ローレライ
身をこわばらすローレライの胸に手を伸ばし、双丘を衣服越しに捉える。 「英雄殿もこうなってはどうにもなりませんか」 「くっ、は、離しなさい」 「この巨きさ、感触、英雄の持ち物に相応しいと言うべきですかな」 ルシウスは遠慮無くやわやわと衣服の上からでも十分なその暖かさ、柔らかさ、張り、衣服越しに堪能する。 「は、あっ、や、やめなさい」 「そういうわけにはいきませんな」 力無き拒絶に揶揄で応えながら、手のひらで乳房全体を捉える。 「ふぁぁ、や、いや、あ、あぁぁ」 押さえきれぬ声が漏れ出すと、その泣き声をもっと奏でようとするかのように乳房への責めは徐々に激しくなる。 (ダ、ダメ、淫らな気分になっては。うっ、だめ、だめなのにぃ) 一枚一枚快楽への抵抗をはがされながらも踏みとどまるその姿は陵辱者の思うが侭の状態であった。 「んっ、んむっ、ふうぅぅぅ」 唇を結ぶ間もなく舌先が口腔に侵入し、弄ぶかのように隅々まで這い回る。 (あっ、はっ、な、なに、なんなの) 激しい陵辱とさえ言える口付けにローレライの意識は霞み、ただ愉悦の刺激のみが脳髄を駆け回る。 「ふ、ふぁ、は、あぁぁぁ」 ようやく唇が離れるとローレライは呆けた顔で荒い息をつきながら口の端からどちらのものとは分からぬ唾液を滴らせる。 「随分と感じやすいようですが、旦那様もさぞかしお楽しみだったでしょうね」 「ち、違います、感じてなんかいません。それにあの人はこんなこと」 耳元を舌先で嬲られながら囁かれる言葉に、切れ切れの声とともに力なく首を横に振る。 「か、感じてなんか、は、あっ、くわぁぁ」 「では旦那様の代わりに、未亡人を仕込んであげましょう」 身勝手な宣告と同時に両の胸を左右に引き別々に嬲る。 「ローレライ殿の胸は揉まれるのが本当にお好きのようだ」 「ち、ちが…う、ちがい……ます」 涙交じりに否定するローレライ。 「聡明な貴方にも分からないことが有るようですな。なら確かめてみますか」 「えっ?な、何を?」 相手のからかうような口調にローレライは言い知れぬ不安を募らせる。 「こんなに尖らせていては、着衣の上からでもどういう状態か明白ですな」 「ち、ちがう、これは」 自身の身体の反応を自覚したことで、涙目で弁解する視線の先でさらに明瞭に尖り出す (な、なんで) 「おや、更に」 「い、言わないで、見ないで」 言葉で追い討ちをかけられ、ローレライはおもわず目を背ける。 「ひやぁぁぁぁぁ」 部屋中に隠しようの無い悦を含む高い声が響きわたる。 「うっ、はっ、あっ、うぁっ、…………」 そのまま硬くしこった乳首を弾かれると、そのリズムにあわせ快楽のうめきがあがる。 「くっ、うっ、はぁぁぁぁ」 つまんでいじりながら左右に引っ張ると、切なげな息が漏れる。 (こ、こんな男のおもちゃになるなんてっ……し、しかも、私感じてるの?) 上向きに引っ張り、胸全体を大きく揺らす。 (やめて、止めてください、どうしてこんな辱めを受けなければ、誰か助けて) 「……!」 乳首をつぶすと鋭い刺激が背筋をはしり言葉にすらならない悲鳴がほとばしる。 「ひうっ、あっ、くっ、」 柔らかく愛撫されると、軟らかな刺激がじっくりと身体全体に染み渡る 。 「感じてなんか……いない。はしたない女じゃ……ない。こんな事……大嫌い。待ちわびてなんか……いない。気持ち良くなんか……無い」 うなされたようにつぶやく否定の言葉の一つ一つが更なる高みに導く。 「おや、もうですか」 「そ、そんな事ぉぉぉぉぉ」 十本の指が自在に動き、先端のみを搾り出されるように擦られる。 「ふ、あっ、あ、いやぁぁぁぁぁぁ」 ギリギリの境界で踏みとどまっていた身体が一気に奈落に墜とされ、心も恥辱を刻みながらそれに続く。 「んっ、あっ、うっ」 そのまま唇を奪われるが骨の髄まで快楽を刻まれ思考すらままならない状態では何の抵抗もできない。 「まさか胸だけで極まるとはな」 「ち、違います。そんな事有りません、あ、ま、また」 涙を目の端に浮かべながら否定するが、悪魔の指が余韻覚めやらぬ乳房で蠢きだすと、再び泣き声をあげはじめる。 「胸だけで達した気分はどうですか?」 「こ、こんな非道な目にあって、達っするわけなんかありません」 完全に弄ばれた身体とは裏腹の屈服してない目。どうやら更に愉しめそうである。 「ほう」 衣服越しとは異なる感触を存分に味わいながら乳房全体を弄び、乳首を苛む。 「あはぁぁぁ」 (も、もう触れないで) 容赦の無い責めが休む暇も無く繰り返され、甘い刺激に翻弄される。 「はっ、あっ、あうぅ、ひっ、か、ああっ」 荒い息、脈動する乳房、朱に染まる肌、ルシウスは笑みを浮かべながら陵辱を続ける。 |