7人官・ロゼフィール

「特に異常は無し……か」

夜もふけた人気の無い政庁、涼やかな声が微妙に不満を含んで空気を揺らす。
その言葉の主の名はロゼフィール・ウォーノルス、7人官の内では警護を司る左右の剣の官の片側を務める。
すらりと伸びた長い手足に短く切り揃えられた頭髪、見た目通り立ち居振舞いも機敏で相当な武の腕を予想される。
しかしその師から受けた薫陶は単に剣の腕前に止まらず、政事から歌舞浪曲にまで優れる才女には無骨な印象など全く無い。
それどころかその胸と腰は豊満な肉付きを見せ、怜悧な表情には気品と色香の漂う極上の女性である。

「彼の人の悪評だけは何としても避けねば」

7人官の首座の刺殺、その一件以後警護の任に就いているロゼの周囲は急に慌しくなった。
だがこのような深夜にまで自ら警備に立つまで彼女を突き動かすのは、右剣の官としての任務ではない。
凶事の報はすぐに無責任な噂を呼び、その一つに刺客の由来を隣国マケドニアに求め……それだけならロゼにとって全く問題無いものであるのだが……そこにエトルリアより亡命した人物の名が上げられた。
その人物の……自身の尊敬する人物の汚名を晴らそうと奮闘するロゼではあるが、その成果は芳しいとは言い難い。
追い求める相手の尻尾すら掴めぬまま不快な噂は日増しに高まり、ロゼをやりきれぬ感情のまま意味の薄い深夜の見回りに押しやる事となる。

「おや、どなたかと思えば」

「な、何者っ」

一人呟くうち尊敬する人物との過ぎし日の思い出に埋没していたロゼは、今まで気配のしなかった後方よりの声に身を捩る。
いかに物思いに耽っていたとはいえ一流の武人であるロゼに気配を感じさせず近寄るとは只者では無い。
不意の事態に自然身体が緊張し全身の神経が鋭敏に研ぎ澄まされ……張りのある肌が衣服と擦れる事により微妙に甘い刺激として成熟した身体を遡る。
他人に対しての審議の眼の厳しいロゼは男性経験など殆ど無く、それでいて丹念に鍛えられた事で鋭敏な感覚が熱い熱に無知なまま張り巡らされている。
心身の焦りが喜悦の端緒となって全身を鈍く蕩けさせ、特にその巨き過ぎる胸は自然揺れ踊る事で摩擦も大きく、耐えようとする意識を引き攣る用に甘く蕩ける。

「このような夜分遅くに何を為されておりますかな?」

「それはこちらの台詞です、ルシウス卿」

不本意な熱を呼び覚ます緊張感とは裏腹に、誰何の声の先にあったのは見知った顔であった。
しかしその受け答えの先には安心感など欠片も無く、固く無感情な声が非友好的な調を奏で、その美貌にはうっすらと緊張の汗が滴る。
夜の闇の中でロゼに対面する人物はルシウス=M=プランクス、本来の職は執政官であるがこの場では7人官の同僚たる左剣の官である。
しかし清廉なロゼはその巧みな政事を好まず、恩師の人物感もあって嫌遠している為互いの仲は良いとは言い難いのが実情である。

「事変の後と言う事で警護の任に就いてるのですよ」

「……それは私も同様です」

緩やかな語り掛けにそっけなく応えるが、受け答える内に自分の失点がまざまざと浮き上がる。
規定は無いが一般的に左右の職は左の方が上位であり、7人官の剣の官でも慣例として左が警備の総括となり、右は個人の警護が主体となっている。
今の二人に限ればルシウスが上官風をふかせない為区分が曖昧だが、その事実はロゼも十分認識しており、それでいけばホイットニーの刺殺はロゼの責任であり、このような夜分の警備はルシウスの領分である。
失態を侵した上の勝手な行動、認識する分の悪さが胸の鼓動を早め、良策を見付けられぬ内に頬の身体の火照りが増す。

「女性の身で夜分出歩かれるのは危険ですよ」

「……ならば試してみますか?」

知ってか知らずかルシウスはロゼに不利な話題を避け、一般論的な警告を口にする。
そのたしなめるような口調が、常日頃男女の優劣に不満を抱いていたロゼの表情を強張らせ、静かながら挑むような語気の答礼をもたらす。
しかしそのような気丈な態度は…ルシウスと言う男を前にしては危険と言うより外は無いのである。

「ロゼフィール殿は頑固ですから、このような方法も良いですね」

ロゼの挑発に淡々と応じたルシウスはエトルリアでも有数の使い手である。
しかし最近は指揮官としての印象が強く、師より薫陶を受けた自分も決して遅れをとらないとの思いがロゼの内にある。
しかし武人の本能は自分を見据える視線に悪寒を感じ、女性の本能と言うべきものが思わず間合いを取らさせる。
勿論いかに距離をとろうとも視線から逃れられるはずは無く、それどころか視線に囚われる認識があたかも手が這い回るか如き錯覚すら呼ぶ。
鋭敏な柔肌が見られる事を意識する事でざわめき、激しくなる衣擦れが研ぎ澄まされた神経に戦闘とは別の焦燥を呼ぶ。

「いきますよ」

「なっ……くうっ」

御丁寧な宣告にもかかわらず喜悦の感覚に飲まれかける事で認識が遅れ、その上動く端からの衣擦れが熱い疼きが感じさせる事で反応を更に遅れさせる。
それを差し引いてもルシウスの太刀筋は神速とも言うべきもので、目で追っただけの斬光がロゼの視界を為す術無く上下に駆け抜ける。
反応すらできぬ事態が瞬間的に命を失う事すら覚悟させるが、肉を裂く熱い感触が感じられる事は無く、むしろわずかな冷たさが胸に線元に線のように走る。

ビリィィィ

「なっ、ひぃぃっ」

動こうとするだけで随喜の熱を高めるロゼの身体に伸びた太刀、ルシウスのそれはその下に秘めた極上の肉を皮一枚傷つける事無く着衣のみを裂いたのだ。
あまりに鋭い斬撃に切断面すら斬られた事を気付かぬ様に動けず、静寂の中で豊満過ぎる肉に押し上げられる事で徐々に切口が綻んでいく。
端緒さえ与えられればロゼの胸に実るのは普段でさえ衣服を押上げている巨き過ぎる乳房であるので、一度裂け始めれば張り詰めていた衣服が一気に解き解れる。
破裂するような音とともに無理に抑えられていた肉が弾ける様に零れ出、柔肌に走る衝撃がロゼに普段の冷静さにそぐわぬうろたえた悲鳴を上げさせる。

「お、おのれ……っ、やっ、くんんっ」

そのまま全てが破り出るような勢いであったのだが、皮肉にも衣擦れのみで昂ぶった乳首がその固い突起で完全な露出を押し止める。
しかし裂け目からは真白い半球が柔らかそうに震え、防いだとはいえ破り出る勢いのまま乳首を左右に引き立てる。
自ら破り出たような錯覚がはしたなさを認識させ、羞恥の熱に夜気が際立つ事で露出を嫌でも意識させられる。
痴態を誤魔化す様に放たれた返しの太刀は力無く、なおも剣を振るうが羞恥喜悦を加速させている状態では容易に捌かれるだけである。
抗うような自らの動きで辛うじて均衡を保つ胸元を更に広げ、左右に広がる力が強まることでなおも固く尖る乳首のみの支えで外側に剥ける。
乳房を揺り動かす淫らな舞いの自覚が羞恥を加速し、風の感触ですら抑えられぬ喜悦が意識を蕩かす。

「集中力散漫ですよ」

「くっ、うぅぅぅっ」

喜悦に羞恥に隙だらけをロゼを打つのはルシウスにとって至極簡単な事で、足捌きのみで後ろをとると気付いたロゼが翻そうと試みる尻を打つ。
その剣は初撃のみ高い音を立てて肉を打つが、その切っ先は撫でるように上気した肌を擦る。
ロゼにしてみれば初撃で神経を一気に緊張させられ、一転した微細な刺激が一気に駆ける事で甘い刺激を斬撃の様に刻まれる。
戦いの場でありながら喜悦を感じる自身の不甲斐無さが、出来の悪い生徒をしかるような教師のような口調に更に煽られる。

「ひぁぁぁぁぁっ」

しかも切っ先から逃れようとした矢先に股間から今までに無い刺激が走り、蕩けかけた身体を貫くそれに一際高い悲鳴を上げてしまう。
剣の切っ先はロゼの翻る勢いのまま尻から太腿を撫でて股間に至り、既に濡れそぼっている秘花を翳める様に突端の肉芽を正確に擦ったのだ。
その接触は柔肉を傷つけぬ所か触れるか触れぬかの境界であり、呆けかけたロゼは何をされたか察する事も出来ない。
しかし身体中打たれる中励起し、戸惑う様に包皮から顔を覗かせかけた肉芽はロゼの思いもよらぬほど鋭敏であり、そこに触れる冷たく鋭い感触と神経が連結すると些細な疑問など立ち入る余地も無い刺激となる。
鋭敏な神経を今までに無い刺激が駆け抜け、潤みかけた秘花も一気に花開いて堪えてきた蜜を一気に溢れさせる。

(あっ、そんな)

何が起こったか分からぬままただその刺激から逃れるように足を這わすロゼ、依然股間はむず痒い熱に蕩けるが、更に足下から冷たい風が熱く濡れる肉を刺激する。
花開く秘花にまで触れる風の感触に、未だ刺激の余韻さめやぬロゼの意識もようやく下着を奪われた事に気付く。
慌てて両の足を擦り合せるが布地を無くした事で十分に濡れそぼった秘花から滴る愛液がたまらなく淫らな音を立てる。
今までも濡れている自覚はあったが耳で肌で改めて確認する事で改めて羞恥が溢れ、焦る心が蕩けた身体を喜悦を溢れさすままに掻き乱す。

「くっ、んっ、ふぁぁぁっ」

なおも続く剣の応酬に胸元の裂けるのを防ごうとして上半身はぎこちなく、下着が無い事で自然内股になる足が這う様に動く。
何とか相対しているが形だけであり、火照り露出したロゼの身体はルシウスの思うが侭に打たれる。
それでも剣を捨てぬ気丈さが口惜しげな表情を作るが、沸き上がる喜悦に淫靡に崩れてはロゼの矜持を辱める。
しかも上体が泳ぐ事で舞い踊る巨乳が新たな刺激に悶えるのだが、それ以外にも重々しい震えに引かれるように胸の奥から得体の知れぬ何かが溢れてくる。

「この程度ですかな」

「なにをぉぉっ」

溢れる喜悦に不信な圧迫感、泣き崩れそうになるロゼはそれでも闇雲に剣を振るってしまう。
鍔迫り合いの体勢になると間近に迫る敵を睨むが、その意思を押し退ける様に自らの手で圧される巨乳が喜悦の刺激を沸きあがらせる。
挑発の台詞に気丈に答えるが自身の手のみか噛み合う柄までもが巨乳を刺激し、高まる鼓動と供に身体の内から得体の知れぬ奔流が勢いを増し、張り詰めた巨乳を膨らます感覚が更に意識を乱す。

「ロゼ殿に血は似合いませんので別のものを噴き零していただきましょうか」

「やっ、やめっ」

自身の感じる胸の圧迫感にルシウスの不吉な言葉が重なる。
当然次の攻撃が胸に迫る事は予想できるのだが、震える腕ではそれでも防御は間に合わない。
無防備に晒される左右の乳房を剣の腹で打たれ、巨き過ぎる肉が衝撃を内に響かせながら弾むと、防御を試みた手が虚しく剣を落とす。
追い打つように切っ先が剥き出しになっている肌を這い、内包するもので張れ上がるように紅に膨らむ釣鐘はあくまで尖り立つ乳首を苛む様に左右に引く。

「いきますよ」

「いっ、いやぁぁぁっ」

いつのまにか背後を取ったルシウスが不吉に微笑み、その胸に実る巨乳にゆっくりとほんの僅かな刺激を送る。
ロゼフィール・ウォーノルス、文武に苛烈な修練を積んだ才女は幼少より孤独であった。
その精神は女性である事を抑えようとして均衡を崩し、その身体も鍛えられる陰で女性としての特徴を肥大化させる。
ようやく出会えた尊敬できる人物による安息も、その失踪やそれに伴う心無い噂で心身を尖鋭化してしまう。
今理性の鎧を剥かれればまさに牝と言うべき性が開放され、恐ろしく鋭敏に悶えるのは先程の剣撃の間でも明らかであり、そして今纏わりつく布地を跳ね除ける様に乳白色の奔流が迸る。

「なっ、あっ」

勿論ロゼにも男性経験はある。
大恩ある人とともにあった最も精神が安定していた時期……それなりの交誼を持ったが、彼の人の失踪で当然疎遠になってしまった。
当然妊娠などしておらず、目の前の乳白色の奔流をロゼは信じられない。
しかし実際は過大なストレスがロゼの知らぬ内に胸の内を活性化させており、今ルシウスの責めに目覚めさせられたそれは勢い良く噴出される。
その衝撃が喜悦に溺れ蕩けきった肉を激しく震わせると、既に励起しきった牝の肉が切なく激しく応じる。
意識が困惑する事で自然身体の制御が疎かになり、堆積した喜悦が経験の薄い肉を飲み込み、放乳に合わせるように噴き出る潮が短い前掛けを捲りあげる。
溢れる嬌声は白い喉を傍目にもわかるほど震わし、その一鳴りが狂おしい官能の喘ぎを呼び起こす。
その哀れな響きだけで気丈な性は恥辱に震えるが、ロゼにはそれ以上のものが待っている。

「それでは」

「ひあっ……あっ、かはぁぁぁぁっ」

巨乳を揉まれるとまるでそれが演奏であるかのように、唇からは震えるような嬌声が、巨乳からは淫らな音と供に乳白色の液体が噴き零れる。
放たれた母乳はいつのまにか用意された杯に降り注ぎ、一抱えほどの容量をもたちまち満たす。
妖しく上気させた肌を震わせくびれた身体をくねらせるロゼの有り様は、いつもの冷徹さとの落差からその媚態は一層の色香を示す。

(なんで、なんでぇぇぇぇっ)

とりあえず杯を満たした事でルシウスの手の動きは止まっているのだが、その余韻はロゼの胸の内に延々響き渡り、溢れ続ける母乳が続いて用意される杯を次々満たしていく。
搾られた結果であっても母乳を噴出するなどその矜持に比するまでも無く許されざる痴態なのに、その責めすら無いまま延々噴き零すなどロゼの心中に計り知れない程の恥辱をもたらす。
しかも胸の奔流は同時に喜悦の波となって意識を覆い、甘い痺れが気丈な意思と淫猥な攻防の果てに、僅かな正気に恥辱を刻みつつ絶頂に果てる。
溢れる恥辱がはしたない痴態を必死に止めようとするのだが性に不慣れなロゼに自身の身体を制御できるはずも無く、それどころか喜悦に震える肉を強く意識することでその矜持を自ら貶める。

「ひあっ、あっ、うぅぅっ」

しかし恥辱が募れば募るほど気丈な性は屈する事を許されず、かなりの時間の後に溢れる奔流を何とか押し止める事に成功する。
身体全体に広がる震えを抑えられずとも一定のリズムで整調し、かきけせぬ喜悦を何とか均衡させる。
しかし表面を取り繕ったとしても依然媚肉は妖しくうねる衝動に苛まされ、堪える事で却って淫欲に堕ちた自分を認識する事になる才女はその誇りを辱められる。
気丈な抗いを嘲笑う様に依然張り詰めたまま淫靡に揺れる巨乳には大量の母乳を内包し、尖り立つ乳首には乳白色の雫が滴る。
芳しい汗に塗れた身体は脱力しきり、淫靡にやつれた美貌は荒い息を不規則に繰り返す。
その眼前には細身の身体からは信じられぬほどの大量の母乳が幾つもの杯を満たし、へたりこむ足下には絶頂に噴き零した愛液が水溜りをつくる。
言い訳のできぬ痴態が取り戻しかけた正気を覆い、ロゼの高い矜持が溢れる恥辱に塗り込められる。

「素晴らしい歌声ですが、喉を痛められましたな」

「ひっ、なっ、はぁぁぁぁっ」

出しつづける時以上の圧力が意思の縛りを振り解かんとうねる度、元々の素質に優れた身体が目覚めさせられた性感に切なく震える。
あくまで失われぬ矜持は崩れかける身体をあくまで押し止めようとするが、怜悧な才女から犯される牝に堕ちたロゼにそのような余裕は無い。
ルシウスの手が絶息しているロゼの白い喉を撫でると、それだけで弛緩しきった身体に刺激が走り、導かれる様に艶かしい声が零れる。

(なにっっ……なによぉぉぉっ)

何気ない仕草の思いもよらぬ反応は、ロゼを狼狽させその肉が牝に堕ちる抵抗を薄くさせる。
幼少の頃歌い手を目指したロゼは無理な修練で喉を痛め、一時期は飲食の嚥下すらままならぬときがあった。
長じて日常生活に支障はなくなったものの、創りかけの身体への損傷は決して消える事はなく、歌姫を諦め奏者を志した後も堪えきれず喉を鳴らしてはその刺激に悶えていたロゼである。
痛めた喉はそれ以上の損傷を恐れてか過剰なまでに鋭敏になり、また時折の刺激がその感覚を失わすこと無く継続させる。
勿論ルシウスはロゼのそのような状態を知っており、その無垢な器官に淫虐の刻印を押そうとしているのだ。

「ひぃぃっ、かはっ、あっっ」

その為の手段が……いきり立つ剛直がロゼの眼前に突きつけられる。
決して屈したわけでは無いが見たことの無い程の大きさが今まで思うが侭に弄ばれた実感を加速し、犯される牝である現実が否応無く心中に沸き立つ。
本能的な忌避に涙が零れ身体が震えるが、一方で悦楽に目覚めさせられた身体は得体の知れぬ衝動に震える。

「それではお慰めいたしましょうか」

「やっ、やめっ……んんんっ」

陵辱の進展を促す台詞に反射的に抗おうとするが自身の反応は信じられぬほど鈍く、力無く震える唇に熱く太い剛直が差込まれる。
口にそのようなものを含む行為は知識としては知っており、当然生殖の意味すらなさぬ行為をロゼは心中から侮蔑していた。
だがその行為は陵辱の手段として今自分に降りかかり、恥辱を溢れさせながら自身の抗いが届かない事も分かっている。
身体の内に咥え込まされる感触が抗いを促すが、その熱と圧力に占められる神経は主の命令に応えるべくも無い。
普段使い慣れた器官が巧く操れぬ事態にやりきれなさが増し、せめての蠢きすら奉仕に等しい事実が恥辱に拍車をかける。
それでいて粘膜の成す口腔への挿入感は明瞭であり、熱い肉杭が口腔の粘膜を圧する事で言い知れぬ波動が蕩けかけた身体に響き渡る。

「んっ、くぅぅぅっ」

先端が喉奥に達するとその苦悶は一層高まり、息苦しさに喉の震えもより鋭敏な刺激となる。
痛め変成した粘膜は圧倒的な熱量に震え、堪えきれぬ嬌声が粘膜と剛直の交わりを促進する。
呼吸という生命活動と一体の注挿が意識を占め、呆けようとする意識が溢れる喜悦に呆けられぬ淫猥な拷問を為す。
焼けるような剛直の感触は当初は苦しくも痺れる様であったが、それが粘膜と噛み合わされる内にむず痒い刺激となり、果ては悶え苦しむ喜悦となって意識を苛む。

(こ、こんなの……で……)

忌み嫌う相手の身体の一部を咥えこまされるなど気丈なロゼにとって恥辱でしかないが、抗う動きも力無くむしろ味わう様な動きとして織り成される。
このような淫猥極まりない行為、拒絶しているはずなのにあたかも奉仕している現実がロゼの矜持を自らの手で苛ませる。
しかも鋭敏な喉の感覚は秘洞の交わりと遜色無い刺激を生み出し、性愛に無頓着なロゼを慄くような喜悦に引き釣込む。
意識の間近で響く圧倒的な刺激に時間の感覚すらないまま喘ぎ続けるロゼの美貌は抗いの欠片を残しつつも圧倒的な喜悦に沈み、一度は押し止めた母乳も尖り続けた乳首から再び溢れ出す。

(ど、どうして、こんなに)

逃れ様としてもがく様に顔を前後させ、舌と唾液の淫音を響かせながら哀れな吐息を奏でる。
突き上げられる喉の痺れは身体の奥底まで続く様で、古傷の場所はもはや自分の身体のはずなのに全く理解する事の出来ぬ鋭敏な牝の器官となる。
そこから広がる注挿の感覚に肉という肉が蕩け、恥ずべき女の性が止め様も無く反応する。
痛みなど無いまま熱く疼く喉だけでなく全身が燃え立ち、抗いに揺れ踊る巨乳も断続的に高い音を立てて母乳を噴き零す。

「んっ、んふぅぅっ」

喜悦に浸りながら恥辱に呆ける事を許されぬロゼ、そのうち口腔一杯に膨らむ感覚に弾かれた様に拒絶の念が溢れる。
性交と同じなら最後も同じ、当然に思い至る事態は口に含むなど児戯とすら思わせる。
そのようなものを飲み干すなど人のする行為ではない。
人格すら否定されかねない事態に抗いが溢れるが、呆けた意識に力の入らぬ身体では大した抵抗など為し様が無い。
今まで口での注挿に伴う刺激ですら意識は朦朧としており、それに増すものとして喉を圧す注ぎ込まれる予感が心を震わせ肉を昂ぶらせる。
口に挿入され呆け涎すら垂らしている現実、それ以上の痴態を晒す恥辱は始まる前からロゼの心中を占めつつある。

「さて、ご遠慮なさらず」

(あはっ、く…くるっ)

無力ではしたなく喘ぐ自分の姿に辱められながら、それでも逃れようとするロゼの口腔はあまりに巨きな剛直を深く咥え込まされる。
もはや明らかに犯されていると言える喉は鋭敏に震え、そこから漏れる嬌声で更に自身を刺激する悪循環にただただ喘ぐ。
口腔でも射精以前の剛直の膨張が熱さと脈動を存分に振り撒き、蕩けきった感覚が弄ばれるままに引き延ばされ、鋭敏な弦となって淫猥な演奏を待つ。

「くふっ、んんんんっっっっっ」

放たれる熱い白濁は名手の指の様に極上の牝楽器であるロゼの身体を淫らに奏で上げる。
翻弄される神経と言う名の弦は奔流に熱に呆けながら悶え、奏でられるロゼの嬌声は母乳潮を噴き零す音と合わせて淫猥な楽曲となる。
感度のみを増強した無防備な感覚に熱い体液を注がれ、僅かに触れただけで溢れる喜悦が折り重なって全身に響く。
瞬間的な接触はすぐに意識を飲みこむ流れとなって喉奥を占め、鋭敏な粘膜へ響く熱いうねりが秘匿していた牝の性を容易に露にする。

「けふっ、うぅぅっ」

際限無く放たれる精液を飲みきれるはずも無く、しかもその勢いに押し出されるように首をのけぞらせて……放たれ続ける精液を顔中で受ける。
その美貌はたちまち白濁で化粧され、泣き濡れる暇も無く纏わり付く熱い感触に異様な感覚が高められる。
一度口に含んだものも喉奥まで貫く栓が無くなった事で唾液や涎と共に吐き出し、噴き零す母乳と合わせ破られた正装を揺れ踊る巨乳を淫欲の白濁で染め抜く。

「お薬にと思ったのですが、飲みきれませぬか」

「んっ、あっ、ひぃぃっ」

欲望の迸りは薬と言い張り、あたかも吐き出す無作法を残念がる様に嘯く。
笑みを浮かべるルシウスはへたりこむロゼの豊満な尻に手を伸ばし、揉み込みながら掲げる事で誇り高い才女に犬のような姿勢を取らす。
あまりに無様な姿勢に溢れる恥辱が呆けた意識をも促して逃れようとするが、揉み込まれる豊臀の疼きに尻を揺らすのみで、正に主人の愛撫を受ける犬とも言うべき情景がロゼの矜持を貶める。
手が蠢く度に身体の芯に染み入るように悦楽が織り成され、徐々に股間に近づくにつれその熱量が際限無く増していく。
喘ぐ様に綻ぶ秘花をルシウスの眼前に晒しているのは分かっているのだが、性に不慣れなロゼに止める事など出来ぬまま痴態を意識し泣き濡れる。
だが愛撫する手に尻たぶを割り広げられ、もう一つの穴も鑑賞されている事は気付く事が出来ない。

「それではこちらの方へ直接差し上げますか」

「やっ、いやぁぁぁっ」

脱力した身体は尻のみ掲げたまま這い動く事しかできず、汗まみれの身体を震わせ小娘のような悲鳴を上げる様は囚われの牝以外の何物でもない。
体内に溢れんばかりの精液に火照った身体は当然蜜壺もトロトロに蕩けており、楚々とした秘花を忙しなく蠢かされて溢れる蜜が太腿を滴って床に水溜りを作る。
そこに剛直を触れさせられればたちまち引き攣るように潮を噴き、床に押し付けられる巨乳も母乳を噴き零す事で哀れな牝の身体は激しく揺れ踊る。

(なんで…こんな……こんなにぃぃぃぃっ)

股間に充てられただけで今まで以上に乱れる予感に襲われるが、力の入らぬ身体は身をくねらす以外には抗えない。
そして荒ぶる剛直に一気に貫かれれば想像以上の衝撃が蕩けきった身体を震わし、止め切れぬ嬌声が哀れな響きを奏でる。
経験の少ないロゼの秘洞はあくまでしっかりと締まり、それ故に嫌でも挿入される剛直を味わう結果になる。
僅かな蠢きにも全身の媚肉が引き攣るように蠢き、母乳が潮がより激しく吹き零れる。
犯され果てる自分など想像した事も無いロゼではあるが、言い訳のできぬ現実に向かい合わされれば恥辱を溢れさしながら喘ぎ泣く事しか出来ない。

「これから毎日治療が必要ですな」

「そんなぁぁぁぁぁっ」

ルシウスは四つん這いのロゼの身体を楽々と抱え上げ、注挿を続けながら淫らに喘ぐ肢体を皆に見せるように掲げる。
深夜の会合に観客などいるはずはないのだが、ルシウスに所有されている現実を公にされた様に感じられるロゼは羞恥に喘ぐ。
抗おうとしても抱えられた身体は動かず、体勢が変わる事で秘洞の内でも違う場所を突き上げられその秘肉は確実に堕ちていく。
もはや腹にくっきり浮かぶ剛直の歪みを弄られる事で、下腹の蕩け崩れを更に増しながらあえなく絶頂を続ける。
母乳を潮を噴き零す様を衆目に晒した様に感じられれば溢れる恥辱が矜持を苛み、それでいて恥辱喜悦に浸りきった牝の身体の放出は激しくなる。
注挿に合わせて口腔から注ぎ込まれた精液が胸から腹でうねり、あたかも秘花から口腔まで一穴で犯されているような錯覚すら生む。
その美貌は被虐の牝として涎涙で彩られ、唇から溢れる嬌声は悦楽の響きを増す一方で弱々しく嘆くようになる。

「それではお薬の追加ですよ」

「ひぁぁぁぁぁっ」

そしてこれまでも体奥をきつく押し上げていた剛直が更に大きくなると、意識は呆けていても本能と言うべきものが陵辱の極みを悟る。
先程口で味わった時すら目も眩む悦楽であるのに、熱い下腹に打ちつけられればどうなってしまうのか。
抗く間も無く脈打つ剛直から体奥を襲う熱は想像以上の衝撃をもたらし、止めなく続くそれが更なる喜悦を生んでロゼの心身を母乳を潮をただただ噴き零す牝に変える。
元々素質に優れた肉に僅かな経験と長い空閨が満たされぬ情欲を堆積させ、そこに注がれる熱い濁流は十数年分の喜悦を一気に迸させる。
力強い脈動に合わせて全身の肉が狂おしく燃え立ち、穴という穴から恥辱の限りの液体が吹き零れる。
止められぬ恥液の流れの中唯一内側に向かう精液は沸き立つ悦楽とは違う焼き尽くす熱を腹の奥底に折り重ね、自身の存在を浸食される感覚が焦点の合わぬ瞳に涙を零させる。

「この薬には副作用がありまして……御子を孕むかもしれないのですよ」

「いや、そんなぁぁぁぁぁっ」

延々続く射精に達し続ける身では気絶しようとしても出来ぬが、耳元の言葉は改めて目の覚めるような悲嘆を呼ぶ。
注がれれば孕む、十に十という事は無いのだが、ロゼの女としての本能はそれが確実である事を告げる。
そう思えばかつて情誼を交わした男の面影や敬愛する人の姿が遠のく錯覚が襲い、逆に背後のルシウスのみが存在感を増す。
その手が遠くない未来を示す様に精液で膨れた腹を撫で、子宮を突き上げ巨乳を搾る。
尽きる事の無いロゼの拒絶はただただ空しく響き、その腹が確たる何かを宿し膨れあがるのは時間の問題であった。
それだけでなくルシウスの手は重々しく揺れる尻にも這わされ、注挿に踊るロゼの喘ぎに合わせて豊臀の狭間……未知の肉穴を弄る。
絶頂を続けるロゼは波長の違う喜悦の波の正体に気付く事は無いが、確実に解れていく尻穴も陵辱に供されるのは言うまでも無い事である。