CANTO 2は、このようなコンセプトにより20年の研究成果を全て注ぎ込んでおり、温故知新、古くて新しいアンプです。そして世界で唯一ラッフェル独自のものです。某オーディオ専門誌における試聴記の中で、本機を、不思議な表現力の幅を身につけたミラクルアンプであり、価格の安さは驚異的であると評しておりますが(一般の市販のアンプと次元を異にしたコンセプトと手法で作られたアンプですので)御試聴のときは、価格とは関係なしにハイエンドのアンプと何のハンデキャップ無しに比較していただきたいと思います。では、BEL CANTO 2はどんな音がするかと申しますと、今まさにそこで演奏している様な音がします。と言う事が出来ます。
様々な芸術の中で、たとえばゴッホの絵画の本物を見ることは可能ですが、音楽は時間の芸術です。バリリが演奏したモーツアルトはその瞬間に消えてしまっています。本来音楽は生演奏の今しかありませんが。それでもそれがどんな演奏だったか生々しく再生できるとしたら、また他の多くの作曲家や演奏家の最高の演奏がリアルに再生できるとすれば、私たちの人生において、こんな喜びや楽しみはありません。(適切なソフトと周辺装置をともなった時) BEL CANTO 2はそれを可能にします。(アンプの部分はこれ一台でOKです)ぜひこの機会にBEL CANTO 2の購入をお考えいただきたいと思います。

ラッフェルはアンプの御試聴など、お客様が商品を十分テストされ納得されるための色々な努力は惜しみません。
何なりと御相談下さい。 御問い合わせをお待ちいたしております。

 ラッフェルは最高の製品のみを製作・販売します。 
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