エウマキア
手入の行き届いたフェリクス家の公邸の廊下を、当主たるエウマキアが後に続く客人を案内するようにゆっくりと進む。 (くっ……な、なぜ…このような…っくうぅっ) 乳房から沸き上がる狂わんばかりの刺激にも、気丈なエウマキアはそれを押さえいつもの凛とした姿勢を保とうとする。 (こっ、この程度…たっ、たえねばっ、………はあっ…ま、またっ) 自身の不甲斐なさを叱咤し、あくまで抵抗を続ける様がたまらなく施虐欲をそそる。 (こっ、こんな……こんな姿を…さらす……なんて…っ、ふあっ) そしてエウマキアが自身の反応を押さえようとする事は、嫌でも悶える自分を認識する結果となる。 (あっ……また、くううっ………はっ…ど、どうしてっ) その上エウマキアがいかに気丈に耐えようともその熟れきった身体は淫猥な責めに確実に蕩けだし、 自身がルシウスの責めに陥落しかけている事を嫌でも認識させようとする。 (だ、だめっ、……これをっ…は、放つなんて…そ、そんなの、絶対に) 中でもその出口たる豊乳の先端の尖りは爆ぜんばかりに膨れ上がりながらいきり立ち、 限界まで押し上げた着衣の僅かな摩擦すら、恥辱の関門を一気に開放させてしまいそうになる。 「もっ…っ、んっ、もう話し合うべきことも、っ、はあっ、ございま…せ……ん。おっ、お帰りくだ……さ……い…」 崩れ行く自分を保とうとエウマキアは仇敵をルシウスを睨みつけ絶縁を告げる。 「しかし私にはまだやるべき事が残っているのですよ」 「な、何が…あると…」 ルシウスが目を細めながら、苦しげな痴態を揶揄する様に笑いかけると、エウマキアは唇を動かす事すら苦しげに問いかけを返す。 「エウマキア様を母親として教育せねばならぬのですよ」 その性を存分に堪能しているルシウスは、エウマキアをさらに苛もうと芝居かかった口調で宣告する。 「………ま、まさか」 あまりに脈絡の無い言葉に一瞬胡乱気な表情をしたエウマキアだがすぐに意味を悟り絶句する。 「エウマキア様、どちらにおられますか?」 (……えっ、な、なにが?) それでもエウマキアは強く自身を鼓舞し、戦慄きながらも拒絶の言葉を紡ごうとする。 しかしそれを阻む様に家人の呼び掛けが響き、エウマキアはその声に今までの痴態を覗き見られていたように錯覚し、 咄嗟に自身の身体を抱きこむ。 「くうっっっ、ぁっ、はっ」 当然自身の腕で張り詰めた乳房を刺激する羽目になり、凶暴なまでの悦楽の刺激が身体中を駆け巡る。 (とっ、とにかく…このような痴態をっ、見せる……わけには) 疼く身体を抑える一方で、自分を信じている人間に痴態を見せる恐怖がエウマキアの意識を染め上げる。 「そうそう先程も、皆様エウマキア様のご様子を不信に思われていましたようですし、皆様の前で教育と言うのはどうでしょう?」 ルシウスは自らの手で淫罪の罪人に貶められたエウマキアを責める様に淫劇の提案をする。 「そ、そのような脅しに……屈するとでもっ…」 秘花に剛直を咥えこみ突き上げられながら母乳を噴き零す、 そのような痴態を晒しおそらくは呑みこまれるであろう自分の姿が目に浮かびながらもエウマキアは気丈に言い放つ。 「いえ、脅しなどではないのですが……やはり、ユリア殿の母親に恥をかかすわけには参りませんな」 人としての矜持を捨て去られるような提案にもその冷たい口調を変えないエウマキアの、 それでいて僅かに見せた揺らぎを揺さぶる様にルシウスは前言を撤回する。 「申し訳ありません、ルシウス卿に客人が参られております」 そして嬲るような僅かな沈黙の後に、フェリクス家の執事が申し訳なさそうに姿を見せ来客を告げ、 すぐに端整な顔立ちをした騎士装束の人物が姿を見せる。 「ルシウス様」 「セルウィスか、丁度良い。ユリア殿がこれより家人の皆様と歓談なされるので付いているように」 「……ほどほどになさいませ」 自身がどう見られているか判断のつかないでいるエウマキアをよそにルシウスが段取りを整え、 美貌の騎士の一言が停滞してた時計の針を動かし始める。 「な、何を勝手なっ、ううっ……ふうっ」 その手を払おうとしたエウマキアは胸と股間に伸ばされた腕の動きにあえなく沈黙する。 「ふふっ、廊下では繕い様がございませんのでやはり居室に参りましょう」 「こ、このっ…んっ、くうっ」 (ひっ、さ……さわらっ、くっ、はふぅ…んっ…ん、ないでっ…う…はっ、はじけるっ) ルシウスの手が胸元や太腿を這い回る度に疼き立つ波が過敏なエウマキアの神経に響き渡る。 「さあ、ここでしたら人目もございませんし思う存分されて結構ですよ」 「な…なにをっ、するとっ…」 居室の扉を手早く閉めたルシウスが笑いながら言うのを、 潤む意識と眼で霞みかけた視界に写しながらエウマキアはあくまで反発し取り繕おうとする。 「このようにですよ」 「だっ、だめっ、ひっ、くうぅぅぅぅぅぅっ……そ、そんなっ……んっ…はあぁぁぁっ」 しかしルシウスが終に内包した液体の量に喘ぐ張り詰めた乳房の先端に息づく、 衣服を押し上げて限界に震える乳首をその指で摘むとついに終焉は訪れる。 ピッ……ピイィィィィ 痛いばかりにしこっていた肉の突起が、濡れて緩くなっていた衣服の繕いを突き破りその尖り立つ様を灯の元に露出させる。 (くっ、くぅぅぅっ……ダッ、ダメぇっ) エウマキアは全ての意思を動員し溢れるのを必死で耐えるが、 外気に触れただけで気が狂わんばかりに疼くエウマキアの身体にすぐに限界を迎える。 「そ、そんなぁぁぁっ」 痛々しくも淫猥な抵抗の最後は悲痛な叫びであった。 (まっ、まだ……どんどん、んっ、くうっ、もう……もう、ゆる……ゆるして……) ただ放出を抑制しようとしても体奥からは際限なく母乳が溢れ、乳房や乳首も限界以上に膨れさせながら奔流を迸させる。 「身体の方は素直ですな」 「こ、このっ……んふっ、はっ、ん…んはあぁぁぁっ」 (ど、どうして……こんなに、んっ、わたしは…どうなって…) 意識が白濁させながらも自身の不甲斐無さを叱責するエウマキアの容貌はひどく儚げで……すごぶる美味しそうであった。 |