クレメンティア

「ユ、ユフィール様」

「あぁ…クレア…」

鳥の囀り流れる早朝の執務室で美しくも震える声が互いの名を呼び合いその身を案ずる。
囚われの美しき主従はその真白い肌の上に陵辱の残滓を存分に滴らせ、絶え間無く続いた陵辱の余韻に苛まされてはその身を苦しげに震わせる。
その度に取り繕うように淑やかに閉じられた二つの秘穴が引き攣る様に蠢いては、昨晩よりたっぷりと注ぎ込まれた精液が溢れるように漏れ出る。

「もうこんな時間ですか」

犯し尽くした掌中の美女達を満足げに眺めていたルシウスは、部屋に差込む日差しにその身を起こすと息も絶え絶えの美女達の美しくくびれた身体をまさぐる。

「ひっ、もう……、んっ、やぁぁぁっ」

「ユフィール様っ、んっ、ひぃぃっ」

乳首や秘花、鋭敏すぎる牝の器官に指が這い寄り疲れ切った無防備な媚肉を弄ぶと、容赦無く沸き起こる喜悦の刺激に晒された主従のすすり泣くような嬌声が合唱となり奏でられる。
蕩け切った媚肉が再び悦楽の炎に炙られ悶え泣き、疲労の極にある儚くも気丈な意識が無理矢理に覚醒させられる。

「さて、準備はよろしいですか?」

邪な笑みを浮かべながらルシウスが美女達の形良く張り出した巨乳の先端、尖り立つ媚肉の突起を嬲るようにつねる。
張り詰めた乳房に喜悦の波が染み渡り、脳裏を占める悦楽に意識を白濁させた二人の美女は何も考える事もできぬまま対照的な痴態で悶絶する。

「ひっ、……い、いやぁぁ」

「…んん…、んっ、……で、でるぅ……」

その責めから逃れるように豊満な肢体をくねらせるクレアは、却って捕らえられた乳首に負荷をかけその刺激に咽び泣く。
そしてそもそも痛いほど尖る突起に鈴を吊るされ常に嬲られ続けてきたユフィールは、湧出る何かに耐えるように身を突っ張らせながらも乳首を摘む指に操られるように胸を突き出し、抵抗空しくその尖り立つ乳首から乳白色の液体を迸らせる。

「……クレア、これは…、 んっ、わたし…わたしひとりで…」

「そんな、私も共に参り…んっ…ま…す」

ルシウスの意を悟ったユフィールがクレアを安心させるように微笑むが、毎朝習慣のように強要される恥辱の行為が思い出されその笑みはどこかぎこちない。
そしてそれを受けたクレアもその哀しい決意を感じその恥辱をいくばかりか減じようと共に堕とる事を志願する。

「そうですね。クレア殿にはユフィール様の行為を鑑賞して勉強してもらいましょう」

「そんな…ひぁぁぁっ」

互いを思いやる主従にルシウスはまたも淫靡な寸劇を提案する。
信頼する友に繰り返しはしたない痴態を晒し、他ならぬ自分の所為で同じ恥辱の底に引きずり込む。
胸を占める罪悪感にユフィールが拒絶の声を上げようとするが、その途中で固く尖る乳首をピンと弾かれる。
振り絞るような抗議は鈴の音と共にあえなく嬌声の中に沈み、変わって乳白色の液体が勢い良く噴き出る。

「……クレア、ごめんなさい…、んっ、また…また淫らな姿を見せてしまう」

「そんな、私も既に淫蕩な娼婦も同然……どこまでも同じです」

脳裏に浮かぶ自分のどうしようにも無い淫靡な痴態にユフィールが許しを請うように懺悔すると、主の苦しみを取り除けぬクレアが不甲斐ない自分を叱咤し辱めの言葉を口にする。
自らの台詞に堕とされた我が身を実感した知的な才女達がやるせなさにうなだれる様は非常に食指のそそる光景である。

「それでは参りましょうか」

「ひやっ」

「あはぁっ」

ルシウスは力無く四肢を弛緩させた主従を抱えると、太腿の付け根近くに手を添えそのすらりとした足を高く掲げさすように抱き込み、再開される陵辱に脅えるように震えながらトロトロと蜜と白濁を吹き零す秘花を萎える事の無い剛直に左右から挟み込むように擦り付ける。
花弁の内側の過敏な肉襞をゆっくりと刺激されると、一晩中続けた陵辱の残り火が散々嬲られた媚肉の内側で燃え盛り始め二人の心身を蝕む。
溢れる喜悦に潤み切った身体が再び蕩けだし、再び囚われる淫獄の予感に強い意志を宿した瞳が潤み涙を湛え出す。
泣き崩れそうな自分を叱咤する苦悶の表情に、悦楽を染み込ませるように嬲りながら、ルシウスは美しき生け贄達を次の陵辱の舞台に引き立てて行くのだった。

ルシウス=ムナティウス=プランクスはこの社会に在って割と開明的な思考回路の持ち主である。
生まれ付いての身分にあまり興味はなく建前の必要で無い時は自らの元に集った人材と共に鍛え共に過ごすのが信条である。
そんなルシウスに囚われの主従は堅牢な造りの食堂に引き立てられるように連れてこられたのだった。

「はぁ……んっ、ク…クレア、見ないで」

「ユフィール様にっ……、な、何をっ…くうっ、なにを…させる……の…」

食堂の中央部、全裸のユフィールが足の高い机にその身を委ねている。
ピンと伸ばされた美しい足を左右に開き、両手を後ろに組み合わせ……突き出された巨乳が銀の音叉に支えられ捧げ物の様に突き出されている。
そのユフィールに相対するように、クレアの負けずとも劣らぬ豊満な肢体が背後から抱きすくめたルシウスに弄ばれる。
隠す事無く裸身を晒す恥辱を信頼する友の視線で煽られたユフィールが艶かしく身をよじり、ルシウスに抱かれたクレアはその身を蝕む悦楽に虚しい抵抗を続けながら感極まっては甘い嬌声を漏らす。

「これはルシウス様」

間もなくその淫靡な光景に動じる事無く、おそらく鍛錬を終えたであろう何人もの男達が食堂に姿を見せ主の姿にそれぞれの手法で礼をする。
規律的ではないがどこか足並みの揃った風情は、正に精鋭と言うのに相応しい。
ここに集うのは武芸のみならず多岐にわたる能を持つ者ばかりであり……その中には当然女性を喜ばす能も含まれる。
その事が骨身に染みて分かっているユフィールは彼らの登場に一層その身を竦め、それを知らぬクレアも彼らの嬲るような視線からそれを感じ取りその身を震わせる。

「ユリア様っ、ヴェス」

自身を鼓舞するように男達を睨むクレアは、それらの中に見知った女性達の顔を見付け思わず声を上げる。
男達に力無く身を預ける様にすぐにその身を捕らえた運命を悟り……それらと重なる自分の姿に固めの美貌に動揺が走る。
為すがままになり喜悦を極め痴態を晒すその無力さにクレアは思わず唇を噛むが、その気丈な仕種が相手を喜ばしているとは思いも寄らない。

「は、はしたない…私の部下を訓練して…いただき、有り難う…ござい…ます」

「ユフィール様っ……」

更にユフィールの力無い台詞が追い討ちを掛ける。
強要されていると分かってはいても、主の発する恥辱の言葉は自分と大事な人の被虐に彩られた未来を絶望と共に示し、そうなってしまった自身の至らなさにほぞを噛む。

「お、お礼に……ユフィール=オプティムスの…、お……御乳を……ど…う…ぞ」

そしてユフィールが哀しい決意と共に恥辱の寸劇の開始を告げる。
凄惨な陵辱に晒された部下に一時の休息を与える為に我が身を犠牲にする。
人の上に立つものの勤めと納得はしている……だが自らの身体から恥辱の体液を絞り出し献上する事を志願する、そのあまりの痴態が清廉な心身を蝕む。
父が倒れてその役を継ぎ激務を続ける中、心労からか乳房が張り詰め母乳が零れ出るようになった。
そして今母性の象徴は被虐の玩具と化し、本来の母親としての恵みは陵辱に供される。
あたかも陵辱の為の巡り合わせにやるせなさが募る…

……だがこの後本当の意味で母としても嬲られる事は今のユフィールには知る由も無い。

「ひっ、ど…どうぞおたのしみ…ください。あっ、んんっ、‥」

「や、やめさせ…、んっ、くうっ、やめさせ…なさ…い」

恥辱の台詞を続けるユフィールを取り囲んだルシウスの部下たちはその身体をじわじわと嬲る。
生け贄のように捧げられたくびれた肢体にあらゆる方向から延ばされた幾本もの腕がその真白い肌を弄る。
太腿、背、脇、ルシウスにより仕込まれた成熟した身体はそのものでない場所に触れられるだけで着実に蕩ける。
ただでさえ大きな巨乳が早くも苦しげに張り詰め、突き出膨らんだ乳首がチリンチリンと鈴の音を鳴らす。
抗おうにも堕ちる淫靡な牝の道に清廉なこころが嘆き震え悲嘆の声が漏れ出る。
主の発するあまりに哀れな服従の台詞にクレアは思わず抗議の声を上げる。
だが煮えたぎる蜜壷に剛直を突き入れられては瞬時に意識が沸騰し、開始される俊動に飲み込まれ抗うように首を振っては喘ぎを洩らす。

「ではクレア殿が代わりを務める、と」

「は、はいっぃぃっ、ど…どうかクレアをっ、んんっ、くぅぅぅぅっ」

恥辱の問答を繰り返しながらも陵辱は続く。
溢れる喜悦に僅かな安息の影に潜んでいた昨晩の絶頂地獄の余韻がすぐに姿を現す。
浮き上がる体を叩きつけるように引かれ体奥を抉られ、その反動で膣壁を存分に掻きまわされながらまた浮き上がる。
激しい注挿に蕩けきった媚肉が悲鳴を上げ悦楽の極みの至近で翻弄され続ける。

「しかしいかにクレア殿とはいえ、あのように母乳は搾り出せぬでしょう」

「‥‥‥んんっ、そんなっ…」

上下に重々しく揺れる乳房はそれぞれ五本の指で淫猥に揉み込まれ、つねり上げるように指の間に挟まれた乳首も散々に扱かれる。
豊満な膨らみは喜悦の波に蝕まれ、固く尖る先端の媚肉を責められる度に貫くような刺激が脳裏に突き刺さる。
容赦無く突き上げられる股間からの刺激だけで気が遠くなるのに、その上敏感な巨乳を嬲られては気を失う事も出来ずただ狂おしいほどに悶絶する。
勿論それでも乳首が痛いほど尖り立ち淫蕩に震えるだけで母乳は噴き出ない。
また当然に幾本もの手から同じように揉まれ扱かれるユフィールの巨乳は厭らしく歪み、一際そそり立つ媚肉の尖りから勢い良く母乳を噴き出している。
その誇りの全てを奪い尽くされるかのような悲痛な表情で母乳をビュルビュルと搾られる。
肉付きの良い下腹部にも陵辱の手は蠢き、叢の中の充血した肉芽を剥き出しにして嬲る。
耐えるように震える秘花も散々に弄られ、溢れる蜜が太腿を滴り足元に水溜まりを創る。
虚しく抗いながらも哀しげに悶えるユフィールの姿を憑かれた様に見つめるクレアの瞳に無念な涙が溜まる。

「実は出す方法が無いわけでもないのですよ」

「んっ、くううっ…、はっ、…ど、どうすれば…」

身代わりになれずともせめて恥辱のいくらかでもと自分を責めていたクレアの耳元で、その耳朶をねっとりと愛撫しながらルシウスが嘯く。
悪魔の囁きは悦楽と自責に責め抜かれやつれたクレアの心に毒のように染み渡り、正常な判断力を蝕んで淫蕩な境地に誘う。
女らしく成熟した媚肉は一晩の責めですっかり悦楽の器官と化しており、巧妙な愛撫に玩弄されてはあえなく絶頂に達して主を裏切る。
強靭な意思も繰り返す軽い絶頂にすっかり朦朧とし、主君の為とうわ言の様に唱えながら操られるように哀願の台詞を吐く。

「孕めば良いのですよ」

「はっ…………、なっっ、そ、そんなっ」

妙案の様な口振りでルシウスにそれを告げられたクレアは、まず何を言っているか全く分からず呆けたような貌を見せる。
そしてルシウスが愛撫するように腹を撫でるに至り、徐々にその意味を悟りあまりの驚愕に叫びすら続かず絶句する。

(そ、その様な事……できるはずが)

「やはりこのような痴態を晒す主君など見捨られる‥‥と」

恐怖以前に想像すらしなかった人倫の道に劣る陵辱の宣告に打ち震えるクレアに、ルシウスは陵辱の最中に有るその最も大事な人を指し示す。

「あっ、ク、クレア、だめ、わ…わたしならっ、くぅぅっ」

尖り切った乳首が鈴の重みに逆らい天頂に向け噴水のように噴出させる。
その美貌や滑らかの肌を汚しては陵辱の舌に舐め取られ、胸の谷間に溜まる母乳は音を立てて吸われる。
秘洞や尻穴はその内側に何本もの指をくわえ込まされ、巧妙な愛撫を味わうように収縮しては絶え間無く潮を吹く。
成熟した女体が完全に色毒に捕らわれても高貴な精神は悦楽に飲み込まれても浸り切らず、息継ぎする溺者のように理性を浮かび上がらせる。
その度に痴態を晒す自分を叱咤し、色罪の咎に打ち震える。
約束ゆえその唇からは服従の言葉が欠かされる事は無く、その合間の側近を案ずる声の哀れさを引き立てる。

(ユ、ユフィール様が…、あのような目に……、私は…私は)

陵辱のさなかでもこちらの身を案ずるユフィールの姿に、父母からの恩、信頼と友情、騎士の誇り、かけがえの無い感情が責めるようにクレアの胸に満ちる。
騎士として主を見捨てる事を責める

「………は…い……、孕み…ま…す」

僅か一瞬の、しかしクレアにとっては恐ろしく長く深い沈黙の後、哀しい決意をこめた打ち震えるように小さい声が空気を揺らす。
分かり切っていた事だが、高潔なクレアに主を一人陵辱に留め置く事など出来るはずが無かった。
見え隠れする未知の陵辱への恐怖を打ち消すように、主を救う決意を振り絞る様に貴人を堕とした征服感がかきたてられる。

「それではたっぷりと出してあげますよ」

「ひやっ、くぅぅっ……、はっ…あはぁぁぁぁっ」

煮えたぎる蜜壷が、それ以上に熱く固い肉杭に容赦無く貫き、蕩け切った肉襞を存分にかき回しながら、最奥の子宮を絶妙の間隔で突き上げる。
励起しきった感覚は溢れるほどの喜悦に埋め尽くされ、クレアの意識を正気と絶頂の狭間で嬲り尽くす。

「さあ、どうぞ」

「ひんっ、ひやぁぁぁぁぁぁっ!」

非常な宣告と共に雄々しく猛る剛直が一際強く突きいれられる。
潤み切った身体を貫き脳天にまで響く様な刺激が全身を捕らえると、クレアの成熟した身体が感覚を研ぎ澄ますように硬直する。
そして剛直の先端が膨れ上がり熱く濃い精液が勢い良く噴射されると、迸る奔流に飲み込まれるようにうねり濃密な絶頂を極め続ける。
昨晩何度となく犯されたとはいえ未だ初々しく敏感なクレアの子宮は一瞬にして精液で満たされ、尚も止まらぬ噴射に噎び泣く。

(もう…もう戻れない、…お館様……ユース様…、クレアは…ユフィール様と……)

放出の脈動が全身に響き渡り、体奥には熱い体液が征服の証のように充満する。
あまりに激しい絶頂の連続に現実感なく朦朧とする意識がその先に有る自らと主の運命をおぼろげながら想像し悔いるように嘆いては、贖罪のように親愛なる人達に詫びる………勿論クレアはその大恩ある人がルシウスに狙われている事など想像だにしてなかった。