エウマキア

手入の行き届いたフェリクス家の公邸の廊下を、当主たるエウマキアが後に続く客人を案内するようにゆっくりと進む。
しかしその足取りは覚束なく、いつもの冷厳な容貌も潤むように桜色に上気した上、 時折視線を揺るがしては苦悶の表情も艶かしく荒い息を吐く。
歩を進めるその僅かな振動ですら限界近くまで張り詰めたエウマキアの巨乳は大きく揺れながら身体の隅々まで耐え難い疼きを撒き散らす。
それだけでも耐え難いのに、快楽に打ち震える乳肉に追い討ちをかけるように何とか押し止めている母乳が激しく暴れ、 敏感でありながら無防備な熟れきった初肉を嬲り尽くす。

(くっ……な、なぜ…このような…っくうぅっ)

乳房から沸き上がる狂わんばかりの刺激にも、気丈なエウマキアはそれを押さえいつもの凛とした姿勢を保とうとする。
しかし容赦なく押し寄せる喜悦の反応に意識が飲み込まれそうになり、その表情も気品を保ちながら確実に色毒に浸された様を示す。

(こっ、この程度…たっ、たえねばっ、………はあっ…ま、またっ)

自身の不甲斐なさを叱咤し、あくまで抵抗を続ける様がたまらなく施虐欲をそそる。
その上平静を装い歩を進める限り淫虐の一波を何とか凌いだとしても、 すぐ次の衝撃が身体中を悦楽に染め上げあくまで気丈な意思を休む間も無く苛み続けるのだ。
そしてその刺激は回を重ねるごとにより深くなり、纏わりつく淫夢からまだ覚めぬ内に次なる淫夢が重なり、 幾重にもなってただ理性のみを頼りに淫獄に陥落する事を防ぐエウマキアをその境界で弄び続ける。

(こっ、こんな……こんな姿を…さらす……なんて…っ、ふあっ)

そしてエウマキアが自身の反応を押さえようとする事は、嫌でも悶える自分を認識する結果となる。
身体の芯が熱く火照り、上気した肌は衣服の触れ合う事ですら淫蕩な反応を示す。
誇り高いエウマキアにとって、自分の身体がこのような反応を示すのは言いようのない屈辱であり、 今まで培った自身への信頼と矜持が崩れかける。

(あっ……また、くううっ………はっ…ど、どうしてっ)

その上エウマキアがいかに気丈に耐えようともその熟れきった身体は淫猥な責めに確実に蕩けだし、 自身がルシウスの責めに陥落しかけている事を嫌でも認識させようとする。
エウマキアの豊満な胸の双丘はもはやまともな感覚は無く、ただ疼痛と悦楽のみが奔流の様に溢れ出す。
そしてその内側に容赦なく蓄積された乳白色の液体はその量と圧力を増しこそすれ減ずる事は無く、 只でさえ張り詰めた美乳を更に内側から翻弄する。

(だ、だめっ、……これをっ…は、放つなんて…そ、そんなの、絶対に)

中でもその出口たる豊乳の先端の尖りは爆ぜんばかりに膨れ上がりながらいきり立ち、 限界まで押し上げた着衣の僅かな摩擦すら、恥辱の関門を一気に開放させてしまいそうになる。
膨れ上がった乳房をビクビクと震わせ絶え間無く粗相を続ける自分の姿、 エウマキアは意識の中で描かれるその情景を必死に否定しながら痴態を晒そうとする身体を必死に抑える。

「もっ…っ、んっ、もう話し合うべきことも、っ、はあっ、ございま…せ……ん。おっ、お帰りくだ……さ……い…」

崩れ行く自分を保とうとエウマキアは仇敵をルシウスを睨みつけ絶縁を告げる。
だがその声に喘ぎが交じり、その瞳が潤んではもはや媚態としか言い様が無い。
拒絶の言葉もエウマキアの頑なな高潔さを現し、色欲を一層そそり立てる。

「しかし私にはまだやるべき事が残っているのですよ」

「な、何が…あると…」

ルシウスが目を細めながら、苦しげな痴態を揶揄する様に笑いかけると、エウマキアは唇を動かす事すら苦しげに問いかけを返す。
震える声が敏感な熟肉と高潔な精神を延々と陵辱され続けられた事でエウマキアの意思が侵食されている事を物語る。
しかも先程の食事の折ですら先端の窪みから徐々に滲み出て着衣を確実に湿らせていた乳房に、さらに大量の母乳が湧き出続けているのだ。
しかしそのような無理な状況でも理知的な問答に応えるのがエウマキアの哀しい性である。

「エウマキア様を母親として教育せねばならぬのですよ」

その性を存分に堪能しているルシウスは、エウマキアをさらに苛もうと芝居かかった口調で宣告する。

「………ま、まさか」

あまりに脈絡の無い言葉に一瞬胡乱気な表情をしたエウマキアだがすぐに意味を悟り絶句する。
ここで母親という単語に込められた意味は、母乳をもたらす、いや母乳を搾られ噴き零す牝を意味するのだ。
実の所これまでは大して触れられていないのにこの有様である。
もしも微に細に愛撫されたら自分の身体はどのような反応を示すのか、 今以上の痴態をおぼろげながら想像しながらエウマキアは勝機無き未来に唇を噛む。

「エウマキア様、どちらにおられますか?」

(……えっ、な、なにが?)

それでもエウマキアは強く自身を鼓舞し、戦慄きながらも拒絶の言葉を紡ごうとする。 しかしそれを阻む様に家人の呼び掛けが響き、エウマキアはその声に今までの痴態を覗き見られていたように錯覚し、 咄嗟に自身の身体を抱きこむ。

「くうっっっ、ぁっ、はっ」

当然自身の腕で張り詰めた乳房を刺激する羽目になり、凶暴なまでの悦楽の刺激が身体中を駆け巡る。
辛うじて保っていた意識が白く明滅し、唇が綻び艶やかな悲鳴が漏れる。
そしてそれまで身も世も無げに打ち震えながらも痴態の露呈を耐えてきた桜色の尖りが内圧に耐えかね一際膨れ上がり、 滲み出た乳白色の迸りが胸元の布地を一層湿らせる。

(とっ、とにかく…このような痴態をっ、見せる……わけには)

疼く身体を抑える一方で、自分を信じている人間に痴態を見せる恐怖がエウマキアの意識を染め上げる。
客人を案内しながら、このような粗相をする姿が家人の目にどう写るのか?
不貞、淫乱、無恥、姦婦、ありとあらゆる言葉が浮かんではエウマキアを苛んでは、誠実な意識にその刻印を刻む。

「そうそう先程も、皆様エウマキア様のご様子を不信に思われていましたようですし、皆様の前で教育と言うのはどうでしょう?」

ルシウスは自らの手で淫罪の罪人に貶められたエウマキアを責める様に淫劇の提案をする。
先程の食事の時ですら家人の顔をまともに見られなかったのに、今度は皆の前でその張り詰めた乳房を露にし搾り立てると言うのだ。

「そ、そのような脅しに……屈するとでもっ…」

秘花に剛直を咥えこみ突き上げられながら母乳を噴き零す、 そのような痴態を晒しおそらくは呑みこまれるであろう自分の姿が目に浮かびながらもエウマキアは気丈に言い放つ。

「いえ、脅しなどではないのですが……やはり、ユリア殿の母親に恥をかかすわけには参りませんな」

人としての矜持を捨て去られるような提案にもその冷たい口調を変えないエウマキアの、 それでいて僅かに見せた揺らぎを揺さぶる様にルシウスは前言を撤回する。

「申し訳ありません、ルシウス卿に客人が参られております」

そして嬲るような僅かな沈黙の後に、フェリクス家の執事が申し訳なさそうに姿を見せ来客を告げ、 すぐに端整な顔立ちをした騎士装束の人物が姿を見せる。

「ルシウス様」

「セルウィスか、丁度良い。ユリア殿がこれより家人の皆様と歓談なされるので付いているように」

「……ほどほどになさいませ」

自身がどう見られているか判断のつかないでいるエウマキアをよそにルシウスが段取りを整え、 美貌の騎士の一言が停滞してた時計の針を動かし始める。
ルシウス、セルウィス、自身の無礼を気にしていた執事が動き出し、エウマキアとユリアが引かれるように巻き込まれる。
ユリアはセルウィスに手を引かれるように廊下を戻り始め、エウマキアはルシウスに抱え込まれる様に居室へ誘われる。

「な、何を勝手なっ、ううっ……ふうっ」

その手を払おうとしたエウマキアは胸と股間に伸ばされた腕の動きにあえなく沈黙する。
弾けんばかりに張り詰めた乳房も、下着を食い込ませ欲情の液体を止めなく溢れさせる秘花も、 その付近を僅かに撫でられただけで絶頂の寸前まで追いやられる。

「ふふっ、廊下では繕い様がございませんのでやはり居室に参りましょう」

「こ、このっ…んっ、くうっ」

(ひっ、さ……さわらっ、くっ、はふぅ…んっ…ん、ないでっ…う…はっ、はじけるっ)

ルシウスの手が胸元や太腿を這い回る度に疼き立つ波が過敏なエウマキアの神経に響き渡る。
それに抵抗するのに手一杯なエウマキアはルシウスに誘われるままに自身の居室の扉をくぐらざるをえない。

「さあ、ここでしたら人目もございませんし思う存分されて結構ですよ」

「な…なにをっ、するとっ…」

居室の扉を手早く閉めたルシウスが笑いながら言うのを、 潤む意識と眼で霞みかけた視界に写しながらエウマキアはあくまで反発し取り繕おうとする。

「このようにですよ」

「だっ、だめっ、ひっ、くうぅぅぅぅぅぅっ……そ、そんなっ……んっ…はあぁぁぁっ」

しかしルシウスが終に内包した液体の量に喘ぐ張り詰めた乳房の先端に息づく、 衣服を押し上げて限界に震える乳首をその指で摘むとついに終焉は訪れる。

ピッ……ピイィィィィ

痛いばかりにしこっていた肉の突起が、濡れて緩くなっていた衣服の繕いを突き破りその尖り立つ様を灯の元に露出させる。
しかもそれが引き金になり、その内側のものの重量で僅かな綻びは自然に一瞬にして裂け張り詰めた巨乳全体が開放される。

(くっ、くぅぅぅっ……ダッ、ダメぇっ)

エウマキアは全ての意思を動員し溢れるのを必死で耐えるが、 外気に触れただけで気が狂わんばかりに疼くエウマキアの身体にすぐに限界を迎える。
本体より激しく震えそれ以上の刺激を受ける尖りきっていた乳首が白い液体を滴らせながら更に淫猥に膨れあがる。

「そ、そんなぁぁぁっ」

痛々しくも淫猥な抵抗の最後は悲痛な叫びであった。
それを合図に上下に陵辱者の眼前で根元まで跳ねるように舞う乳房は、 その先端から宙空に白い曲線を勢い良く解き放つ。
それと同時に蕩けかけていた下腹部も理性の枷をこじ開け極みに達し、秘花から膣、子宮にかけて激しく痙攣しながら愛液を噴き零す。
こうなってしまえばいかにエウマキアが押し止めようとしても止まるものではない。
激しく牝の悦びを極めながら重々しく巨乳を揺らし溢れんばかりに蓄えられた母乳を激しく打ち震えながら吐き出し、 その白い曲線が揺れに合わせ天井や床、壁に巻き散らされる。
極まりない恥辱の念がかえって理性を保つが只痴態を認識するだけで抑えることなどまるで出来ない。
ただ意識に快楽に浸る事を許さず、無益な抵抗を強要するだけである。

(まっ、まだ……どんどん、んっ、くうっ、もう……もう、ゆる……ゆるして……)

ただ放出を抑制しようとしても体奥からは際限なく母乳が溢れ、乳房や乳首も限界以上に膨れさせながら奔流を迸させる。
そして乳房の放出に重なる様に絶頂を連ねる秘花も激しき潮を吹き、下着や太腿に恥辱の液を染み付ける。

「身体の方は素直ですな」

「こ、このっ……んふっ、はっ、ん…んはあぁぁぁっ」

(ど、どうして……こんなに、んっ、わたしは…どうなって…)

意識が白濁させながらも自身の不甲斐無さを叱責するエウマキアの容貌はひどく儚げで……すごぶる美味しそうであった。