エウマキア

「あふぅっ」

「あぁっ」

カーテン越しの朝の陽射しが差込む質素な室内、その一角からは疲労の極みにありながらも堪えきれぬ喜悦に喘ぐ息も絶え絶えの嬌声が延々奏でられる。
濃密な喜悦が視認出来るとすら錯覚させられる淫靡な空間では、この屋敷の主であるエウマキアが産み落として以来の再開を果たした愛娘と媚肉を重ねて犯されていた。
娘と共に来訪したルシウスにより捕らえられたエウマキアは思うが侭に弄ばれ、愛する人との絆を自ら破棄させられた後も一晩中犯され続けた。
娘であるユリアの初々しい反応以上に空閨の熟れ母の身体は鋭敏に悶え、留まる事を知らぬ喜悦は気絶も出来ぬまま延々絶頂を続けさせる。
艶かしい桃色に染まった身体をくねらせるたびに巨き過ぎる乳房から母乳を噴き、自身を貫く剛直を下腹に浮かび上がらせては果てる。
秘花も尻穴もその誇り高い矜持と共に散々に辱められ、犯され達する恥辱を深めながら愛する人への貞節を守れぬ悲嘆を溢れさせるのだ。

(ああっ、ユリウス……私は……もう……)

尻穴陵辱に強制妊娠と犯される以上の不貞を極め、淫戯の中とはいえ自ら愛する人との別れの契約すら為した。
その最中にも絶え間無く絶頂に達する自分にもはや愛する資格など無いと分かっているが、それでもやはり唯一抱いた思慕の念は消えるものでなく……それゆえ自身の至らなさと淫らな性を責め立ててしまう。
陵辱においては僅かに残った母としての絆を手繰る様に責務に駆り立てられ、ユリアが射精されればその秘花に口をつけ放たれた精液を啜り、身代わりとして自ら尻を掲げて陵辱を懇願する。
捨てきれぬ愛が気丈な性を無理に抑え、その矜持からは到底許容できぬ陵辱をも自身が自身に課してしまうのだ。

(この男の……もの……に……)

弄られ搾られ秘花も尻も犯された記憶は喜悦と共に脳裏に張りつき、対して昨日までは考えるまでも無く思い浮かんだユリウスとの至福の日々が思い出せない。
忌み嫌う男にもたれ掛かる身体を逃れさせる事も出来ず、突上げの度に喜悦とは別に響く重い下腹の感触が誰の所有物であるかを声高に語る。
暴虐に屈さぬ気丈な精神はそのような立場を受け入れるなど死にも勝る苦痛であるのだが、それがユリウスの名による契約に後押しされては恥辱を不貞を募らせながらも認めざるを得ない。

「そろそろ身なりを整えねばなりませんね」

「あっ……はっ、こんなぁぁぁっっ」

延々続く陵辱の中でもエウマキアの矜持や気丈さをかきたてるべく時折責め手が緩まり、その中で嬲られずとも喜悦を重ねて極上の熟れ母は次の絶頂へ向け自らの責で昂ぶってしまう。
相手の意図が分かっていながらどうしようもできぬ事を繰り返し口惜しく思うのだが、その鋭敏過ぎる身体が主の願いを聞き届ける事は無い。
今も束の間の休息に荒い息は整えど苦しく、噴出こそ収まる母乳や潮も内に響くその脈動は決して緩まりはしない。
心に生まれる僅かな間隙も一晩中の陵辱の余韻と記憶に苛まされるエウマキアの美貌は苦悶と喜悦に歪み、対して未だ余裕を保つルシウスはありふれた日常が始まる様に貫いたままその身体を鏡台の前に誘う。
そして……エウマキアはその視界に示される情景を確認する事で意識を波打たせ、僅かとはいえ弛緩していた媚肉は突然の励起に激しく悶える。
鏡面に映る自分の……貫かれ抱えられた姿、淫靡に揺れ動く巨き過ぎる乳房に貫く剛直を噛み締める様に蠢く秘花、夜を徹して犯されても高潔な矜持は恥辱に慣れる事など無く、はしたなく喘ぐ様を客観的に確認する事で犯されている以上に恥辱が煽られる。
そして淫猥に調教された相手に背後から抱かれる事で所有される存在である事をまざまざと示され、言い訳のできぬ生真面目な性はその事実から逃れる事が出来なくなる。
更に恥辱に染め抜かれる事で無防備になった身体に不意に響く喜悦……体奥深くを抉っていた剛直を不意に引き抜かれ、どうしようにもなく潤んだ肉襞が絡み擦り立てられる感触が思わず漏れ出る悲嘆を嬌声に変える。

「あっ、あふれてっ……くるっ」

内襞をこそぎ上げられるような刺激は剛直が抜き去られた後も余韻の様に響き、その蕩けるような感覚の中に体奥から漏れ出る熱く濃い奔流が加わる。
秘洞を押し広げるほど満たしていた栓を無くしたことで許容量を超えて注がれた精液が溢れ出し、十分に秘洞を刺激するうねりは喜悦以上に貞淑なエウマキアの恥辱を煽る。
胎内に止めたいと望むはずもないが白濁を噴き零す様はあまりに淫猥であり、その光景は陵辱への拒絶よりむしろ欲望のままに飲みきれぬほど欲した牝の性を喚起させられる。
いくら吐き出そうとも決して楽にならぬ下腹は数限りなく犯された事実を雄弁に語り、そのはしたない有り様ですら喜悦を感じる自分の姿は今まで保ってきた貞節を否定させるのに十分である。

「少々はしたないですな」

(くっ、はあっ、こんなに……)

大きく膨れた下腹が淫靡に蠢き、重い粘音と共に白濁が溢れる。
一晩中犯され続けた熟母の内の精液は一昼夜かけても尽きる事無く湧き出し続ける量である。
しかし恥辱の言葉を囁かれたエウマキアの締まりの良い性器は噴き零す痴態を否定する様に収縮し、ルシウスが腰を突き出すような姿勢を取らせた事も相俟って溢れ出る白濁を押し止める。
だがそれは溢れ出ようとする精液を内に保ち続ける代償を伴っており、挿入が無くなった事で秘肉の蠢きが忌み嫌う男の体液を味わっているように錯覚させられる。
それでも気丈な取り繕いは痴態の極みにあった秘花すら先程までの陵辱が信じられぬ程の貞淑な装いをもたらす。
しかし内から溢れる喜悦により淫靡な蠢きを端々に見せるその姿はまた別種の淫靡を醸し出してしまうのだ。

「御召し物の方もこのように濡らされて」

(ううっ、わたし……わたしはぁっ)

勿論胎内の精液は零れ出る限界の所で止められているのであり、それを自覚するエウマキアは微動だにする事ができない。
そしてルシウスは自虐に沈むエウマキアを緩々と刺激しながら、一晩の陵辱であらゆる恥液を染み込ませた衣服に手をかける。
勿論その装いは胸元を巨き過ぎる乳房で破られており、腰の辺りも片足はおろか股間に至るまで完全に露になっている。
しかし僅かでも肌を覆うものの存在は犯され尽くしたエウマキアにとって矜持を保つ手掛かりであり……即ちそれが剥かれる事で真に牝に堕ちるのを確定させるものである。

(私は……もう……この男の……)

ついに全てを露にされたエウマキアの身体はあくまで細くすらりとしながら、豊満な女性の器官を無理無く繋ぎ合わせた至高の芸術品である。
勿論本人からみればはしたなく育った淫罪の身体であり、重りを吊るされ母乳を滴らせる巨乳や孕んだかのように精液で膨れる下腹など完全なる牝と言わざるを得ない。
生真面目なエウマキアの意識は例え自身であろうともそのようなはしたない存在を一人の人として認める事はできず……後ろから抱き抱えるように寄り添う忌み嫌う相手の所有物として認識してしまう。
保ち続ける気丈さは恥辱不貞に満ち溢れた鏡像を前に視界を閉じる事もできず、完全に征服され所有される牝の姿はエウマキアの脳裏に焼き付いてしまう。

(ちがう……とは……言えない……)

ただでさえ淫らと感じられる身体は鏡面の中で更に淫靡に震え、ねっとりと新たな恥液を滴らせて淫欲を誘う様に喘ぐ。
鏡像の淫らさを少しでも抑えようとする意思と裏腹に熟れきった肉は容赦無く蕩け、視認する淫靡な姿と身体を浸す淫靡な熱が互いを煽りながら自らが淫らである事をエウマキアに告げる。
淫行の証明のようにはしたない牝の穴から蜜を滴らし、乳首の切っ先に生まれた乳白色の雫がゆっくりと肌を伝う。
僅かな震えも吊るされた重りを通じて媚肉を内側より揺らす事になり、その事で尖り立つ乳首が重りの感度を増す悪循環が繰り返される。
鏡像として見せ付けられるまでも無く蕩けきった自身の身体が更に熱く悶える様に蠢いているのは感じており、ただ自身の姿を見せ付けられただけでこのまま何もされずとも母乳を潮を噴き零し果ててしまうように思えてくる。
脳裏に浮かんでしまったあまりに淫猥な未来予想は気丈さや矜持で取り消せるはずも無く、むしろ自身のはしたなさを際立てて恥辱を増す。
容易に昂ぶる自らの体はあたかも淫乱な本性をいくら取り繕っても無駄であり、本性である淫乱姦婦の姿はどう抗こうとも公に知られるように思えてくる。
絶頂への秒読みに震える淫猥過ぎる牝の姿はそうやってただ犯される以上の恥辱をもたらすが、その痴態は唐突に前触れも無くエウマキアの視界から隠されることになる。

「今日はこのような装いがどうですかな」

「なっ、はぁぁぁっ」

ルシウスの手には衣装棚より真新しい装いがあり、それが喘ぎ泣く美母の痴態に着せつけられる……だがそれが救いなどではない事は続いて上がる艶かしい声が存分に示している。
無力な赤子の様に衣服を着せられるという行為にも恥辱が溢れるが、何より新たな濡れていない布地は火照った肌を鮮やかに擦り立て、全身に及ぶ愉悦の愛撫がエウマキアを悶えさせる。
今までも衣擦れに感じてしまう傾向はあったものの、気丈な意思が無意識の内にそれを抑えていた。
しかし今日の愉悦を受ける肌は昨日までとは段違いの感度であり、また淫行を忌避する意思も無力な抵抗を繰り返し疲弊の極みにあるとすれば、一時的に刺激から逃れただけの熟れ肉が再び蕩けるのを止められるはずも無い。
その上に吊るされた重りが衣服との間で巨乳に押しつけられ、張り詰めた肌に沈む冷たい感触は熱と圧力の双方で巨乳を責め立てる。
一瞬でその身を焦がす熱は淫猥に調教された自分を意識させ、望まぬとも漏れ出る嬌声は再確認した淫乱不貞を宣言したように聞こえてしまう。

(や、やめっっっ)

しっかりと着せつけられるにつれ布地の愛撫は強く深くなり、熟れきった身体はどの部位からも溢れる熱を相乗させて悶える。
中でも常々息苦しく思っていた巨乳は装いを整えるにつれ圧迫感を増し、上方からは布地により手で搾り上げるのとは異なる感覚が鋭敏な釣鐘を炙る様に染み入り、下方からは押し付けられる鏡に押し上げられる多重の責めが熟れ母の釣鐘を責め立てる。
その内でも僅かな肉の歪みが四方より寄り集まる中で一時として同じでない淫猥なうねりとなり、只でさえ緊密に詰まっている肉が互いを押し合う事でそれを延々増幅する。
目線を僅かに下ろすだけで淫猥な肉の蠢きはエウマキアにも見て取れ、犯されるのではなく衣服を着ると言う通常の行為で淫猥に悶える身体に、もはや人前で歩く事も適わない様に思えてくる。
しかも巨乳の揺れ踊る以上の痴態がエウマキアの記憶には存在しており、衣服を押し上げしっかりと尖り立つ先端の姿は間も無く始まる恥辱の再演を意識させる。
尖り立つ恥肉の中程は不自然な形に膨れ、剥き出しでなく共に衣服を押し上げる事がもはや乳首と金具が一体となってしまった事実を語る。
連なる重りが自重を支える以上の尖りを強要し、背反する天への尖りと地への重しが共にエウマキアの乳首を責め立てる。
その喘ぎ泣くような乳首の蠢きが重りに伝わり、衣服に抑えられる事で巨乳を嬲る蠢きとなってしまうのだ。

(また、またっ、あふれ……る……)

外からの刺激、互いの圧力、自らの熱、肉の一片一片が異なる喜悦に悶える中、これもまた昨日には思いも寄らなかった性が胸の内から溢れ出る。
愛する人との営みで授かった生命の糧は、今や淫猥な釣鐘を淫らに鳴らす不貞の宣誓となってしまった。
貞淑な空閨を過ごした熟れ母のそれは膨大に溜めこまれているだけでなく、玩弄の中で飛躍的に成長して一晩中搾られてなお尽きる事無く溢れ出る。
限界をとうに超えて巨乳に満ち溢れる母乳はすでに衣服をじっとりと湿らせており、なおも溢れ続ける事で広がる染みは淫欲で母性を汚す許されぬ粗相を意識させる。
布地に擦られるだけでこれほどの母乳を溢れさせるのだから、本格的に搾られたなら自分はどうなってしまうのだろうか。
エウマキアの意識の内で昨夜ですら示した見上げるような放物線は中空への噴き上げに変わり、同じく高らかな嬌声は屋敷中に響き渡るようになり、杯を溢れさせる母乳は部屋中を汚す幻影となる。
同時に巨乳を乳首を襲った弾け飛ぶような刺激も甦り、もはや搾乳専用の器官に生まれ変わった釣鐘が震えるように泣き叫ぶのだから、それ以上の貫かれながらの搾乳など……ましてや射精時の状態など自らがどのように淫らな様を晒すのか想像もつかない。
溢れる母乳は自身の淫らさで済む問題でなく社会的に本当にまともな生活の送れぬ証明であり、繰り返される度に不貞淫乱の咎を増す悪夢である。
罪の意識が溢れれば屈する事の無いエウマキアの意思は奮い立ち、はしたない痴態を必死に止めようとする。
しかし無理に抑えようとすれば喜悦の密度を徒に濃くしてしまい、淫欲に喘ぐ痴態を認識しながらその瞬間に向け昂ぶり続けてしまう。

(ひっ、下も……こんなに……)

荒い息に合わせて余裕の無い布地がそれを押し上げる肉と激しく擦れ合い、美しい曲線を喜悦に震える様まではっきりと浮かび上がらせる。
胸の部分に余裕のないことでスカート部も上部に引かれてしまい、緩々となびく布地は股間や尻を微妙に刺激する事になる。
発情しきった秘花や尻穴にはそれでさえ十分以上の愛撫となり、直接嬲られるのとは違うむず痒さを延々堆積させる。
胸のみならず股間も平穏を許されず、相乗する喜悦の波がエウマキアを更に追い詰める。
それだけでなくエウマキアのニ穴は堪えていた精液を漏れ出してしまい、それが蜜と共に着せつけられる衣服に噴きかかる事がはしたない粗相を意識させる。
布地が押しつけられるだけで秘花が喘ぎ尻穴も割り開かれるように蠢き、勢いを増す粗相にエウマキアの内には衣服を積極的に汚している自分が存在する。
そしてその有り様を衣服を着る事のできぬのでなく望んで着ようとしないように思ってしまえば、当然に自身は裸で過ごすのが相応しい牝のように思えてくる。

「くっ、うぅぅぅっ」

布地の張りは胸への圧迫と共に一瞬一瞬で増し続け、衣服を破り巨乳を晒した昨夜の恥辱がエウマキアの脳裏に浮かぶ。
しかし今この瞬間にも破り出る姿が浮かぶ事で細心の注意が促され、深過ぎる恥辱が最悪の痴態を免れさせる。
しかし喜悦そのものは積もりこそすれ消え去る事は無く、結果としては近い未来により壮絶な絶頂を演出する事になる。
今も白い肌が覗けるほど衣服の編み目を押し広げながら、張力のギリギリで柔らかな肉が必死に収縮する事で糸が切れない様子は恐ろしく淫猥である。
限界を堪え抜いてもすぐ次の限界が訪れ、エウマキアは意識も肉も休まる間も無く喜悦とそれを堪える反動を巨乳に堆積させてしまうのだ。
そうやってエウマキアの熟れた肉に溢れる喜悦は刻一刻と息苦しさを増すのだが、ルシウスが衣服を引く手を緩める事で外からの刺激と内からの昂ぶりをの総和を均衡させる。
そうする事でエウマキアは情欲が爆ぜる寸前の息苦しい状態を延々味わい続けさせられ、熟れきった肉を更に淫らに蕩かして、いずれ来たる絶頂を深く罪深いものにする。
また責め手が緩まる事で肌を擦り立てるのも破れ出ようとするのも自分の淫猥な肉の反応のように思わされ、認識する自身のはしたなさにも内心の鼓動が高まり肉が震える。
放出のみは堪えるもその巨乳は重力に逆らうように浮き上がって先端を尖らせ、浮き上がる下腹の肉の震えは噴火寸前の様相を示す。
それでいて気丈な意思はあくまで保たれ、喜悦恥辱を極める最後の瞬間においても自らの痴態から目を背ける事を許されないのだ。

「これは御美しい」

ついに鏡面にはルシウスの言葉通り飾り気の無い装いに生来の美貌と豊満なくびれを引き立てられる魅惑の貴婦人の姿が完成する。
上気する様は隠しきれぬものの取り繕おうとする努力がみてとれ、溢れる気品と互いに損なう事無く魅力を引き立てる。

「くっ、いやっ、そんなぁぁぁっ」

しかし……完璧なる貴婦人の姿が完成するのを待っていたかのように爆ぜるような音が響き、その装いは内包されるものの圧力に胸元から引き裂かれる。
首から腹にかけて限界をとうに超えていた布地が一瞬で微細な切れ端となり、真白い肌を紅潮させた艶かしい釣鐘が重く激しく踊り出る。
上品な色の衣服は破れる事で一層真白い肌を引き立て、造形のくびれも豊かさも衣服を纏っていた時より明らかに上であり、衣服の束縛を解かれたエウマキアの姿は瞬間的に天上の女神を思わせる。
しかし乳首から胸の奥まで一部の隙もなく詰まった母乳は既に限界に達しており、完全に着こなす事で生まれる僅かな張力が最後の止めとなってしまう。
その内に満ち溢れた母乳はその衝撃で波打ち、破れた衣服の切れ端に鋭敏な肌が擦れる事で抑制の意思を一瞬で打ち破る。
質素ながら上質な衣装は一瞬で恥部を露出させる淫猥な装いとなると同時に母乳が潮が噴き零れ、鏡に映る貴婦人の姿も一転して所有される牝に堕ちる。
一度は衣服を着る事で人を取り繕っただけに、再び裸牝に堕ちる感覚はエウマキアに自身の本性が淫猥である事を強く意識させる。

「ひあっ、ふぁぁぁぁぁぁっ」

当然に鏡の前に連れ出した時よりルシウスの計算通りであるのだが、生真面目なエウマキアには自らの淫猥な身体が繰り広げてしまう最悪の痴態に外ならない。
さしものエウマキアもあまりの恥辱に我を忘れ、衣服の破り出る音、母乳の噴き零れる音に重なる様に悲痛な嬌声を響き渡らせる。
破り出た勢いは吊るされた重りにより増幅され、乳首を引き抜かれるが如き錯覚が胸の奥から溢れ出る勢いを加速する。
かくして美しくも淫靡な姿を露にした巨乳の先端からは引き裂かれ踊り出る時以上の淫音を立てて乳白色の飛沫が噴き出る。
巨き過ぎる事、破り出る事、それだけでも十分以上に淫猥な情景であるのに、はしたない粗相は吹き零れる母乳をもって止めをさせられる。
乳輪ですらぷっくりと盛り上がる先で励起した乳首がきつく尖り立ち、その延長の様に高らか吹き零れる様は正に体奥からの噴出と称されるべきものである。
巨乳も乳首も構成する肉の全てが放乳の衝撃を増幅して喜悦に変え、淫猥さを増す搾乳の様子はエウマキアに牝として躾られた自分を意識させる。
しかも尖り立つ乳首は重過ぎる重りと巨き過ぎる質量の運動の交錯点であり、そこに母乳の噴出が加わればさしものエウマキアも無防備な嬌声を連ねてしまう。

(ああっ、重く……濃い……、は……孕んだ……牝……)

巨乳が胸の奥から母乳を汲み出す様に淫靡に震え、その内では荒れ狂う奔流が鋭敏な媚肉を圧して悶えさせる。
乳首は更に尖り立たんと激しく励起し、舞い踊る重りに玩弄されるままに乳白色の奔流が一時とて同じでない放物線を描く。
しかも冷たい感触で喜悦を際立たせる金具が障害となり、胸の奥からの勢いを減ずる事無く歪に歪ませて息苦しさを増す。
目前の鏡台に噴出口に吊るされた鏡に放乳の痴態は否応無く写し出され、それを念押しするかのように淫猥な鏡像に現実の母乳が降りかかる。
恥辱を喜悦を溢れさせる放乳は全く終る様子を見せず、以前より確実に増した量が……何より濃厚な乳白色が強制された妊娠の影響を思わせる。
そう感じてしまえば止められぬ噴出が不貞の妊娠を宣言している様にも思え、はしたない事実をはしたない行為で宣言する自分の姿に恥辱が折り重なる。
また母乳が濃厚になる事は内にうねる刺激を増す事にもなり、緊密に詰まった肉は忌み嫌う相手に犯されるのとは別に自ら玩弄の調べを奏でる。

(こんな、こんなの)

衣服の爆ぜる様は連なる布地に股間で尻で愛撫となり、もはや淫欲を燻らせるか爆ぜさせるかどちらかの状態しかないエウマキアは全身の肉を淫靡に燃え立たせて絶頂を迎える。
喘ぎ泣く秘花は引き攣る様に精液を吐き出しながら潮を巻き上げ、開閉する尻穴からは当然に腸液を噴き零し、挿入されず搾られもせず上も下も尻すら自らの責のみで淫液を噴き零す様を鏡を介して直視する。
犯されるので無く体裁のみとはいえ着替えと言う日常の行為の一環で果てた事が、一夜にしてもう戻れぬ所まで調教された自分を意識させ、もはやどこまで淫らな存在に堕ちていくのか想像もつかない。
実際にその肉という肉は完全に淫欲の媚肉と化し、もはや陵辱が終ってもある事だけで喜悦を産み出してしまう。
しかも生真面目なエウマキアは自分の痴態をあくまで自分の責務として感じてしまい、淫蕩な全てを目を反らさず確認して隠していた本性として自らを責めるだろう。
今までの自分の言動を振り返れば、さも清廉な様に皆を偽り騙していたと思えてしまい、そのような淫猥な存在など目の前の男の所有物が相応しいという思いがますます強まるのだ。

「んっ、んんぁぁぁぁぁぁっ」

生真面目な性が身を切る恥辱を際限無く産み出すのなら、空閨に熟れきった肉は当然に身を焦がす喜悦を際限無く産み出し、息を付くことも目を逸らす事もできぬまま淫靡な爆ぜりを延々味わう結果となる。
異様なまでの母乳のうねりが緊密な媚肉に収縮され、反響する喜悦が終り無い放出に高まり続ける。
十数年分の蓄えにその間の成長分を含めた莫大な量の母乳が先端の乳首一点にかかり、有り余る喜悦に飛び散ってはより鋭敏になって再構成される感覚は錯覚とは思えない。
しかも脈動の度に貫かれた金具を意識してしまい、その異物にすら喜悦を示す事が牝に堕ちた実感を煽る。
勿論暴虐に屈さぬ意思は必死に抗おうとしているが僅かな時間弱める程度であり、限界を超えれば抑制に反発するように溢れる衝撃に無力感と共に果てる。
自然漏れ出る嬌声に合わせて噴き零される母乳の勢いが増し、視界には喜んで母乳を噴き零す牝の姿が……巨きく揺れる乳房や尖り立つ乳首がはっきりと写り、噴き零される母乳に染め抜かれた鏡面に写る様子は淫猥な牝以外の何物でもない。

「ふふっ、エウマキア様としたことが」

(くうっ……うぅっ、な……なんとか)

しかしエウマキアの意思はあくまで気丈さを保ち続け、放乳の圧力が僅かでも弱まれば巨乳を乳首を悲痛に震わせながら痴態の継続を抑えようとする。
放乳にうねる乳肉は意志の力が及ぶ事で奔流に反する歪みを産み出すのだが……その負荷を味わうのもやはり乳肉自身であり、内からの衝撃とそれを抑える力で実質二倍の刺激に襲われた巨乳が乳首が引き攣る様に励起する。
噴き上げていた母乳は緩急をつけながらも徐々に弱まるが、それに反比例して息苦しさは強まり、気を抜く事ができぬどころか更なる集中を要求されてしまう。
放乳を抑えたとしても胸の内から涌き出るのを止める事はできず、巨乳に異様なまでに堆積する母乳は意思の手綱を少しでも緩めれば前と同じ様に……いやそれ以上に激しく噴き零す痴態を想像させる。
エウマキアの極限の状態を表すように巨乳は目に見えるほどの収縮を小刻みに繰り返し、乳輪を引き伸ばすように乳首が尖り立って吊るされた重りを掲げる。
勿論巨乳だけでなく全身に汗を滴らせ、瞳からは恥辱の涙が、唇の端からは堪えきれぬ喜悦を示す涎が零れ落ちる。

「今度こそは大丈夫ですかな」

(くっ、こ、こんどはぁぁっ)

そしてルシウスはこの度もエウマキアに単なる放乳を許さず、先程と同じ様に真新しい衣服を取り出して着せつけようとする。
繰り返される玩弄は一度晒してしまった痴態を否定する機会であるが、もしそれに失すればこれまで以上の敗北感に真実を認めようとしない自身の不正をも加えて味わう事になる。
それでも気丈なエウマキアが戦わずに屈する事などできるはずもなく、自らの意思で勝ち目の無い戦いに赴き……その敗北の全てを自らの責としてしまう。
喜悦に浸りきった熟肉が主の意のままになるはずもなく、たちまち布地に擦れる肌は熱く悶え、先程の痴態が……衣服をも着れぬ牝である宣言がまざまざと甦る。
その記憶は否定する事のできぬまま脳裏を覆い、それに呼応するように全身のむず痒い熱も止まる事無く昂ぶり続ける。

「くっ……ぅぅっ……んっ、んあっ、ふぁぁぁぁぁぁぁぁっ」

繰り返される痴態を必死に堪えようとしたエウマキアの主観としては先程より長い時間を、また無為な抗いに喜悦を煽られた事で実際には先程より短い時間を経て、再びエウマキアの豊満過ぎる巨乳が高らかな音を立てて衣服を破り出る。
その内では意思の諌止を離れた母乳の奔流が鋭敏な熟肉で構成された器官を内側から揺すり、悲鳴を上げるが如き放出は淫音も勢いも先程に増して繰り広げられる。
堪えきれぬ苦悶を漏らしていた唇が高らかと嬌声を紡ぎ、幾条もの噴出音が満を持して高らかに奏でられる。
返上しようとした痴態に上塗りされることで自身の姿がより淫猥に感じられ、絶頂に覚めやらぬ身体に喜悦を重ねることでより濃密な高みに達してしまう。
より激しい放乳絶頂はより淫猥な自分を語っているように思わせ、止めなく堕ちる自分の姿にエウマキアの瞳から涙が零れる。

「ふふっ、しょうがないですな」

「やっ、ま……またぁっ」

そして放乳の後には当然にまた新しい服を着せつけられ、やはり破り出しては放乳の痴態を晒す。
生真面目な性は惰性のままに噴き零す事すら許されず、繰り返される濃密な絶頂と淫猥な自己の認識がエウマキアの心身を追い込む。
熟肉は自ら喜悦を加速する淫猥な器官となり、抑制すべき意思が自身の本性をどこまでも貶める。
気丈な美貌は喜悦と恥辱に塗り潰され、僅かに残った理性が崩壊の瞬間に卑猥に歪む。
衣服に収まっていたのが錯覚かと思わせるほど大きく揺れ踊る乳房が淫靡に揺れ踊り、天を指し尖る乳首から噴火の様に乳白色の奔流が噴き零れる痴態は淫猥さを増しながら飽きる事無く繰り返されるのだ。

「これで最後ですよ」

「あっ、それは……」

着せつけられては破り出る事を繰り返し、恥辱喜悦を延々積み上げよりはしたない痴態を晒す。
いかほどか分からぬ反復の果てでの最後と言う言葉は何の慰めにもならず、それどころか視界に入れられた新たな衣服はエウマキアの気丈な性をも心底から寒くさせるものであった。
呆けた視界に示されるのは質素ながら質の良い衣服……それだけなら今までのものと変わらぬが、特にその存在については見覚えがあった。
物に執着せぬエウマキアの記憶に残る理由は贈られた相手であり、その品は中でも最も愛しいユリウスから贈られた品であった。

「ま、まさか、それで……そ、それだけは」

繰り返される玩弄にその用途は明白であり、大事な品を汚してしまう……陵辱に屈するつもりは無いものの結果が明白である事がエウマキアの心を震わせ、その唇から弱々しい哀願を紡がせる。
淫欲に喘いでいる身ではもはや愛を語る資格など無いと分かっているが、それ故に寄り添った頃の記憶は至高のものであり、それに係る品もまた同じである。
既に大事な遺品も託された印章も精液と愛液で汚した身ではあるが、それらはあくまで陵辱の最中である。
ところが今は内心はどうあれ服を着せるなどという行為で淫罪が立証できるはずもなく、傍から見てエウマキアが自ら大切な思い出を壊す事に他ならない。

(ダメ、ダメ、絶対……ぜったいにっ)

放乳と共に果て続けるエウマキアであるが心底の陵辱を受けた身では完全に達する事はできず、当然に爆ぜきれぬ喜悦を募らせて元々鋭敏な熟れ肉を更に蕩けさせていた。
喜悦恥辱を溜め込む事で意思の抑制を振り解く放乳の間隔は短くなり、寸前の一着に至っては着せつけられるのを跳ね除けるように母乳を噴き零してしまった。
当然この度も鋭敏な肌に僅かに触れられただけで気丈なはずの意思がが戦慄き、為す術無く溜まりに溜まった喜悦が母乳の噴出として弾けようとする。
しかしその心にあまりの衝撃を受けた事で全身の肉が引き攣り、歪められる放出口に溢れようとする母乳も潮も一時は押し止められる。
しかし淫猥な圧力は一部の隙も無く詰まった媚肉の内側に堆積し、溢れんばかりの母乳に満たされた巨乳は生真面目な性に譴責の声を上げさせ、自身で自身をはしたない存在に貶めさせる。
喜悦に溺れた心身の状態はエウマキアにユリウスを愛した自分はもういないと思わせるのに十分であり、残るのはあまりにはしたない痴態に重なる牝の称号のみである。

(ああっ、ユリウス……ご、ごめんなさい)

着せ付けられる事がユリウスが淫猥な自分を隠そうとしているようにも思え、すぐにそれを拒もうとするが如き自身の状態に愕然となる。
ユリウスの諌止を振り切る様に巨乳を震わし衣服を引き裂き、他人のものとなった証のように母乳を噴き零す。
頭のどこか冷静な部分が逃れ得ぬ現実をエウマキアに示し、生真面目な意識が不貞の罪を付け加える。
しかし愛しい人の面影は不貞の意識と共に気丈な意思をあくまで陵辱に抗うべく奮起させ、先程までの状態から考えればとうに破り出て噴き零す頃合にもかかわらず寸前の状態で持ち応える。
しかし熟れきった身体の融解はいかに気丈なエウマキアの意思をもってしても止められるはずはなく、しかもルシウスの手が最後の痴態を際立たせるべく動き始める。

「ひいっ」

果てようとするのを必死に堪える事で心身を焦がす喜悦に包まれているエウマキアは、全身を浸す熱をはるかに上回る刺激に不意に襲われる事でらしくない悲鳴を上げてしまう。
繰り返し母乳を噴き零す痴態にエウマキアの意識は巨乳にばかり集中していたが、それに勝るとも劣らぬ牝の器官が淫液を噴くのみで放置されていたのだ。
秘花も尻穴も布地に緩々と嬲られながら内よりの喜悦の爆ぜりを味合わされ、その感覚は励起を通り越して麻痺の最中に有る。
しかし蕩け喘ぐ身体の内より溢れる熱は秘めたる穴に閉じる事を許さず、喘ぐような動きで粘膜と外気を噛み合わせて狂おしい熱をじわじわと積み上げていた。
尻穴には剛直が、秘花には遺品の柄が、押し当てられる熱く固い感触が強く確かな刺激で麻痺していた感覚を揺り戻し、しかも喘ぐ様に続けていた放熱すら封じて燻っていた肉穴を一瞬で煮え滾らせる。

「ひっ……だ、だめっ」

意図せぬ深い喜悦に呆けかけながらも保たれていた抗いの意識が一瞬途切れ、不覚を悟る意思も虚しく被虐に躾られた熟肉が意思の制御を離れる。
全身を覆う喜悦に抗い続ける状態は、苦しいながらも奇妙な安定感が有った。
しかし今股間より発した二つの熱い衝撃は絡み合いながら一瞬で背筋を駆け上り、その道々で抑制の意思を背後から突き崩して抑えられていた喜悦のうねりと和す。
朝方まで貫かれ続けた媚肉は僅かな休息にも安堵するより空白感に戸惑ったおり、玩弄のうちに意思と裏腹に喜悦の飢餓を呼び込まれていた。
そこへの圧倒的な喜悦の刺激は貫かれ続けた場合より遥かに深く響き、強張っていた媚肉は一瞬で抗いの意思を離れて喜悦を産み出す器官になる。
全ての感覚が一瞬で熱い喜悦に生め尽くされ……それでも気丈なエウマキアは辛うじて意識を保つが、それ故に愛しい人の思い出を込めた衣服が破れ散る様を瞼に映してしまう。

「いやっ、なんでっ……ユリウスっ、あぁぁぁぁっ」

ただユリウスへの貞節のみを頼りに噴出を堪えていたエウマキアはとうに限界を超えており、そこに改めて肉穴を貫かれる鮮明な喜悦を響かせれば心身の全てが一瞬で淫ら極まりないものに崩れ去る。
胸元の爆ぜるような音が貞節さを試されるが如き試練の終りを告げ、もはや布地の内に収まっているのが不思議なほど膨れ上がった巨乳が重々しく踊り出る。
何度も繰り返された光景であるが挿入もされず貞節のみ煽られた今回の苦悶はより奥深く、内に渦巻く喜悦も母乳もこれまで以上に濃縮して積み重ねられている。
その巨き過ぎる釣鐘の内には無理に抑えていた喜悦の反動に暴れ始めた内の奔流を加算し、それだけでも耐え難いのに布地と肌の摩擦が破れる限界で最高潮に達する。
既に尖り立っている先端は溢れる奔流にその身をくねらせ、淫靡に揺れ踊る巨き過ぎる釣鐘は肉の尖りの指し示すままに取り繕いの装いを突き破ってしまう。

(ユ、ユリウス、わたしは……もう……)

乳白色の飛沫の中に舞い散る布地の断片が否定されたユリウスへの愛を表しているように思え、喜悦に喘ぐ様に踊り出た事が愛より淫欲を選んだ女としてエウマキアを貶める。
そして不貞が募る一方で抑制されていた喜悦も異様に沸き上がり、蕩け崩れる熟れ肉があらゆる感覚の中で喜悦の海に揺れ踊る。
当然胸の内の奔流も堪え続けた勢いを開放され、押し止め様にも止まらぬどころか痴態を意識する事でさらに激しく荒れ狂う。
汗に滑る白い肌が爆ぜる様にうねり、淫靡に色づく乳首は膨らむ様に震えて一時とて同じ姿でないまま噴き零れる激しさを徐々に増していく。

「ひっ……なっ、ひぁぁぁぁぁぁっ」

今まで以上に自ら発信したと思わされる不貞の宣言に震えるエウマキア。
しかしルシウスの思い描く陵辱がそれのみで終るはずもなく、その術中にあるエウマキアは巨乳のうねりのみにかまっているわけにはいかない。
秘花に押し当てられていた柄がとうとうと溢れる蜜を滴らせ深淵に沈み、尻穴に狙いを定めた剛直も劣らず溢れる腸液を纏って喘ぎうねる秘肉を掻き分ける。
どんどん確かになる交わりの感触が加速度的に喜悦を増し、剛直と柄、秘洞と尻穴の異なる感覚が脳裏を掻き乱す。
勿論気丈なエウマキアは抗いを試みるが貫かれる肉穴を収縮させるのみで、しっかりと剛直を噛み締める感覚は恥辱を喜悦を高めるのみである。
肉という肉が煮沸され喜悦となり熟れきった身体の全てが弾け様とするのだが、後から後から追加される熱が昂ぶる感覚の膨張を継続させる。
恥辱喜悦の極みである絶頂も見方を変えれば陵辱の内の暫定の決算であり、際限無い昂ぶりは数を重ねる以上の濃密な絶頂を予感させる。
喜悦で満たされる息苦しさはエウマキアの身体を感覚を淫欲に躾け、熟れきった母親を更なる極上の牝に仕上げていくのである。

「こ、こんな、こんなのぉぉぉっ」

最初の触れ合った感触だけでも積み重ねていたいくつもの絶頂を弾けさせるのに十分であり、更に押し込まれる事で満足に果てる事もできぬまま未知の領域に押し上げられる。
限界を超えて堆積する喜悦は心身の全てをそれ一色に染め上げ、忌み嫌う相手の剛直と止めなく蠢く自身の粘膜が淫靡の限りを尽くして絡み合い止まる事の無い背徳の喜悦を奏でる。
しかも脱力する事で自らの腰は交わりを為す様に沈んでおり、挿入と共に際限無く昂ぶる自身の肉が淫猥の極みであるだけでなく、忌み嫌う相手の剛直を尻穴ですら美味しそうに咥え込んでいく自身の性がどうしようにもないほどの不貞の極みである。

(ああっ、なんで……こんな風に)

必死の抑制から解き放たれた喜悦の波が全身を覆い、次々と玉の汗を浮かばしながら細くすらりとした四肢が儚く淫靡に揺れ踊る。
心身が喜悦に蕩けるのに合わせるかのように乳肉も淫猥な反応に順応し、負荷を増す乳首を益々きつく尖らせて激しい淫音を奏で上げる。
勿論内から溢れる量が噴出と遜色無い事でその意識は決して楽にはならず、そして何より奥まる挿入に合わせて母乳を激しくしている錯覚が恥辱を煽る。
愛する人に贈られた衣服……その抑制を振り切り忌み嫌う相手との交わりを深まらせながら母乳を噴き零す淫猥な自分、腰を使い母乳を噴き自らはしたない痴態を演出している恥知らずの淫乱女の姿がその矜持をどこまでも貶める。
ユリウスとルシウス、愛と淫欲、考えるまでも無い選択であるはずだったのだが……誰に言われるまでも無く明らかな自分の選択はその本意から真逆のものであり、陵辱の間も心の支えとなっていたユリウスの姿が霞んでいく。

(ああっ、ユリウス、ユリウスっ)

そして忌み嫌う相手の剛直を咥え込む淫乱不貞の意識も、それによるかの如く激しく吹き零れる母乳で補完される。
母乳を噴き零す為に情交を望み、情交を望む証としての母乳を噴き零す。
止まる事のない負の認識の連鎖は生真面目な意思を罪の意識で何十にも縛り、その表情を犯す相手への忌避を保ちながら淫欲の涎に恥辱の涙に濡れる極上のものにする。
秘洞を貫かれる圧迫感が、薄くも鋭敏な肉を隔てた裏からの蹂躪が、未だ子種に満たされた子宮を刺激し、促進される生命の生誕に触発される様に乳白色の液体が際限無く噴き零れる。
淫行を望みそれに悦ぶあまりにはしたない証拠は抗い続ける意識にこそ深い恥辱となり、濃い乳白色はもはやユリアの母乳でなく新たに孕まされた分の母乳かもしれない。

(わたし、わたしはぁぁぁぁっ)

だがユリウスが覗き込んでいると感じられる遺品を振り乱し中空に放つその姿の前では不貞の深さにいかほどの違いがあろう。
例えユリアの母乳であっても娘と共に犯され喘ぐ身では愛の結晶など言えるはずも無く、今この時の淫欲を得るために溜めた存在となってしまう。
かつての妊娠は母乳を出す為の素地を造り、保ち続けた独り身の貞節も噴き零す勢いを激しくする為、そして今そのはしたない奔流を一気に解き放ち淫欲をむさぶる。
ユリウスとの愛ではなく自らの淫欲の為に孕んだ……思い浮かぶ結論がエウマキアの全てを否定し、心身の全てをルシウスに所有される牝に堕とすのである。