クレメンティア
「くっ……結局あなたが、っ!はあっ……黒幕と…うわっ、い、言うわけ……ですか」 クレメンティア=フェストゥス。 オプティムス家にその人有りと謳われた美貌の魔法騎士は、いかな苦境にあっても主家への忠誠は揺るぎ無く、諦観の色は微塵も無い。 「そう睨まずとも私は貴方の敵ではありませんよ。なにしろ貴方の大切なユフィール殿を保護しているのですから」 ルシウス=ムナティウス=プランクス。 「わ、我が主君にっ……こ、このようなまね…あっ、はっ、ああっ」 仰向けになった身体から天に向かって形良く突き出した乳房を弄ばれながらもクレアは、 今の自分と同じような目に会っている主君を想像し喘ぎながらも憎悪のまなざしを向ける。 「本当に主君思いの騎士殿ですな。ご心配なく私も彼女のことを思っているのですよ ……今も食の進まぬユフィール殿に、極上の媚肉を召し上がって頂こうと調理している最中でしてね」 そう嘯きながらルシウスはクレアの巨きな乳房を立てる様に揉みしだく。 「ひっ……ふあぁぁっ!」 掌ではとても収まりきらない乳房の先端、痛々しいまでに尖りきった桃色に色づく乳首を弾かれクレアは媚の交じった悲鳴を上げる。 「ふふっ、素材は極上。全く見事なモノをお持ちだ。 触れるだけでたわわに揺れ、揉み込めばよがるように打ち震える。見世物としてはユフィール殿のものより上ですよ」 嬲られているものの弾力をクレアにも分からすかのように重々しく震わせる。 「やっ…やはっ、り、ユ、ユフィール様にもっ……!」 頭を振るい殺意の眼差しをルシウスに向けるが、遮るように自身の乳房を示され見せ付けるように嬲られると、たちまち瞳が潤みだす。 「しっとりと吸いつくような白い肌でして、少しの刺激にも苦しげに喘ぐどこまでも嬲る気にさせる乳房でしたよ。 まあどちらが優れていると言うわけでもありませんし、敏感に反応するという点では同じですから。 そうそうここを尖らす様はそっくりですよ」 嬲られ尽くされた乳房の先端の一際突き出た部分に視線を感じクレアは身悶えする。 「こんなに突き出されては慰めないわけにはいきませんね」 「ひっ!はぁぁっ……あっはぁっ」 指がゆっくりとそこに触れ、その突き出具合を確かめるように上下する。 「覚悟は宜しいかな」 「くっ……あっ、はっ、はあぁぁぁ、うっ、はぁぁぁ――――っ!」 侵略者の攻撃の宣告にクレアは歯を食いしばってそれに耐えようとするが僅かな時間すら稼げず意に沿わない被虐の嬌声が上がる。 「では、少々味見といきましょうか」 「はっ?あっ……や、やめっ……あっ、やっ、やめなさいっ」 道化るような台詞に、手も足も出ないクレアが声を震わしながら気丈に言い放つ。 「くっ、はあぁぁっ、はんっ、くわぁぁっ」 指での愛撫とは異なる纏いつくような感触にクレアはその肢体を身も世も投げに打ち震えさせる。 (だ、だめだ……こんな嬌声っ、でも……でも、身体がっ……) 次第に激しくなる陵辱にいつもの澄ました表情が崩れる。 「いつもの凛とした表情も良いですが、このような表情をされても絶品ですよ」 「ばっ、ばかなっ……こ……ことをっ…」 ルシウスはクレアの意識を確かめるように陵辱の手を一旦緩め、その痴態を賞賛する。 「さて、まずはこの程度からいきましょうか」 「はっ……あっ……ひっ、ふわあぁっ」 (どうして…どうして、こっ、このような痴態を) 意識が混濁し何も考えられなくなる一方で、 まるで自分が乳房そのものになったかの様に只吸われる感覚のみが性愛に慣れぬ身体に容赦無く刻まれる。 「そろそろですかな」 ルシウスはその瞬間を意識させるために挑発する様に宣告する。 「そっ…そんなっ…ひっ…うっ、はぁっ…くっ…やっ、やだっ…こっ、こんなあぁぁぁぁ――――――っ!」 感極まった身体が瘧が掛かった様に振るえ、千々に乱れる意識の全てが天にも上るような酩酊感に捕らえられる。 「はあっ、はっ…あっ……はあっ」 熱っぽく潤んだ身体の芯がどろどろと溶け出すのを感じながら、クレアは苦しげに喘ぎ声を洩らす。 「全く主従ともに大した素質をお持ちだ」 「……っ!貴様っ!くっ、こ、このっ!」 しかしルシウスはクレアに僅かな休息も許さない。 「胸を弄られただけで……やはり極めてしまわれたわけですか」 「だっ…誰が、あのような真似でっ!」 ルシウスの指がそこに滴る愛液を強調するかのようにクレアの真白い太腿を丹念になぞる。 「ふふっ、クレア殿はまだ経験が少ないでしょうからお分かりにならないご様子ですな。 ではご自身で良くご覧になっていただきましょうか」 「なっ…なにをっ!」 ルシウスは蜜に彩られた太腿をその上半身に押しつけると、 そのままクレアの身体が逆さになるように下半身を持ち上げその秘部を眼前に持ってくる。 「それにしてもここまで欲情するとは」 「はっ、くっ…そんなことっ…」 ルシウスは左右の腿に愛撫を加えながら、眼前に晒された花弁が苦しげに蠢き溢れる愛液を吐き出す様を寸評する。 「ははっ、身体は正直ですよ」 「なっ、やっ…やめっ、はっ…んんんっ、はぁぁっ」 指が直接花弁に触れ、発せられる嬌声に合わせ縁をなぞる。 「ユフィール殿のものより肉付きは上ですな」 「きっ、きさま…ユ、ユフィールっ…さ、ま……の」 主君の名がクレアの戦意を振るい立てる。 だが――。 「さてと、ここの感度はどうですかな」 「ひっ、ふあっ、はぁぁっ」 ルシウスの指が秘花の上端に息づく肉芽を捕らえると、痺れるような刺激にクレアは嬌声を上げる。 (ああっ…私は、ここまで…ここまで堕とされてしまった) 直接触れられずともクレアの肉芽は随喜し震え上がり、 何より視界に入る恥液にまみれた叢は今までのどんな痴態よりも憎むべき敵の手に落ち淫虐の限りを尽くされる自分を自覚させた。 「おやおや、ここもこんなに膨らまして」 「なっ……はっ、あはぁっ!はんっ!はっ、あぁぁ…」 ついに指先で僅かに絡む皮を剥かれ濡れ光るクレアの瑪瑙色の真珠が剥き出しにされる。 「はっ……、あっ…ひっ!」 身体が火照り意識が遊離する。 「さてクレア殿、自身の達する様をじっくりご覧になって下さい」 (いっ…いやっ、こんな、こんなのでっ……またっ……、どうして、どうしてよぉ) 止めを刺すようにルシウスが花弁に舌を指し入れると、寸前の所で保たれていたクレアの均衡は為す術なく崩壊する。 「ひっ!はっ、ああっ……くはぁぁぁぁ――――――――!」 押さえていた悦楽が身体中を蹂躙し、忘れ得ぬ記録を刻み込む。 |